ー奇談ー學校へ行こう8

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「昨日さぁ」

摩耶「マジで!」

悠「まだなにも言ってませんけど」

摩耶「それでどしたの?」

悠「ラ王の袋めん食ったんだよ。アレ美味いな」

摩耶「へぇ、今度僕も買ってみよう。何味?」

悠「醤油」

摩耶「じゃあ、塩いってみよう」

【スラオシャ】

千世子「スラオシャは「従順」「規律」をつかさどる天使で、ゾロアスター教のなかでも人気のある天使のひとりなのだ。」

悠「醤油っていったのに塩を選ぶところが摩耶だよな」

摩耶「ふふん」

亘理『今のやりとりの正解が分からない』

神姫「正解がないのが正解よ」

悠「終わりのない終わり……それがゴールドエクスペリエンスレクイエムの能力!」

千世子「スラオシャの役目は、最高神アフラ・マズダから伝えられたゾロアスター教の教義を人間に伝えることなのだ。それに加え、信者たちの祈りを天界に運ぶ役割も持っているのだるつまりスラオシャは、神と人間の仲介役なのだるゾロアスター教の信者の祈りはすべてスラオシャが運ぶため、信者の行う儀式には、かならずスラオシャがあらわれるとされたのだ。」

悠「ところでおっぱいの話しなんだけどさ」

亘理『どうなったらところでになるの!』

悠「いや、おっぱいの話し好きだから?」

神姫「なんどもいってあげてるでしょ。牧場行きなさいって」

悠「牛乳でなくて人間のおっぱいが好きなんです。人間のおっぱいが好きなんです!!」

千世子「ゾロアスター教の教義は時代によって異なるのだ。最初はあくまで神と人間の仲介役だったスラオシャは、中期以降になると従来の役割に加えて、悪魔と闘う戦士という性質を強めていくのだ。戦士となったスラオシャは、甲冑に身を包み、斧やこん棒を手にした姿で描かれているのだ。」

摩耶「大事な事だから二回言ったね」

神姫「じゃあ聞いてあげるから言うだけ言いなさい」

亘理『聞いてあげるんですか?!』

神姫「聞き終わったら……。終わりよ」

悠「乳袋ってどうやって作ってるんだ?」

神姫「は?」

悠「いや、ゆうの風呂上がりのバスタオル姿見てたらさ。しっかりと乳袋ができてるんだよブラとか着けてないのにどうやってるのかなって疑問になった」

千世子「スラオシャは、ゾロアスター教の最高神であるアフラ・マズダの正面に座ることを許された唯一の天使なのだ。スラオシャは神の声を戦士たちに届けたり、逆に信者の祈りを神に届ける役割を持っているので、報告のために、アフラ・マズダの正面に座ることが許されたのだ。」

亘理『いや……乳袋って何?』

摩耶「服を着ているにも関わらず、胸の谷間や下乳といった乳房の輪郭がくっきりと見えるその様子かな。ざっくばらんにいうと」

悠「そうそう」

神姫「あぁ、そんなの簡単よ。胸をくりんって巻きこんでるの。タオルごと」

悠「……巻き込むって下乳を下乳に?」

神姫「ざっくばらんに言えばね。」

悠「痛くね?」

神姫「痛い人もいれば痛くない人もいるでしょうね」

千世子「ゾロアスター教では人間や家畜の死といった深刻なものから、人間どうしのちょっとした争いまで、人間の害となるものはすべて悪魔の仕業だと考えられていたのだ。彼ら悪魔は、夜になると地上に現れ、あらゆる災厄を撒く散らすというのだ。夜行性である悪魔たちを倒すため、スラオシャは夜、馬車に乗って地上に降り立つ。この馬車は黄金の足を持つ白馬四頭にひかれているというのだ。」

悠「なんで風呂上がりにそんな真似してたんだ……」

神姫「支えがないなら、そうしてるほうが楽なのよ。動くときはね」

悠「ほほう!なるほど、それは知らなかった」

神姫「よかったわね。またひとつ賢くなって。ふふっ」

亘理『なんだろう……あの穏かな笑顔が怖い』

千世子「スラオシャと悪魔の闘いは激しいものとなるが、最終的にはかならずスラオシャが勝利し、世界を守ることとなっているのだ。ゾロアスター教では、善と悪は戦いを続けるが、最終的には善が必ず勝利すると決まっているのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」

神姫「授業も終わったし私の頼みを聞いてね。」

悠「なんだ?」

神姫「助走をつけてこっちに向かって殴りかかって来て」

悠「その後おれはどうなるの?」

神姫「私が拳を避けて頭を掴んで倒れながら膝を打ちこむの」

悠「それおれ死なない?」

神姫「死なないかどうかのテストよ」
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