ー奇談ー學校へ行こう9

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

義鷹「すぅ……ふうぅぅぅ」

悠「義鷹の吸ってるそれって普通の煙草?」

義鷹「そうだ。なんだ?欲しいのか?」

悠「おれは煙草嫌い。」

義鷹「そうかよ。すぅぅ……はぁぁぁ」

悠「……なぁ、本当に普通の煙草か?さっきから吐いてる煙のカラーがグリーンカラー何だが」

摩耶「なんでそこだけ英語?」

義鷹「普通の蟲煙草だ」

悠「蟲ってなんだ蟲って…」

義鷹「怪蟲やなんかを乾かして煙草状にしたものだ。」

摩耶「美味しいの?」

義鷹「もの凄くまずい」

悠「なんで吸ってる…」

義鷹「マズイがたまに当たりがあってな食ったことのない怪蟲が混ざっていたりする。それを取り込めば変化の幅が増える。」

摩耶「ど雑食だね」

義鷹「まぁな。」

美兎「義鷹~何か仕事の依頼が来てるよ」

義鷹「そうか。じゃあ、行って来る」

美兎「あら、珍しい。即受け?」

義鷹「その依頼は前から頼まれてたやつだ。やりたくなくても行くんだよ」

美兎「ああそう」

悠「いってらー」

義鷹「あぁ。」

千世子「義鷹は忙しそうなのだ」

悠「何だかんだで真面目っぽいもんな義鷹は」

千世子「あんちんはもっと真面目になった方がいいと思うのだ。」

悠「なんのことやら」

神姫「チッ」

悠「あれ、舌打ちが飛んできた?」

摩耶「まぁ、仕方ないね。」

悠「仕方ないか~。」
むにゅー
千世子「ひとのホッペを突きながら会話しないで欲しいのだ」

悠「ほっぺたってな、温かくなると柔らかさが増すんだ!!」
ぷにぷに
千世子「だからって突かないで欲しいのだ!」

亘理『……』
グィッ
悠「ん?」

亘理『……』
グィグィ
悠「なんだなんだ。なにこすりついてきている」

亘理『がるるっ!』

悠「なんで唸られた!」

摩耶「突いてあげなよ」

悠「突く……おっぱいを?」

亘理『がぶっ!』
悠「噛まれたんですけど?」

千世子「今のはあんちんが悪いのだ」

神姫「あと、頭が悪い」

悠「知ってるけど今いうことはないでしょ!」

亘理『もー!もー!』
ベシベシっ!
悠「次は叩かれ出した」

摩耶「亘理ちゃん、良かったらコレ使って」
スッ
【釘とか打つ物】

悠「こらこら、なに自然とハンマー差し出してるんだ」

神姫「こっち?」
スッ
【先端が鋭利な鉄心】

悠「どっから出したその五寸釘。」

千世子「これとかどうなのだ?」
スッ
【ガラスでできた器】

悠「灰皿は鈍器ではありません!」

亘理『えーと……』

悠「悩まない!」
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