ｰ奇談ｰ學校へ行こう8
ｰ教室ｰ
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「おっぼん!だな。」
千世子「お盆なのだ」
悠「いよーっ、だだん、だだだっ、だだっだんだん!おっぼん!」
摩耶「あれ?誰かレベルアップした?」
神姫「ボーヤがクロスボーヤにでもなったんじゃない?」
悠「状況次第で詰むな。オヤジ戦車になんてなつたりしたら手がつけられない。」
【メルキセデク】
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。メルキセデクは「正義の天使」という意味を持つ天使なのだ。彼はユダヤ教、キリスト教、キリスト教グノーシス派と数多くの宗教で登場する天使だが、とりわけキリスト教グノーシス派において重要な役割を与えられているのだ。」
亘理『なに、今日はシレンなタイプなの?』
悠「不思議なダンジョンの中毒性は異常」
摩耶「まぁでも死にゲーだよね。」
悠「ネバーギブアップゲーだよ。」
神姫「遠投装備で壺を投げて……」
悠「トラウマかつあるあるだな」
千世子「彼はグノーシス派の中でも有数の、非常に力のある天使なのだ。キリスト教グノーシス派を信仰する者の中には「メルキセデクはイエスよりも偉大で力がある」と主張する者もいるほどなのだ。」
摩耶「餓死もよくある死因だよね」
悠「仕方なしに回復用に常備してた薬草とかくって腹の足しにしてたら強敵が突然現れどつかれて回復できずに逝ったりな」
亘理『私はアレ系苦手』
悠「そうか?たまーに不思議なダンジョンに潜りたくなる時あるだろ」
亘理『それどんなとき?!』
千世子「キリスト教グノーシス派は、キリスト教の教義を色濃く受け継いでいるのだが、その中心的な考えである「三位一体」にもメルキセデクは深く関わっているのだ。三位一体とは「神には神自身、予言者、聖霊の3つの姿がある」という考え方で、メルキセデクはグノーシス派で「聖霊と同等の存在」だとされているのだ。つまりメルキセデクは、神と同等の偉大な存在だという事になるのだ。」
悠「だから不思議なダンジョンに潜りたい時だよ」
亘理『すいません、分かりません』
悠「そうか……残念だ」
神姫「まぁ、悠は脳みそが不思議なダンジョン化してるし。」
悠「どうなってるのおれの脳?!」
千世子「メルキセデクは力だけでなく、沢山の進行も集めたようなのだ。エジプトで発見されたグノーシス派の文書のひとつ「偉大な言葉の書」では、まるまる1冊、メルキセデクを讃える言葉が書かれていたというのだ。」
摩耶「ダンジョン」
悠「マジか……どんなダンジョンになってるんだろうか」
摩耶「マギーとかが湧いてる」
悠「ヤバいじゃん。おれ死ぬじゃん」
摩耶「波紋で焼き払うんだ!」
悠「すぅぅぅぅぅぅはぁぁぁぁぁ」
千世子「キリスト教グノーシス派は、キリスト教の教義を正反対に裏返したような教義を持っているのだ。キリスト教で人々を助ける天使は、グノーシス派においては人間をだましてこの世界に閉じ込めている悪の存在だと考えられているのだ。そのためキリスト教の天使はグノーシス派では悪の天使であり、逆にキリスト教の悪魔の中には、グノーシス派で人間の味方と考えられる物が複数いたのだ。」
亘理『なんかもうホントにノリいいね。』
雨「アホでしょ」
悠「そりゃ脳内ダンジョン化してるらな」
雨「……気にいったのソレ?」
悠「わりと」
千世子「ところが、メルキセデクはその例に当てはまらないのだ。メルキセデクはキリスト教でもグノーシス派でも人間の味方をする、数少ない天使なのだ。」
神姫「ホント嫌みも何も通じないわね。」
悠「これはこれで傷ついてるのよ?」
神姫「ああ、そう」
悠「興味なしか!」
神姫「うん」
悠「あ……はい、すいません」
千世子「このメルキセデクという天使のもとになったのは、旧約聖書に登場するユダヤ人の王「メルキセデク」なのだ。彼は「正義の王」「平和の王」とも呼ばれ、偉大な人物として描かれているのだ。また、旧約聖書に収録されなかった文書「エノク書」では、彼は人間として天使に育てられ、その後天界にに行って自分も天使になっているのだ。以上、メルキセデクのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「おっぼん!だな。」
