ー奇談ー學校へ行こう
ー教室(2/1/夜)ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「ドラゴンてな、地域によって呼び方は様々なんだよな」
神姫「ロシアではズメイ、スペインではエレンスゲ、ドイツじゃドラケー、ギリシャはドラコーンよね」
悠「やっぱりドラがつくのが多いな」
神姫「日本はどんなのがいるのかしら」
悠「そりゃ、ドラえも…」
神姫「なんでやねん。……ごめん、やっぱり私に漫才は無理だわ」
悠「え~ノリノリだったじゃん」
神姫「どこがよ。いっとくけど人前では絶対やらないわよ。」
悠「残念。」
千世子「こんばんはなのだー。」
摩耶「あ、悠くんと神姫さんもう来てたんだ」
花描「よ~っす」
悠「ちぇき」
神姫「……」
千世子「それじゃさっそく昨日の続きなのだ、これまで「応龍」という名前は龍の種族名という前提で説明してきたのだ。実際に中国の資料本ではそのように扱われているんだけど、中国の神話ではこれらとは違い、応龍という名前をもつ一個人として物語にあらわれるのだ」
神姫「……」
悠「(神姫ボケをやってみないか?)」
神姫「(嫌。)」
摩耶「なになになんのナイショ話?」
悠「俺がツッコォぐふっ!?」
神姫「ハエがいたわ」
千世子「神話のなかで応龍のたち位置をひとことで説明するなら「神々の使い走り」という表現がぴったりあてはまるのだ。」
摩耶「さしずめ悠くんは王たちの使い走り?」
悠「冗談じゃないな…」
千世子「応龍は、神々が使命を達成するための道具として便利に使い倒されているのだ。」
摩耶「やっぱりに悠くんだね」
花描「忠実なピエロだな」
悠「やかましいわ!」
千世子「応龍の人生にケチがつきはじめたのは、応龍がはじめて神話に登場する人類創造の時代なのだ。応龍は半人半蛇の夫妻神「伏義と女禍」と戦って敗北し、二人に絶対の忠誠を誓う代わりに助命されているのだ」
悠「伏義に女禍か無双やりたくなってくる」
摩耶「けど使うのは夏候惇なんでしょ?」
悠「そこは譲れないな」
千世子「これ以降、応龍は女禍にだけでなき、女禍の血を引く皇帝にも服従することを強いられ、地上に呼び出されては過酷な任務を任されていくようになるのだ。応龍が伏義と女禍に敗れたはるか後の時代、応龍は彼らの子孫黄帝に呼び出されたのだ。黄帝は「しゆう」という反乱者との戦いに苦戦しており、それに対抗するために応龍を援軍に呼んだのだ。今日はここまで続きは次回なのだ」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「ドラゴンてな、地域によって呼び方は様々なんだよな」
神姫「ロシアではズメイ、スペインではエレンスゲ、ドイツじゃドラケー、ギリシャはドラコーンよね」
悠「やっぱりドラがつくのが多いな」
神姫「日本はどんなのがいるのかしら」
悠「そりゃ、ドラえも…」
神姫「なんでやねん。……ごめん、やっぱり私に漫才は無理だわ」
悠「え~ノリノリだったじゃん」
神姫「どこがよ。いっとくけど人前では絶対やらないわよ。」
悠「残念。」
千世子「こんばんはなのだー。」
摩耶「あ、悠くんと神姫さんもう来てたんだ」
花描「よ~っす」
悠「ちぇき」
神姫「……」
千世子「それじゃさっそく昨日の続きなのだ、これまで「応龍」という名前は龍の種族名という前提で説明してきたのだ。実際に中国の資料本ではそのように扱われているんだけど、中国の神話ではこれらとは違い、応龍という名前をもつ一個人として物語にあらわれるのだ」
神姫「……」
悠「(神姫ボケをやってみないか?)」
神姫「(嫌。)」
摩耶「なになになんのナイショ話?」
悠「俺がツッコォぐふっ!?」
神姫「ハエがいたわ」
千世子「神話のなかで応龍のたち位置をひとことで説明するなら「神々の使い走り」という表現がぴったりあてはまるのだ。」
摩耶「さしずめ悠くんは王たちの使い走り?」
悠「冗談じゃないな…」
千世子「応龍は、神々が使命を達成するための道具として便利に使い倒されているのだ。」
摩耶「やっぱりに悠くんだね」
花描「忠実なピエロだな」
悠「やかましいわ!」
千世子「応龍の人生にケチがつきはじめたのは、応龍がはじめて神話に登場する人類創造の時代なのだ。応龍は半人半蛇の夫妻神「伏義と女禍」と戦って敗北し、二人に絶対の忠誠を誓う代わりに助命されているのだ」
悠「伏義に女禍か無双やりたくなってくる」
摩耶「けど使うのは夏候惇なんでしょ?」
悠「そこは譲れないな」
千世子「これ以降、応龍は女禍にだけでなき、女禍の血を引く皇帝にも服従することを強いられ、地上に呼び出されては過酷な任務を任されていくようになるのだ。応龍が伏義と女禍に敗れたはるか後の時代、応龍は彼らの子孫黄帝に呼び出されたのだ。黄帝は「しゆう」という反乱者との戦いに苦戦しており、それに対抗するために応龍を援軍に呼んだのだ。今日はここまで続きは次回なのだ」