ー奇談ー學校へ行こう8

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

摩耶「悠君、悠君」

悠「どした?おれのことがカッコイイって?照れるなぁ」
白巳「くぅくぅ」

神姫「寝ごとは寝ていいなさい」

悠「……」
白巳「『カッコイイー』」

神姫「……」

悠「……」
白巳「すぅすぅ」

亘理『悠ちゃん、ちょっと痛いよ』

悠「痛いっていわないで!」

摩耶「いいかな?」

悠「いいぞ」

摩耶「帰りに牛乳買ってきてってさ」

悠「把握」

亘理『よいしょ。』
白巳「しゅぴぴ」

悠「落とすなよ」

神姫「牛乳買ってこいって誰に言われたの?」

摩耶「今、真桜ちゃんからメールが届いたんだよ。悠君が携帯持っていってないから近くにいたら伝えてくれって」

千世子「手当たりしだいってヤツなのだ」

悠「いい作戦だな」

千世子「あんちんがちゃんと携帯を携帯してたらいいだけなのだ」

悠「持ってても……でないぜ?」

千世子「なんでいい顔してるのかが分からないのだ…」

神姫「アホだからよ」

悠「愛すべきバカだ!」

亘理『あーん、白巳ちゃんやわらーい』
ぎゅう
白巳「ぷしーぷしー」

摩耶「挟まっても眠ってるね」

千世子「亘理ちゃんのお胸も柔らかそうなのだ」

悠「無視良くないよー」

神姫「相手にするだけ損でしょ」

悠「でもでも~神姫ちゃんはー相手してくれりゅのぉ~」

神姫「……あ?」
ガシッググッ
悠「はい、すいません。ごめんなさい。胸ぐら掴んで吊りあげないでください。ああ、浮く、足が浮く高さにぃぃぃ!」

摩耶「悠君……」

悠「た、助けて!」

摩耶「その服すごいね!全然伸びてないよ!」

悠「優先順位がおれより服!」

神姫「胸ぐらドライバー」

ドッゴンッッ!
悠「ぐぇぶぁっ!」

摩耶「金剛君なら出来そうな技を平然と繰り出す神姫さんに痺れる憧れるー」

千世子「しろみんはいっつも寝てるのだ」

亘理『このくらいの娘は寝るのが仕事だし。可愛いよねー』

千世子「可愛いのだ」

白巳「しゅぴーしゅぴー」

摩耶「大人気だね。」

神姫「マスコットかゆるキャラポジションぽいけどね」

悠「學校のゆるキャラは管理人ちゃんだろ、リアル猫耳猫尻尾にくきゅう」

摩耶「ゆるキャラって言うか萌えキャラ?」

悠「じゃあ、顔だけ蜘蛛化してる雨」

神姫「キモカワじやなくてただのキモキャラじゃない」

雨「本人がいるのに酷いな!」

悠「じゃあ……可愛いよ」

雨「キチキチキチキチ」

悠「なんでやねん」

摩耶「照れ隠しだよきっと」

雨「なんでやねん」
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