ー奇談ー學校へ行こう8
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「血の一滴も残さずにペロッと食べていったな」
神姫「悪趣味なB級ホラーを見てた気分だわ」
摩耶「多分そういう映画もあるんだろうね。ゴキブリとか蜘蛛とか蛞蝓とかもあるんだし」
悠「蛞蝓怖い、蛞蝓嫌い、蛞蝓怖い、蛞蝓嫌い」
亘理『悠ちゃんが壊れたラジオになってる』
神姫「ラジオって言うかループしてるんだからレコードかなにかよね。」
千世子「はーい……じゅぎょーしまーすなのだ……」
摩耶「若干ぴよちゃんのSAN値が減ってるね」
【ムンカル&ナキール】
千世子「イスラム教の天使学では、ユダヤ教、キリスト教と比べて、死後の世界に関わる天使の割合がとても多いのだ。このムンカルとナキールも人間の死に関わる天使で、彼らは常に二人で活動するコンビの天使として知られているのだ。」
亘理『若干っていうレベルじゃないでしょ。トラウマレベルだよ!』
悠「そうか?弱肉強食なんてあんなもんだろ食うか食われるかの野生」
亘理『ここ野生じゃないよね?!』
摩耶「野生ではないけど魔ダンジョンではあるかも」
神姫「廊下歩いてると謎の気配感じるしね……敵意ではないけどみられてる感じ」
千世子「ムンカルとナキールに与えられている役割は、死者の尋問なのだ。死者が墓に埋められると、ふたりの天使はその日のうちに現れ、死者の身体をまっすぐ置き直す。そして墓にとどまる死者の魂に向かって、矢継ぎ早に質問を繰り出す。」
摩耶「悠君が見てるんじゃないの?」
悠「尻と胸はゃんとチェックしてるよ」
神姫「絞めていいわ」
亘理『天井下り式三角吊り締め』
クギギッ!
悠「し、死ぬ!こ、これただの首吊りだ、からっ!」
千世子「ムンカルとナキールが死者に投げかける質問は、死者が生前、イスラム教の教えにしたがって生きてきたかどうかを確かめるものなのだ。質問の内容は、イスラム教の創始者である予言者「ムハンマド」の役割を答えさせるなど、イスラム教徒にとっては知っていて当然の質問ばかりなのだ。しかし罪人や不信心者は、例え知識があったとしてもこの問いに答えることができないのだ。」
摩耶「考えたら亘理ちゃんて絞め技極めたら最強級だよね」
神姫「相手の頭上からいきなり現れて首を極めて吊り上げる。」
悠「げほげほっ、ゾッとするわ!」
亘理『しないよ。そんなこと』
悠「今しがたしてましたよね?」
千世子「二人の質問に応えることができたものは、死後の時間を安らかに過ごすことができるのだ。しかし不正解者は彼らに、半永久的に肉体を叩かれることになるのだ。」
摩耶「でも、そう考えたら蜘蛛の妖怪である雨ちゃんのが得意そうだよね。」
雨「そりゃまぁ糸を出すのは得意だからね」
悠「スパイダーマッ!」
雨「やめいっ!」
悠「やる気があるならマスクくらい作ってやるぞ?」
雨「やる気もないしいらない!」
千世子「しかし罪人たちにも、一週間に一日だけ、苦痛から解放される「安息日」があるのだ。安息日は、ほぼすべての者が仕事をしてはいけないと決められている日で、イスラム教では金曜日が安息日となっているのだ。この日だけは死せる罪人も苦痛から逃れ、安らかに過ごすことができるというのだ。」
摩耶「スパイダーマスクで着物って……」
神姫「変態ね」
雨「やらないし、変態ってハッキリ言うな!」
悠「……まぁまぁありじゃね?ゲームでそういう装備はネタであるし」
雨「ネタ装備っていってるし!」
千世子「イスラム教では、死んだ人間から離れた魂は、やがて天国か地獄に行くことになっているのだ。だが、魂が天国や地獄に行くのは世界が終末を迎える時であり、それまで死者の魂は墓にとどまることになっているのだ。」
亘理『じゃあ、雨ちゃんはどんなマスクがいいの?』
雨「いや、マスクしねーし」
悠「ぱんつ被るのか?」
雨「キチキチキチキキチ」
悠「複眼を一気に全部突いたらどうなるかな…」
雨「お前……妖怪より考え怖いわ。マジで」
千世子「つまりムンカルやナキールは、世界が終わる日までずっと、不信心者の身体を叩き続けるのだ。では世界が終われば彼ら罪人への責め苦が終わるのだろうか?」
摩耶「変態仮面って実写化した映画では珍しく成功の部類だよね。」
悠「あと、闇金ウシジマくん」
神姫「そもそもなぜ実写化するのかが私には分からないわ。漫画は普通アニメ化でしょ?小説を実写映画化なら分かるけど」
悠「萌えざる神の手というやつだろ」
摩耶「見えざるだよね」
亘理『萌えざる神の手ってどんな手なの…』
千世子「いや、そんな生やさしいことは許されないのだ。世界が終わるとき、確かに罪人たちはムンカルとナキールから解放されるが、その魂は地獄に送られるのだ。罪人たちの魂は、地獄で今まで以上に厳しい罰を受けることになるのだ。以上、ムンカル&ナキールのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「血の一滴も残さずにペロッと食べていったな」
