ー奇談ー學校へ行こう
ー教室(1/30/夜)ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
千世子「お知らせがありますのだ。」
教室に入ってくるなり、千世子は寄り道(悠の膝)せずに教卓の前に立った。
花描「なんだ?」
悠「まさか……お赤飯を炊く日がきっだぁかぁっ?!…」
神姫の肘鉄が悠の右頬に炸裂した。
摩耶「59800のダメージ、悠の首はおかしな方に曲がっている。」
悠「へんなナレーションいれるな…」
千世子「……はい、じゃあいいますのだ」
花描「もう騒ぐのが終わるまで待つっていうスキルを完全に取得したな」
摩耶「成長は偉大だね」
千世子「前回のサルコテア大王と四竜王で竜人のじゅぎょーは終わりだったのだ。今日からは「龍(ロン)」のじゅぎょーに入るのだ」
摩耶「龍かぁ」
千世子「それともうひとつ龍のじゅぎょーが終了したらドラゴンのじゅぎょーは全項目終了なのだ。」
悠「じゃあ…卒業か?」
千世子「いやなのだ!千世子はもっともっと皆とじゅぎょーしたいのだ」
悠「なら、したらいい」
花描「そうだな。」
摩耶「ドラゴンの次はなにの授業になるかな。妖怪とか?」
神姫「ま…付き合ってあげるわ」
千世子「……グス」
悠「なんだ泣くのか?嬉し泣きか?」
千世子「泣かないのだ。じゃあ、じゅぎょーに入るのだ。まず、龍についての基本知識からなのだ。この龍は中国で生まれたドラゴンなのだ。じゅぎょーするのは龍とその流れをくむアジアのドラゴンなのだ。なのでこれまでじゅぎょーしていたドラゴンとは違って、外見だけでなく、出身地を重視して、ドラゴンなのだつまり…」
・中国の「龍」から派生したドラゴンである
・単純な蛇や、人面蛇などではない
神姫「気になってたんだけど……摩耶くんって中国人?」
悠「……摩耶は日本人だ。誰がどういおうとな」
神姫「そう…?」
千世子「龍の外見的特徴は、いまから約1800年前、中国の漢王朝で、龍の姿はほぼ現在の姿に定められたのだ。龍の外見は「三停九似」と表現されるのだ。三停とは、龍の体の三つの部分「頭から腕の付け根まで」「腕の付け根から腰まで」「腰から尻尾まで」の長さが、それぞれ同じであることをあらわす表現なのだ。」
摩耶「九似って、たしか龍の体の各部分が、他の動物に似ていることをあらわす表現だよね。」
千世子「そうなのだ。たとえば…」
・頭…ラクダに似ている
・目…鬼に似ている(兎という説もある)
・爪…鷲に似ている
・掌…虎に似ている
・角…鹿に似ている
・耳…牛に似ている
・うなじ…蛇に似ている
・腹…蜃に似ている
・鱗…魚に似ている
悠「蜃ってのハマグリのお化けの方じゃなく蛟の方のことな」
千世子「ちなみに蛟はのちに龍の幼生だと信じられるようになったらしいのだ。じゃ、今日はここまで、次回は「応龍」なのだ」
悠「あー首痛…」
摩耶「悠くんは命がけでボケてるね」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
千世子「お知らせがありますのだ。」
教室に入ってくるなり、千世子は寄り道(悠の膝)せずに教卓の前に立った。
花描「なんだ?」
悠「まさか……お赤飯を炊く日がきっだぁかぁっ?!…」
神姫の肘鉄が悠の右頬に炸裂した。
摩耶「59800のダメージ、悠の首はおかしな方に曲がっている。」
悠「へんなナレーションいれるな…」
千世子「……はい、じゃあいいますのだ」
花描「もう騒ぐのが終わるまで待つっていうスキルを完全に取得したな」
摩耶「成長は偉大だね」
千世子「前回のサルコテア大王と四竜王で竜人のじゅぎょーは終わりだったのだ。今日からは「龍(ロン)」のじゅぎょーに入るのだ」
摩耶「龍かぁ」
千世子「それともうひとつ龍のじゅぎょーが終了したらドラゴンのじゅぎょーは全項目終了なのだ。」
悠「じゃあ…卒業か?」
千世子「いやなのだ!千世子はもっともっと皆とじゅぎょーしたいのだ」
悠「なら、したらいい」
花描「そうだな。」
摩耶「ドラゴンの次はなにの授業になるかな。妖怪とか?」
神姫「ま…付き合ってあげるわ」
千世子「……グス」
悠「なんだ泣くのか?嬉し泣きか?」
千世子「泣かないのだ。じゃあ、じゅぎょーに入るのだ。まず、龍についての基本知識からなのだ。この龍は中国で生まれたドラゴンなのだ。じゅぎょーするのは龍とその流れをくむアジアのドラゴンなのだ。なのでこれまでじゅぎょーしていたドラゴンとは違って、外見だけでなく、出身地を重視して、ドラゴンなのだつまり…」
・中国の「龍」から派生したドラゴンである
・単純な蛇や、人面蛇などではない
神姫「気になってたんだけど……摩耶くんって中国人?」
悠「……摩耶は日本人だ。誰がどういおうとな」
神姫「そう…?」
千世子「龍の外見的特徴は、いまから約1800年前、中国の漢王朝で、龍の姿はほぼ現在の姿に定められたのだ。龍の外見は「三停九似」と表現されるのだ。三停とは、龍の体の三つの部分「頭から腕の付け根まで」「腕の付け根から腰まで」「腰から尻尾まで」の長さが、それぞれ同じであることをあらわす表現なのだ。」
摩耶「九似って、たしか龍の体の各部分が、他の動物に似ていることをあらわす表現だよね。」
千世子「そうなのだ。たとえば…」
・頭…ラクダに似ている
・目…鬼に似ている(兎という説もある)
・爪…鷲に似ている
・掌…虎に似ている
・角…鹿に似ている
・耳…牛に似ている
・うなじ…蛇に似ている
・腹…蜃に似ている
・鱗…魚に似ている
悠「蜃ってのハマグリのお化けの方じゃなく蛟の方のことな」
千世子「ちなみに蛟はのちに龍の幼生だと信じられるようになったらしいのだ。じゃ、今日はここまで、次回は「応龍」なのだ」
悠「あー首痛…」
摩耶「悠くんは命がけでボケてるね」