ー奇談ー學校へ行こう8

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

Q子『へい!バインバイン!おっぱいぱい!』

悠「開幕同時になにいってんだ」

Q子『悠君の心の言葉の代弁』

悠「おもってねぇよ!」

亘理『かはぁーー。』

摩耶「頭上注意」

悠「へ?あっ、ぎゃーー!」

【カーミラ】

千世子「じゅぎょーしますなのだ。吸血鬼の中には、男性ばかりではなく女性も居るのだ。彼女たちは若い男を性的に誘惑し、ベッドや暗がりに誘い込んで、その血液を吸うのだ。そんな女吸血鬼のなかでももっとも有名なのが、アイルランドの作家シェリダン・レ・ファニュの小説「カーミラ」の主人公、カーミラなのだ。彼女は吸血鬼ファンのあいだでは「ドラキュラ」に匹敵するほどの有名人なのだ。」

悠「脳髄すすられりゅー!」

亘理『そこまでグロイことしないよ?!』

摩耶「美味しいかもしれないよ?」

亘理『私は悠ちゃんを食べていわけじゃないの!』

神姫「食べたら死ぬわよ。そんな毒」

雨「つまり毒があるけど美味い?」

悠「わしゃ河豚か」

千世子「ただしカーミラには、一般的な女性吸血鬼と大きく違う特徴があるのだ。彼女は男性だけでなく美少女を専門に襲う、レズビアン的な性質を持つ吸血鬼なのだ。」

悠「百合百合しいのっていいよね。いいよね!」

亘理『ガジガジ』

神姫「噛み割っていいわよ」

悠「やーめーてーよー。」

摩耶「タフだねぇ。」

悠「あと、私が最近押してるおねショタならぬ、おねロリというジャンルの復興を……」

神姫「……」

ゴスッ!
悠「はにゃっ?!」

千世子「カーミラは金髪混じりの茶褐色の髪を肩まで伸ばし、美しい黒い瞳を持つ少女なのだ。また吸血鬼らしく、歯の一部が針やキリのように尖っているのだ。」

摩耶「有無を言わさずストレート」

神姫「当てる打撃が一番効果的よね。やっぱり」

悠「めっちゃ鼻痛い……」

亘理『だ、大丈夫?凄い音したけど』

神姫「噛みついてたくせに」

摩耶「アレは甘嚙みみたいなものだし」

神姫「じゃあ、私はじゃれ合い的なストレートよ」

千世子「小説、「カーミラ」は登場人物の日記の形をとっており、物語終盤まで吸血鬼の専門家が登場しないため、カーミラの「吸血鬼としての特徴」がどんなものであるかを正確に知ることはできないが、日記の記述によれば、カーミラの行動は次のような特徴がみられるのだ。」

・正体不明……名前がカーミラであることと、家柄がよいということ以外、その素性をけっして明かそうとしない。

・少女愛……主人公の少女ローラには度を超えた愛情を示し、抱きよせて頬ずりからキス、性的な愛部とも思える行為など、過剰なスキンシップをとる。同時に愛のささやきをするが、その内容にはなぜか死を暗示する言い回しがある。

・朝の活動……起きてくるのは必ず午後一時過ぎ。食事はチョコレートドリンク一杯だけであきらかに栄養不足だが、気だるさは見せても不健康な様子はない。

・夜の活動……鍵をかけてひとりきりにならないと眠れないと言い張る。

・宗教への対応……キリスト教の賛美歌が苦手で、聞くだけで激怒する。

・変身能力……劇中で、猫に変身するシーンがある。

悠「じゃれ合いでストレートされたら困っちゃうよ」

神姫「困り果てろ」

悠「ようしゃねぇ…」

摩耶「じゃあ、ボクもじゃれ合っちゃおうかな」
シュ!シュ!

悠「拳を突き出しながらのじゃれ合いは禁止です」

千世子「はい、今日はここまでで続きは次回なのだ」
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