ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「寒いわぁ」

義鷹「そうでもないだろ。」

悠｢義鷹は寒かったら温かいのに、暑かったら涼しいのに変化出来るだろーが｣

義鷹「そういう体質だからな」

悠「ぎー!」

摩耶「悠君だって奇抜な体質だよ」

悠「奇抜じゃないよ!至ってノーマルだよ!」

神姫「……」

亘理『あ、悠ちゃん見てみて神姫ちゃんの目』

悠「わぁ…引くほど冷やか」

ガラガラ…
美兎「ちょっといい?」

首のない身体「……」

悠「あら、お久し……?!」

千世子「あ、首がないのだ」

亘理『アレは宅配屋さんだよ』

神姫「宅配?頭は?」

亘理『さぁ、見たことないや。』

義鷹「どうかしたのか?」

美兎「メフィストいない?荷物届けに来たっていってるのよ」

首のない身体「……」
コクコク

悠「ジェッチャーで会話してるのか?」

首のない身体「……」
サッサッ

悠「え、手話が出来るって?なるほどな」

首のない身体「喋れるんですけどね」

悠「喋れるんかいっ!」

神姫「どっから声出してるのかしら」

摩耶「不思議だねぇ」

悠「あんた、妖怪?」

デュラハン「妖精です。妖精のデュラハン。」

悠「首なしの騎士じゃなくて首なしの馬に乗った方のデュラハンか。てこと荷物は馬車で運んでるのか?」

デュラハン「トラックです」

悠「大型車免許持ってんのかよ…」

デュラハン「もちろん」

神姫「どうやって取ったのかしら」

摩耶「一時的に頭が生えたとか」

神姫「妖精っていうものが分からなくなるわね。」

メフィスト「おぉっと、外にトラックがあると思ったらやはり配達屋さんデシたか」

デュラハン「あ、どうも。ハンコかサインお願いします」

メフィスト「はいはーい。」
サラサラ

デュラハン「はい、どうも。お荷物は休憩所に置いてありますので」

メフィスト「どうもデース」

美兎「今度は何買ったのよ」

メフィスト「ンフフ、知りたい?知りたいデースか?」

美兎「別に」

神姫「興味ないわ」

千世子「いいのだ。」

亘理『うん、気にならない』

メフィスト「ガッデム!」

悠「女子は興味ないだろうな」

摩耶「悠君はあるの?」

悠「いや、あんまりない」