ー奇談ー學校へ行こう8

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「あんちん、あんちん」

悠「なんだ?おれのセクシーなスリーサイズでも聞きたいのか?」

千世子「それは興味ないのだ」

悠「まだまだ子供だな」

神姫「セクシー……ハッン」

悠「鼻で笑われた」

摩耶「蔑まれなくてよかったじゃない」

悠「う、ううん…。50歩100歩な気がするが……まぁ、いいか。」

千世子「それであんちん」

悠「なんじゃらほい。おれの下着の色が聞きたてのか?」

千世子「酷いセクハラをされてるのだ。」

亘理『悠ちゃん!』

悠「はい、すいません。なんでせうか?」

千世子「あんちんは花火とかしたのだ?」

悠「花火か……おれはしてないけど、火薬で爆破はされたな」

摩耶「特等席だね」

悠「近過ぎて焼け焦げかけたわ……」

神姫「私も今年はしてないわね。」

摩耶「僕も個人ではしてないかな。花火大会は特等席で見てたけど」

悠「特等席?」

摩耶「金剛君の肩」

悠「特等席って言うか専用席だな」

亘理『じゃあ、悠ちゃんの肩は私の専用席』

悠「取り憑かれてる系じゃんソレ」

アリス『ふふっ、ふふふっ』

悠「さらにもう一体……」

千世子「みんな花火したくないのだ?」

神姫「したくないってわけじゃないけどね。」

摩耶「住んでる場所とかによってはやるスペースがなかったりひとりでするのもアレだしね」

悠「人が集まってやることぁあるけど……正直企画するのがめんどくさい」

神姫「がりゅーを誘ってあげようとか楽しませようっていう考えにはいきつかなの……ね?」

悠「……ノーコメントで」

神姫「……」

悠「あ、あれ、何もなし?」

摩耶「待ち望んでたの?」

悠「そうじゃない」

神姫「チャージ1よ」

悠「あ、ヤバいチャージされたよ…」

亘理『チヨちゃんはしたの?』

千世子「何回かしたのだ!」

亘理『いいなぁ。』

悠「……」

亘理『花火いいなぁー。』

ズイッ
悠「……」

亘理『はーなーびーいーいーなぁー!』

ズズイ!
悠「…………買って来いと?」

亘理『私……ここから出られないんだよ?』

悠「うわ、めっちゃ卑怯な言われ方した……」

摩耶「さらに難題を言うと校舎から出られない状態でどう花火するかだよね。」

神姫「乾いてるからよく燃えそうよね。この校舎。っていうか、燃えても直るのかしら?」

冥「なにか不穏な会話を聞いてしまったのナ?!」

亘理『悠ちゃーん』

悠「花火買ってくるのはいいけど……」

亘理『やったー!』

千世子「やったーなのだ!」

悠「お前も喜ぶんかい!」

摩耶「分子分解?」

悠「それはスプラッシャーの固有技や…」
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