ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「うー、寒い寒い」

千世子「あんちんは本当に寒がりなのだ」

悠「寒いのは苦手なのホントに。うー、ぴよこちょっと抱っこさせて」

亘理『なんでさ!』

悠「子供の体温は高い」

千世子「千世子は子供じゃないのだ!」

悠「まぁまぁ、そういわず」
抱きッ
千世子「もー」

摩耶「何だかんだ言いつつ抱っこされるちょこちゃんなのでした」

千世子「あんちんのお膝は嫌いじゃないのだ」

神姫「変なことされたらいうのよ」

悠「しませんよ?!」

亘理『うぬぬぬっ!』

雨「子供に嫉妬しないでよ?」

摩耶「亘理ちゃんは悠君の背中に張り付いて少女サンドしたらいいんじゃない?」

亘理『それだ!悠ちゃん!』
抱きッ!
たゆん!
悠「温かいのと柔らかいのの天国を感じる……。」

神姫「顔がだらしない」

悠「おっとっと」

摩耶「おー、ゲスイゲスイ」

悠「摩耶君?!」

雨「スケベ根性丸出しのやつによく身体を寄せれるわね」

悠「誰がスケベだ」

神姫「は?」

摩耶「は?」

悠「めっちゃ威圧されてる?!」

千世子「あんちんは確かにスケベなのだ」

悠「ぴよこまで……」

千世子「でも、本当に嫌なこととか酷いことはしないから大丈夫なのだ」

雨「あぁ、そう…」

悠「子供ってこうやって大人を泣かそうとするんだな」

神姫「悠は大人じゃないけどね。」

摩耶「多分泣きそうなのも良心が痛んでるんでしょ」

悠「立派な大人ですよ。どこもかしこも」

亘理『ど、どこもかしこも……///』
ギュゥゥ!
悠「ぐぇぇっ!?わ、亘理さん?亘理さん、首が締まっていますよォォ!」

摩耶「悠君、密着だよ密着。」

悠「柔らかさという天国と同時に明らかに地獄が見えてきている」

神姫「スケベ根性丸出しで死ねるなら本望でしょ」

雨「まったくだわね。」

亘理『はっ?!』

悠「はぁはぁはぁはぁ……」

千世子「あんちん、頭に熱い息をかけないでほしいのだ」

悠「い、いや、いやいや、死にかけてたんですけど……」

亘理『ご、ごめんね?悠ちゃん』

神姫「いや、よくやったわ」

摩耶「ナイススリーパーホールド。」

亘理『えっと……オッス!』

悠「いやいやいやいや……」

千世子「みんなが楽しいのはいいことなのだ!」