ー奇談ー學校へ行こう8

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「ポテト買ってきたけど食べる?何かオマケが入ってるかもしれないポテト」

摩耶「悠君てアレだよね。そういうニュースが出てると買って来るよね。チキンとか」

悠「気のせい気のせい」

神姫「悪趣味だわ」

千世子「でも、食べてて歯とかでてきたら気持ち悪いのだ」

神姫「当然、店側を訴えるけど……。SNSで拡散するのはどうかと思うわね。」

悠「通称バカッターだからな」

摩耶「僕のツィッターなんて自動ツィートしかしてないけどね。」

悠「自動……ツィート?」

摩耶「そこからかぁ」

神姫「っていうか、摩耶ってツィッターしてたのね」

摩耶「僕は悠君と違ってSNSとか好きだよ」

悠「おれはもうなんか無理」

千世子「無理って言っちゃったのだ」

悠「無理なんだ。だから、ツィートしたくなったらこうやって顔見てつぶやく」

亘理『今の気持をひと言』

悠「天井下りと遭遇なう」

亘理『なんかむかつく』

悠「事実をいっただけなのに」

摩耶「神姫さんもしてるの?」

神姫「一応ね。最近はほとんどしてないけど」

悠「なんで?」

神姫「何か無駄に絡んでこられて低脳の相手するのってダルイじゃない?こんこんっと正論を書いていってあげても良いけど、それだと原稿用紙でも用意しないと書き切れないし。」

摩耶「ひと事じゃ済まないんだね」

悠「皆ハイテクだなぁ」

千世子「ハイテクとは違うと思うのだ」

悠「違うテクニックならおれも自信あるんだけどな」

摩耶「なんのテクニックか神姫さんの目を見て大声でいって」

悠「……」

神姫「言ってみなさいよ」

悠「ゲームのテクニックです!!そう、ゲームです!ゲーム!」

摩耶「男と女のラヴゲーム?」

神姫「弾針剄」

チュドン!
悠「いってないのにっ?!」

亘理『悠ちゃん、身体が海老みたいになってる…』

悠「おごごごっ…」

千世子「恋愛のゲームって何か大人の駆け引きっぽいのだ」

摩耶「悠君の場合はそういうんじゃないんだけどね。」

悠「な、なにをおっしゃる兎さん…何百もの恋愛シュミレーションゲームをクリアしているおれは駆け引きも凄いぞ……」
ビクンビクン

千世子「エビみたいな形でビクンビクンしてるのが凄いのだ」

神姫「ゲームの中でのみ有効でしょ」

摩耶「現実はフラグクラッシャー。あんど釣った魚にえさをあげない主義」

悠「意味が分かりません」

摩耶「亘理ちゃん、意味が分からないって」

亘理『ガジッ!』
悠「久々に頭齧り遭遇なう。今、齧られ中なうなう」

神姫「脳髄すすられたらいいのに」

千世子「本格的な凶悪妖怪なのだ…」

摩耶「大丈夫、悠君の場合。本体が無事なら脳髄も元に戻るから」

悠「戻らないよ!あと、本体は全体だよ!」

摩耶「嘘つきなう」

悠「事実なう!」

神姫「なうなう五月蠅い」
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