ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「亘理はさぁ、少年漫画と少女マンガどっが好みだ?」

亘理『面白かったらどっちでも』

悠「摩耶は?」

摩耶「少年漫画の主人公の強さに憧れを持ちつつ読んで、少女マンガのような恋をしたいと思いながら読むかな」

悠「素敵だな」

亘理『ホントに素敵…』

摩耶「まぁ、そんなことはないんだけどね」

亘理『ないんだ…』

千世子「あんちんも少女漫画とか読むのだ?」

悠「読むよ。BLとかも読むよ」

千世子「……」

悠「なんでちょっと引いてんだよ」

神姫「悠が言うと本当にその気があると思っちゃうのよ」

悠「ばんなそかな!」

摩耶「まぁ、仕方ないよね」

悠「そんなぁ、摩耶まで酷いぞ。」
つん!
摩耶「あはは、うざい」

雨「ホントうざいわね」

悠「足持って逆さにして振ってやろうか!」

雨「変態!」

神姫「そうよ。」

悠「ちょっと?!」

摩耶「まぁ、仕方ないね。」

亘理『大丈夫。私は悠ちゃんは大丈夫!』

悠「なにがだよ…」

摩耶「愛かな」

千世子「愛なのだ」

悠「じやあ、腹筋を撫でてやるよ」

亘理『悠ちゃんのスケベ!』
ベシッ!
悠「叩かれたし」

千世子「叩かれて当然なのだ」

悠「マジで?」

摩耶「金剛君ならセーフ」

悠「金剛の腹筋は……いいわ」

摩耶「金剛君のふっきんも愛でたげなよ!」

悠「あんな鉄板を愛でれるか!殴った拳が砕けるレベルだぞ」

摩耶「殴らずに愛でる」

悠「亘理の腹筋を愛でるよ」
亘理『ガブッ!』

千世子「噛まれてるのだ」

悠「あぁ、この感じ久々…」
亘理「ガジガジ」

神姫「本当に一回頭割られた方がいいんじゃない?」

悠「よくないですよ!」

千世子「あんちんのスケベが治るかもしれないのだ」

悠「スケベじゃないおれなんて、おれじゃない!」

摩耶「自分でいってたら世話ないよねぇ」

悠「今のおれのスケベ心は腹筋に注がれてるけどな」

亘理『……』
スッチラ

悠「だから見せるんなら触らせろよ」

亘理『そ、それはまだ早い!』

悠「何がだ…」

摩耶「お触り」

千世子「でも、亘理ちゃんからはあんちんにスキンシップしまくりなのだ」

神姫「齧ってるしね」

雨「齧るのはスキンシップじゃないでしょ…」

摩耶「でも、猫とかも噛みあうし」

雨「意味が違うでしょ…」