神姫「悪趣味なB級ホラーを見てた気分だわ」
摩耶「多分そういう映画もあるんだろうね。ゴキブリとか蜘蛛とか蛞蝓とかもあるんだし」
悠「蛞蝓怖い、蛞蝓嫌い、蛞蝓怖い、蛞蝓嫌い」
亘理『悠ちゃんが壊れたラジオになってる』
神姫「ラジオって言うかループしてるんだからレコードかなにかよね。」
千世子「はーい……じゅぎょーしまーすなのだ……」
摩耶「若干ぴよちゃんのSAN値が減ってるね」
【ムンカル&ナキール】
千世子「イスラム教の天使学では、ユダヤ教、キリスト教と比べて、死後の世界に関わる天使の割合がとても多いのだ。このムンカルとナキールも人間の死に関わる天使で、彼らは常に二人で活動するコンビの天使として知られているのだ。」
亘理『若干っていうレベルじゃないでしょ。トラウマレベルだよ!』
悠「そうか?弱肉強食なんてあんなもんだろ食うか食われるかの野生」
亘理『ここ野生じゃないよね?!』
摩耶「野生ではないけど魔ダンジョンではあるかも」
神姫「廊下歩いてると謎の気配感じるしね……敵意ではないけどみられてる感じ」
千世子「ムンカルとナキールに与えられている役割は、死者の尋問なのだ。死者が墓に埋められると、ふたりの天使はその日のうちに現れ、死者の身体をまっすぐ置き直す。そして墓にとどまる死者の魂に向かって、矢継ぎ早に質問を繰り出す。」
摩耶「悠君が見てるんじゃないの?」
悠「尻と胸はゃんとチェックしてるよ」
神姫「絞めていいわ」
亘理『天井下り式三角吊り締め』
クギギッ!
悠「し、死ぬ!こ、これただの首吊りだ、からっ!」
千世子「ムンカルとナキールが死者に投げかける質問は、死者が生前、イスラム教の教えにしたがって生きてきたかどうかを確かめるものなのだ。質問の内容は、イスラム教の創始者である予言者「ムハンマド」の役割を答えさせるなど、イスラム教徒にとっては知っていて当然の質問ばかりなのだ。しかし罪人や不信心者は、例え知識があったとしてもこの問いに答えることができないのだ。」
摩耶「考えたら亘理ちゃんて絞め技極めたら最強級だよね」
神姫「相手の頭上からいきなり現れて首を極めて吊り上げる。」
悠「げほげほっ、ゾッとするわ!」
亘理『しないよ。そんなこと』
悠「今しがたしてましたよね?」
千世子「二人の質問に応えることができたものは、死後の時間を安らかに過ごすことができるのだ。しかし不正解者は彼らに、半永久的に肉体を叩かれることになるのだ。」
摩耶「でも、そう考えたら蜘蛛の妖怪である雨ちゃんのが得意そうだよね。」
雨「そりゃまぁ糸を出すのは得意だからね」
悠「スパイダーマッ!」
雨「やめいっ!」
悠「やる気があるならマスクくらい作ってやるぞ?」
雨「やる気もないしいらない!」
千世子「しかし罪人たちにも、一週間に一日だけ、苦痛から解放される「安息日」があるのだ。安息日は、ほぼすべての者が仕事をしてはいけないと決められている日で、イスラム教では金曜日が安息日となっているのだ。この日だけは死せる罪人も苦痛から逃れ、安らかに過ごすことができるというのだ。」
摩耶「スパイダーマスクで着物って……」
神姫「変態ね」
雨「やらないし、変態ってハッキリ言うな!」
悠「……まぁまぁありじゃね?ゲームでそういう装備はネタであるし」
雨「ネタ装備っていってるし!」
千世子「イスラム教では、死んだ人間から離れた魂は、やがて天国か地獄に行くことになっているのだ。だが、魂が天国や地獄に行くのは世界が終末を迎える時であり、それまで死者の魂は墓にとどまることになっているのだ。」
亘理『じゃあ、雨ちゃんはどんなマスクがいいの?』
雨「いや、マスクしねーし」
悠「ぱんつ被るのか?」
雨「キチキチキチキキチ」
悠「複眼を一気に全部突いたらどうなるかな…」
雨「お前……妖怪より考え怖いわ。マジで」
千世子「つまりムンカルやナキールは、世界が終わる日までずっと、不信心者の身体を叩き続けるのだ。では世界が終われば彼ら罪人への責め苦が終わるのだろうか?」
摩耶「変態仮面って実写化した映画では珍しく成功の部類だよね。」
悠「あと、闇金ウシジマくん」
神姫「そもそもなぜ実写化するのかが私には分からないわ。漫画は普通アニメ化でしょ?小説を実写映画化なら分かるけど」
悠「萌えざる神の手というやつだろ」
摩耶「見えざるだよね」
亘理『萌えざる神の手ってどんな手なの…』
千世子「いや、そんな生やさしいことは許されないのだ。世界が終わるとき、確かに罪人たちはムンカルとナキールから解放されるが、その魂は地獄に送られるのだ。罪人たちの魂は、地獄で今まで以上に厳しい罰を受けることになるのだ。以上、ムンカル&ナキールのじゅぎょーだったのだ。」