ー奇談ー學校へ行こう9

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「挨拶がわりに尻を触るのと胸を揉むのならどっちがセーフだろうか?」

摩耶「実際に試してみたらどう?」

神姫「……」
ギュイン!ギャイン!

悠「なんであのお方、手をこすりあわせてるだけで刃物と刃物をスライドさせあってるような音がしてるんだろう」

摩耶「シザーハンズならぬブレードハンズ」

神姫「……」
ギャキン!ギャギン!

千世子「トリコのナイフみたいなのだ」

神姫「私はナイフより人切り包丁とかの方が好きかな」

悠「△様がもってる的な?」

神姫「あれは包丁の部類なのかしら」

悠「即死効果があるのは確かだな」

神姫「それで、尻と胸がなに?」

悠「……うおおぉぉ!揉ませろォォ!」

神姫「……」

ドッ!ゴッ!ザシュ!グシャ!ドゴゴゴゴッ!!
Hit1000!!

亘理『無限コンボでハメられてる…』

摩耶「床と天井と壁を上手に使ってることがポイントだね。」

千世子「ただあんちんが動いてないようにみえるのは気のせいなのだ?」

摩耶「大丈夫。悠君は最近熊井さんぐらい不死だから」

亘理『誰?!』

神姫「ホールの魔法使いね。」

摩耶「YES」

悠「げほっ……一瞬、色んな人が落下していく赤い場所に行ってた気がする。」

摩耶「そこに半裸で白くてガチムチな人いた?」

悠「居た居た。新手の地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)みたいなのを登ってたよ」

神姫「悠の意識は古代ギリシャに繋がってるのかしら?」

千世子「ネタが多過ぎるってこういうことをいうのだ。」

亘理『なみに私は最初っから置いてけぼられてる。』

摩耶「少しずつ追いつけるようになろうね。でないと、みんなフツーにサクサク置いていくから」

亘理『誠に容赦ない』

悠「それより誰かディアラハンか天使の生き血かぱふぱふ使ってくれ。主に体中が痛い」

摩耶「最後のに至っては回復でもないね」

神姫「御隠居の猛毒薬ならくれてやるわ」

悠「絶対に毒(ダメージ)のほうを渡すよね」

神姫「当然」

悠「優しさプリーズ」

摩耶「悠君、逆に考えるんだよ。苦しむくらいならひと息で…っと。」

悠「トドメかよ!」

千世子「ところで……あんちんはずっと床に突き刺さったままなのだ?」

悠「何か全身がまんべんなく痛すぎて起きあがれないんだよ」

摩耶「抜くのは大変だから……踏みおとそうか?」

神姫「じゃあいっせーので、踏み潰すわね。」

悠「踏み潰さない方向でお願いします。」

亘理『悠ちゃんなんか今日ボッコボコだね。よいしょっと』
グィッ!
悠「ぶはっ…ホントにな」

千世子「それでも平然としてるあんちんが凄いのだ。」

悠「イヤラシイこと考えてなかったら即死だった」

摩耶「性欲でこの世に生をつないでるんだね。」

悠「オフコース」

神姫「地理も残さず消しさるべきね。」
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