ー奇談ー學校へ行こう9

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「そういや、亘理とか雨は生活がみえるけど……。メフィストや義鷹って生活が見えないよな」

亘理『義鷹は分かんないね。』

千世子「このまえ屋根の上から糸垂らして井戸で釣りしてたのみたのだ」

悠「あの地獄に繋がる井戸でいったいなに釣ってるんだろうな……」

摩耶「餓鬼とか牛頭馬頭とか」

悠「まさに地獄名物…」

神姫「名物なら閻魔大王でしょ」

悠「釣れたら洒落にならない。」

摩耶「でも鬼灯の冷徹の閻魔なら有るいは…」

悠「鬼灯様に吊るされるだろ」

神姫「悠も鮟鱇みたいに吊るされたら?」

悠「その後、解体されちゃうよね」

摩耶「でも、くっつくんだよね」

悠「分離変形は出来ません」

亘理『……再生はするんだよね?』

悠「しねーよ!トカゲじゃあるまいし!」

千世子「トカゲの尻尾はキレても再生するけど骨までは治らないのだ。」

亘理『ほへー』

摩耶「肉なら削いでも大丈夫だね」

悠「だからトカゲじゃないよ!」

亘理『何の話しだっけ?』

雨「メフィ達の生活が見えないって話しでしょ」

神姫「それをいったら管理人さんもでしょ」

悠「管理人ちゃんはコタツで丸くなったり屋根の上でお昼寝したりしてるにきまってる!」

摩耶「それどこの猫?」

悠「理想な猫」

千世子「あんちんの家の猫は?」

悠「優雅に気品あふれてて、それはもう美しい」

雨「親バカならぬ……飼い主バカ?」

悠「バカ野郎!誰が飼い主だ!おれが飼われてる側だよ!」

神姫「ただのバカだったようね」

雨「なるほど」

悠「ギー!」

摩耶「あ、そういえば僕メイド見たよ」

悠「メイドぐらいアキバでゴロゴロしてるだろ」

摩耶「アキバじゃなくて池袋界隈で……でも、みるね」

悠「みるよ」

神姫「もはや、どこでも見れるメイドってなんなのかしら…」

悠「日本の文化」

神姫「メイドはアメリカの文化よ」

亘理『美人のメイドだった?』

摩耶「うん。綺麗なメイドさんだったよ。あと、メフィストさんと一緒にいた」

悠「あのおっんとメイド?イメクラか何かの同伴じゃね?」

神姫「すぐにそういう発想が浮かぶのね」

悠「恐縮です」

亘理『今のって褒めてたの?』

千世子「褒められてないのだ」

雨「それ、多分メフィのメイドよ。」

悠「あの悪魔、メイドなんて従えてるのか!」

雨「悪魔は関係ないでしょ。メイドとか助手とす定期的に雇ってるっぽいわ」

悠「それであんなことやこんなことやどんなことを……!」

神姫「……」
ゲシッ!
悠「あうちっ!」

摩耶「無言の蹴り。いただきました。」

亘理「早業…」
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