ー奇談ー學校へ行こう
ー教室(1/29/夜)ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「最近、微妙に授業長くね?」
千世子「気のせいなのだ」
悠「すみません…」
花描「なんでそれだけ凹んでるの?」
悠「ふひゃふひひひゃひゃひゃ」
神姫「今までの中で一番キモい笑い方ね」
悠「ヨッテネーヨ?」
千世子「あんちん、酔ってるのか?」
悠「よとてないよ。」
花描「「よとて」ってなんだよ」
悠「しらん。」
花描「なんだコイツ…凄いな」
摩耶「なにが凄いってこれが悠くんの素面だからね」
千世子「じゃ、じゅぎょーを始めるのだ」
【サルコテア大王と四竜王】
生息地域:ルーマニア
出典:ルーマニアの民間伝承
神姫「一番スゴいのはスルースキルのノビシロがハンパないことね」
千世子「西洋のドラゴンというと、洞窟や山などに、ひとりもしくは夫婦で住んでいるのが一般的なイメージなのだ。しかし、東ヨーロッパの国「ルーマニア」には、ドラゴンが人間と同じような国をつくって暮らしているという伝承があるのだ」
摩耶「悠くんはいつハーレム王国をつくるの?」
花描「うわ、なんてピ・エロだ」
神姫「変態」
悠「よし、俺も頑張って無視しよう」
千世子「アラム、アルジンツァン、アウラール、アゲマントは地下にあるズメイ(竜人)王国をおさめる国王たちなのだ。彼らの国は特定の金属で作られ、それ娘がいるのだ。」
・アラム(銅竜)…「銅の国」の王で、娘の名前はアトロポカン
・アルジンツァン(銀竜)…「銀の国」の王で、娘の名前はピツーラ
・アウラール(金竜)…「金の国」の王で、娘の名前はガルビーラ
・アゲマント(ダイヤモンド竜)…「ダイヤモンドの国」の王で、娘の名前はスクリピチョアーサ
摩耶「悠くんは差し詰め……白濁色のネバネバした液体の国かな?」
悠「金属でもねぇな」
摩耶「どうしてもって言うなら僕は暮らしてあげるよ側で別の家を建てて」
悠「いや、俺も白濁色のネバネバした液体国には住みたくないから」
千世子「そして四竜王をたばねるのが、サルコテア大王という竜人なのだ。サルコテアは198メートルもの長さのアゴヒゲが特徴で、このヒゲは魔法の力を持っていたのだ」
悠「ヒゲすげぇ!?」
花描「ヒゲすげぇな…」
千世子「サルコテア大王たちが治める竜人王国は、なんとたったひとるの人間によって滅ぼされることになるのだ。その勇士の名前は「アゲラン」といい、自分の百倍もの身長がある巨人を倒して弟分にするなど、人間離れした強さを発揮していたのだ」
神姫「その弟分は必要だったのかしら…」
千世子「ところがアゲランと巨人が住む屋敷になぜかサルコテアがあらわれ、彼らの昼食を勝手に食べて帰るようになってしまったのだ。あるときアゲランと鉢合わせたサルコテアはアゲランに返り討ちにされ、竜の国へと逃げ帰ったのだ。」
花描「ま、自業自得だな。」
摩耶「食べ物の恨みは怖いからね」
千世子「アゲランの強さに恐怖したサルコテア大王は部下の四竜王を呼び寄せ、アゲラン抹殺のための会議を開くのだ。しかしそれと前後して、アゲランがたったひとりで地底の竜王国に乗り込んできたのだ。竜王たちは大軍を率いてアゲラン抹殺に出撃するが、文字通り全滅させられてしまう。アゲランがサルコテアの宮殿に乗り込むと、サルコテアは恐怖のあまり体が張り裂けてチリになってしまったというのだ。」
摩耶「サルコテアヘタレだね」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「最近、微妙に授業長くね?」
千世子「気のせいなのだ」
悠「すみません…」
花描「なんでそれだけ凹んでるの?」
悠「ふひゃふひひひゃひゃひゃ」
神姫「今までの中で一番キモい笑い方ね」
悠「ヨッテネーヨ?」
千世子「あんちん、酔ってるのか?」
悠「よとてないよ。」
花描「「よとて」ってなんだよ」
悠「しらん。」
花描「なんだコイツ…凄いな」
摩耶「なにが凄いってこれが悠くんの素面だからね」
千世子「じゃ、じゅぎょーを始めるのだ」
【サルコテア大王と四竜王】
生息地域:ルーマニア
出典:ルーマニアの民間伝承
神姫「一番スゴいのはスルースキルのノビシロがハンパないことね」
千世子「西洋のドラゴンというと、洞窟や山などに、ひとりもしくは夫婦で住んでいるのが一般的なイメージなのだ。しかし、東ヨーロッパの国「ルーマニア」には、ドラゴンが人間と同じような国をつくって暮らしているという伝承があるのだ」
摩耶「悠くんはいつハーレム王国をつくるの?」
花描「うわ、なんてピ・エロだ」
神姫「変態」
悠「よし、俺も頑張って無視しよう」
千世子「アラム、アルジンツァン、アウラール、アゲマントは地下にあるズメイ(竜人)王国をおさめる国王たちなのだ。彼らの国は特定の金属で作られ、それ娘がいるのだ。」
・アラム(銅竜)…「銅の国」の王で、娘の名前はアトロポカン
・アルジンツァン(銀竜)…「銀の国」の王で、娘の名前はピツーラ
・アウラール(金竜)…「金の国」の王で、娘の名前はガルビーラ
・アゲマント(ダイヤモンド竜)…「ダイヤモンドの国」の王で、娘の名前はスクリピチョアーサ
摩耶「悠くんは差し詰め……白濁色のネバネバした液体の国かな?」
悠「金属でもねぇな」
摩耶「どうしてもって言うなら僕は暮らしてあげるよ側で別の家を建てて」
悠「いや、俺も白濁色のネバネバした液体国には住みたくないから」
千世子「そして四竜王をたばねるのが、サルコテア大王という竜人なのだ。サルコテアは198メートルもの長さのアゴヒゲが特徴で、このヒゲは魔法の力を持っていたのだ」
悠「ヒゲすげぇ!?」
花描「ヒゲすげぇな…」
千世子「サルコテア大王たちが治める竜人王国は、なんとたったひとるの人間によって滅ぼされることになるのだ。その勇士の名前は「アゲラン」といい、自分の百倍もの身長がある巨人を倒して弟分にするなど、人間離れした強さを発揮していたのだ」
神姫「その弟分は必要だったのかしら…」
千世子「ところがアゲランと巨人が住む屋敷になぜかサルコテアがあらわれ、彼らの昼食を勝手に食べて帰るようになってしまったのだ。あるときアゲランと鉢合わせたサルコテアはアゲランに返り討ちにされ、竜の国へと逃げ帰ったのだ。」
花描「ま、自業自得だな。」
摩耶「食べ物の恨みは怖いからね」
千世子「アゲランの強さに恐怖したサルコテア大王は部下の四竜王を呼び寄せ、アゲラン抹殺のための会議を開くのだ。しかしそれと前後して、アゲランがたったひとりで地底の竜王国に乗り込んできたのだ。竜王たちは大軍を率いてアゲラン抹殺に出撃するが、文字通り全滅させられてしまう。アゲランがサルコテアの宮殿に乗り込むと、サルコテアは恐怖のあまり体が張り裂けてチリになってしまったというのだ。」
摩耶「サルコテアヘタレだね」