ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「大変なのだ」

悠「ええーーー!マジで!うわー!やっべーーー!」

千世子「まだなにもいってないのだ」

悠「ですよね」

摩耶「無寸剄」

トッ……カスンッ!
悠「がっ……!!」

神姫「っで、どうしたの?」

亘理『悠ちゃん?悠ちゃーーん!』

千世子「天使のじゅぎょーがまえのハラリエルで終わりだったのだ」

摩耶「あ、そうなんだ。」

神姫「ふーん。」

悠「ハッ?!」

亘理『よかったー、気がついた』

悠「一瞬巨乳の船頭が河原で昼寝してるのが見えたような……」

亘理『巨乳ならここにもあるでしょ!!』

雨「怒るところがおかしいわよ」

千世子「そこで次は何のじゅぎょーしようかなのだ。」

摩耶「んー、逆になんの授業ならできるのかな」

千世子「なんでもできるのだ!」

悠「今ではやらなくなったカエルの解剖とか」

神姫「それ、したいの?」

悠「……いや、別に」

摩耶「じゃあ、神姫さんはなにしたい?」

神姫「蜘蛛はコーヒーで酔っぱらうけど妖怪蜘蛛もそうなのかしらってい実験」

悠「あ、おれいま缶コーヒーのブラック持ってる」

雨「……」
じり…

悠「……」
じり

神姫「まぁ、アホはほっといて」

亘理『乗せられてる!乗せられてるよ悠ちゃん!』

悠「缶は一本、勝負は一発」

雨「やめろ!」

千世子「何のじゅぎょーでいいのだ?」

摩耶「今までやって来たの以外だよね、当然」

千世子「じゅぎょーしなかったのとかも有るからもう一回妖怪とかでも平気なのだ。おさらいも兼ねれるし」

亘理『じゃあ、もう一回クトゥルフでもいいんだね』

摩耶「クトゥルフ好きなの?」

亘理『いや、一回じゃあんまり理解できなかったから』

神姫「多分、アレ系は素直にラヴクラフト作品読んだ方が良いわよ」

悠「ニャル子でいいじゃないか。ニャル子で!」

摩耶「悠君に這い寄ってくるのは本物だけどね」

悠「無貌の神はちょっと……おれって案外SAN値低いんで」

神姫「旧支配者のキャロルを雑音混じりで延々と流してあげるわね」

悠「ガクガク下がっていきそうだ…」

千世子「心に悪そうなのだ」

摩耶「サイレントヒルに迷い込んだと思えば平気かも」

悠「いや、それはそれで死亡フラグピンピンだから」