千世子「お盆なのだ」
悠「いよーっ、だだん、だだだっ、だだっだんだん!おっぼん!」
摩耶「あれ?誰かレベルアップした?」
神姫「ボーヤがクロスボーヤにでもなったんじゃない?」
悠「状況次第で詰むな。オヤジ戦車になんてなつたりしたら手がつけられない。」
【メルキセデク】
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。メルキセデクは「正義の天使」という意味を持つ天使なのだ。彼はユダヤ教、キリスト教、キリスト教グノーシス派と数多くの宗教で登場する天使だが、とりわけキリスト教グノーシス派において重要な役割を与えられているのだ。」
亘理『なに、今日はシレンなタイプなの?』
悠「不思議なダンジョンの中毒性は異常」
摩耶「まぁでも死にゲーだよね。」
悠「ネバーギブアップゲーだよ。」
神姫「遠投装備で壺を投げて……」
悠「トラウマかつあるあるだな」
千世子「彼はグノーシス派の中でも有数の、非常に力のある天使なのだ。キリスト教グノーシス派を信仰する者の中には「メルキセデクはイエスよりも偉大で力がある」と主張する者もいるほどなのだ。」
摩耶「餓死もよくある死因だよね」
悠「仕方なしに回復用に常備してた薬草とかくって腹の足しにしてたら強敵が突然現れどつかれて回復できずに逝ったりな」
亘理『私はアレ系苦手』
悠「そうか?たまーに不思議なダンジョンに潜りたくなる時あるだろ」
亘理『それどんなとき?!』
千世子「キリスト教グノーシス派は、キリスト教の教義を色濃く受け継いでいるのだが、その中心的な考えである「三位一体」にもメルキセデクは深く関わっているのだ。三位一体とは「神には神自身、予言者、聖霊の3つの姿がある」という考え方で、メルキセデクはグノーシス派で「聖霊と同等の存在」だとされているのだ。つまりメルキセデクは、神と同等の偉大な存在だという事になるのだ。」
悠「だから不思議なダンジョンに潜りたい時だよ」
亘理『すいません、分かりません』
悠「そうか……残念だ」
神姫「まぁ、悠は脳みそが不思議なダンジョン化してるし。」
悠「どうなってるのおれの脳?!」
千世子「メルキセデクは力だけでなく、沢山の進行も集めたようなのだ。エジプトで発見されたグノーシス派の文書のひとつ「偉大な言葉の書」では、まるまる1冊、メルキセデクを讃える言葉が書かれていたというのだ。」
摩耶「ダンジョン」
悠「マジか……どんなダンジョンになってるんだろうか」
摩耶「マギーとかが湧いてる」
悠「ヤバいじゃん。おれ死ぬじゃん」
摩耶「波紋で焼き払うんだ!」
悠「すぅぅぅぅぅぅはぁぁぁぁぁ」
千世子「キリスト教グノーシス派は、キリスト教の教義を正反対に裏返したような教義を持っているのだ。キリスト教で人々を助ける天使は、グノーシス派においては人間をだましてこの世界に閉じ込めている悪の存在だと考えられているのだ。そのためキリスト教の天使はグノーシス派では悪の天使であり、逆にキリスト教の悪魔の中には、グノーシス派で人間の味方と考えられる物が複数いたのだ。」
亘理『なんかもうホントにノリいいね。』
雨「アホでしょ」
悠「そりゃ脳内ダンジョン化してるらな」
雨「……気にいったのソレ?」
悠「わりと」
千世子「ところが、メルキセデクはその例に当てはまらないのだ。メルキセデクはキリスト教でもグノーシス派でも人間の味方をする、数少ない天使なのだ。」
神姫「ホント嫌みも何も通じないわね。」
悠「これはこれで傷ついてるのよ?」
神姫「ああ、そう」
悠「興味なしか!」
神姫「うん」
悠「あ……はい、すいません」
千世子「このメルキセデクという天使のもとになったのは、旧約聖書に登場するユダヤ人の王「メルキセデク」なのだ。彼は「正義の王」「平和の王」とも呼ばれ、偉大な人物として描かれているのだ。また、旧約聖書に収録されなかった文書「エノク書」では、彼は人間として天使に育てられ、その後天界にに行って自分も天使になっているのだ。以上、メルキセデクのじゅぎょーだったのだ。」
