ー奇談ー學校へ行こう8
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
白巳「すぅすぅ……」
クラフト「……」
神姫「あの組み合わせは何?」
悠「おっさんは白巳の生態が気になって、白巳はおっさんの生態が落ちつく(?)な関係かな。」
亘理『……危なくないの?』
悠「おっさんからは触れようとしないし、特に会話もしない。ただ見てるだけ。うちの隣の空き家に居る不審者より安心できる」
摩耶「悠君の中では隣は空き家で、窈さんは不審者なんだね。」
悠「よ…う?」
神姫「私が口出すこっちゃないけど……さすがに酷くない?」
悠「気のせいですよ」
神姫「ああそう」
千世子「白巳ちゃんはクラフトさんのこと気にいってるのだ?」
悠「なんか容赦なく髪の毛とか引っ張ってる」
亘理『わーお…。』
悠「おっさんはおっさんで痛みを感じてないのか、はたまた痛覚自体ないのか。白巳がぶら下がってるのも気にせずに廊下歩いてるの見たよ。」
摩耶「それもホラーだね。おっさんの髪にしがみつく幼女。しかも、やや肌が白めって」
千世子「コズミック&ジャパンホラーなのだ」
神姫「蛸と蛇って何か惹かれあうものがあったのかしら?」
雨「片方はともかく蛇で断定するのはやめてあげなさいよ」
悠「怖がらなくても白巳は蜘蛛は食べないよ」
雨「うっさいボケ」
義鷹「……」
悠「……」
義鷹「……」
悠「あの……だまーって、背後に立つのやめていただけませんか?」
義鷹「危ない目にはあってないのか?」
悠「おれのこと?」
摩耶「個人的に他人を怒らせて悪い目にはいくらでもあってるよ」
悠「うん」
千世子「それ、自業自得なのだ」
神姫「罰とも言うわね。」
悠「こんな感じ」
義鷹「そりゃ自業自得だな」
悠「ぶー……っか、どしたよ?」
義鷹「最近、至る所で変な気配やら臭いやらがしてな。そのひとつがあの男(ヤロー)だ。メフィストのツレかなんか知らないが……あんな得体の知れない臭いは初めてだ」
千世子「どんな匂いなのだ?」
義鷹「……まず、魚に似た生臭さと潮の臭い。それに腐敗臭の中に獣や人間臭さが混じってる。だけど、明らかに生物じゃないような無機質な臭いもある」
摩耶「なんか異臭っぽいね。」
義鷹「あぁ、だがそれが濃厚じゃなくてうっすらと臭ってる。だから、探りきれない得体が知れないんだよ。鵺としては気分が悪いな」
悠「義鷹ってコズミックホラーって知ってる?クトゥルフとか」
義鷹「知らん」
悠「ラヴクラフト作品読んだら分かるかもよ。」
神姫「開けちゃいけないっていうか辿りついたら行けないところまで行きそうだけどね。」
義鷹「興味ねーな」
千世子「じゃあ、何に興味あるのだ?」
義鷹「……コイツかな」
↓
悠「あら、おれっておれってやっぱりモテるね。」
神姫「そうね。」
悠「さらっと流されると……なんか辛い」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
白巳「すぅすぅ……」
クラフト「……」
神姫「あの組み合わせは何?」
悠「おっさんは白巳の生態が気になって、白巳はおっさんの生態が落ちつく(?)な関係かな。」
亘理『……危なくないの?』
悠「おっさんからは触れようとしないし、特に会話もしない。ただ見てるだけ。うちの隣の空き家に居る不審者より安心できる」
摩耶「悠君の中では隣は空き家で、窈さんは不審者なんだね。」
悠「よ…う?」
神姫「私が口出すこっちゃないけど……さすがに酷くない?」
悠「気のせいですよ」
神姫「ああそう」
千世子「白巳ちゃんはクラフトさんのこと気にいってるのだ?」
悠「なんか容赦なく髪の毛とか引っ張ってる」
亘理『わーお…。』
悠「おっさんはおっさんで痛みを感じてないのか、はたまた痛覚自体ないのか。白巳がぶら下がってるのも気にせずに廊下歩いてるの見たよ。」
摩耶「それもホラーだね。おっさんの髪にしがみつく幼女。しかも、やや肌が白めって」
千世子「コズミック&ジャパンホラーなのだ」
神姫「蛸と蛇って何か惹かれあうものがあったのかしら?」
雨「片方はともかく蛇で断定するのはやめてあげなさいよ」
悠「怖がらなくても白巳は蜘蛛は食べないよ」
雨「うっさいボケ」
義鷹「……」
悠「……」
義鷹「……」
悠「あの……だまーって、背後に立つのやめていただけませんか?」
義鷹「危ない目にはあってないのか?」
悠「おれのこと?」
摩耶「個人的に他人を怒らせて悪い目にはいくらでもあってるよ」
悠「うん」
千世子「それ、自業自得なのだ」
神姫「罰とも言うわね。」
悠「こんな感じ」
義鷹「そりゃ自業自得だな」
悠「ぶー……っか、どしたよ?」
義鷹「最近、至る所で変な気配やら臭いやらがしてな。そのひとつがあの男(ヤロー)だ。メフィストのツレかなんか知らないが……あんな得体の知れない臭いは初めてだ」
千世子「どんな匂いなのだ?」
義鷹「……まず、魚に似た生臭さと潮の臭い。それに腐敗臭の中に獣や人間臭さが混じってる。だけど、明らかに生物じゃないような無機質な臭いもある」
摩耶「なんか異臭っぽいね。」
義鷹「あぁ、だがそれが濃厚じゃなくてうっすらと臭ってる。だから、探りきれない得体が知れないんだよ。鵺としては気分が悪いな」
悠「義鷹ってコズミックホラーって知ってる?クトゥルフとか」
義鷹「知らん」
悠「ラヴクラフト作品読んだら分かるかもよ。」
神姫「開けちゃいけないっていうか辿りついたら行けないところまで行きそうだけどね。」
義鷹「興味ねーな」
千世子「じゃあ、何に興味あるのだ?」
義鷹「……コイツかな」
↓
悠「あら、おれっておれってやっぱりモテるね。」
神姫「そうね。」
悠「さらっと流されると……なんか辛い」