ー奇談ー學校へ行こう9

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「なんか肌寒いなぁ。」

摩耶「摩擦しようか?」
スッ

悠「どこから出したか知らないけど粗めの紙鑢を向けないでください」

神姫「真っ赤にはなりそうね」

悠「血でな…」

千世子「ほとんど拷問なのだ」

悠「怖い怖い。」

雨「全身かけられたらいいのに」

悠「手足ふんじばって珈琲飲ましてやろうか!!」

雨「カチカチカチ!」

摩耶「その顔の時、写メ取っていい?」

神姫「動画で撮ってユーチューブに投稿したら相当な再生数稼げないかしら」

雨「人間怖いわ…」

悠「人間は怖いんだよ」

雨「アンタは人間じゃないしね」

悠「超人間!」

亘理『んっしょっと!』
ずるり!

千世子「あ、亘理ちゃん。何してたのだ?」

亘理『ちょっと肌寒かったからシャツ一枚着てきた』

悠「薄着でもいいのよ?」

摩耶「じゃあ、悠君も脱ぐ?」

悠「自分、寒いのNGなんで……」

神姫「水風呂に沈めばいいのに」

悠「まぢ無理ぃ」

神姫「……」
ガッ!ぐぐっ……
悠「ひぃ…無言で胸ぐら掴まれたうえ持ち上げられてるぅ!」

千世子「あんちんが悪いと思うのだ」

亘理『悠ちゃん!頑張って!』

悠「何をどうがんばれと?!」

摩耶「投げられた場合の受け身、殴られた場合の覚悟かな」

悠「あぁ、完全にやられる覚悟ってことか…」

神姫「潔いのは好きよ」
パッ
ドッ!
悠「ケツ痛い!」

摩耶「ただ落されただけで済んだね。」

悠「ラッキーかな…。尻痛いけど」

亘理『大丈夫?』

悠「撫でてもいいのよ」

亘理『……ごくりっ』

千世子「亘理ちゃん?」

摩耶「男の尻で萌える女子って多いらしいね。」

神姫「ワケ分かんないわね。」

悠「摩耶の尻だったらおれも萌えれるかもしれない」

摩耶「ちょこちゃん、そこの大きい定規とって」

千世子「これ?」

摩耶「ありがとうっ!」
スパァーン!
悠「すぱんきんぐ!!」

亘理『さらにお尻にダメージが!!』

雨「まぁ、自業自得でしょ」

亘理『ちょっとやってみたいかも……』

神姫「何かが目覚めかけてるわね。」

悠「NO!」
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