ー奇談ー學校へ行こう9

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「三月になったけど朝とかめっちゃ寒い」

摩耶「朝夕は普通に寒いよね」

悠「寒いの怖いわ」

神姫「悠の冗談なんか寒い時しかないじゃない」

悠「そ、そんなことねーし!なぁ?!」

亘理『えっと……えへ』

悠「笑って誤魔化さない!」

摩耶「それが優しさなのに」

悠「なん……だと…」

千世子「あんちん、どんまいなのだ」

悠「慰めてくれ」

千世子「よしよしなのだ」
なでなで
悠「んー、微妙」

千世子「すっごい失礼なのだ」

摩耶「もっと大胆に、腰を落して……」

悠「待ってそれ、多分だけど正拳突き的なアレだよ」

摩耶「ううん。崩拳」

悠「どっちにしても打撃な件」

神姫「こういう時はビンタでしょ。闘魂注入」

悠「痛くないのがいいな」

摩耶「例えば?」

悠「おっぱいで包まれるとか」

亘理『神姫さん、闘魂お願いします』

神姫「この駄豚っ!」
パァン!
悠「ありがとうございますっ!!」

摩耶「闘魂入ったかな」

神姫「私は込めたわ」

千世子「あんちん?」

悠「もし、もしぴよこが少しでもおれを哀れと思うのなら……優しくしてくれ」

千世子「千世子はいつもあんちんに優しくしてるのだ」

悠「そっか……ガクッ」

摩耶「落ちたね」

亘理『悠ちゃーーん!!』

神姫「いい感じにスナップが効いた気もするわ」

悠「正直ぐわんぐわんしてる…」

摩耶「でも、喋る元気はあるんだ」

悠「喋らなくなったら本当に終わりだ」

神姫「終わらせてあげましょうか?」

悠「やだー!やだやだぁー!」

摩耶「あぁ、情緒が不安定に」

千世子「亘理ちゃん、どうにかしてあげてなのだ」

亘理『えーと……膝枕』

悠「ああ、首が癒される」

亘理『うぉっしゃい!』
グッ!

摩耶「これでもかってぐらいのガッツポーズ」

千世子「男らしいのだ。だけど乙女だから乙女らしーのだ」

神姫「無理くりね。」

悠「ふぅ、なかなかいいな。亘理の膝枕。しっかりとしてる太股がいい」

亘理『ぇっへへ~……って、ほめられてるソレ?』

悠「褒めてる褒めてる」

摩耶「膝枕と言ったら恋ちゃんだったのにね」

悠「恋は家用かな」

神姫「すごく最低ないい方ね」

悠「いやいや、悪意はないから」
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