ー奇談ー學校へ行こう8

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「摩耶は夏を満喫してるか?」

摩耶「正直、辛いね。毎年夏は太陽光線が殺しにかかってくるから。一時間とは日向に居たくないね。」

悠「まぁ、最悪金剛を日陰につかって移動するんだ」

摩耶「うん。それはいつもしてる」

悠「そっか」

千世子「まーや君ってときどきダークネスなのだ」

神姫「ダークネスが本当なのかも知れないわよ」

摩耶「僕も正直ハッキリはしてないけど……たぶん、人間てそんなもんなんじゃないかな。あはは」

神姫「客観的に自分を見れてるから大人ではあるわね。」

悠「あ、おれの事?」

神姫「……」

ぴっ……ドンッ!
悠「ぐびゃふっ!」

亘理『凄い声でた!?』

摩耶「声以外のものが漏れてないといいね。」

亘理『声以外のものって?』

摩耶「軽くてモツ的なものとか。」

千世子「それ、軽くないのだ大参事っていうのだ」

悠「な、なんのまだまだ……」

神姫「まだまだなの?じゃあ、大きめの行くわよ」
ヒュバッ!

悠「あっ……」

ドゴオォォォン!

千世子「けほけほっ……あーあー、床に大穴があいちゃってるのだ」

摩耶「自動修復機能がなかったら工事大変だろうねこれ。」

亘理『これ、悠ちゃんあがってこれるのかな……ん?』

デン♪デンデンデンデン♪
Q子『ふんふんふーん!』

千世子「胸と股間の部分だけを「★」で隠してポージング決めた淫霊があがって来たのだ!!」

摩耶「「★」で隠してるって一昔前のギャグ漫画みたいだよね。」

Q子『ハーイ!Q子ですっ!』

悠「普通につれて上がれと言ったのに何でほぼ全裸になってる!下に居た時は普通に服着てただろう」

Q子『むしろこの格好が正装ですがなにか?』

悠「もーいいわ」

神姫「なんだ、思いのほかダメージが通ってないわね。訛ったのかしら」

悠「おれがひび鍛えてるからさ!」

摩耶「……とう」

ぺしっ……ガクッ
悠「ぐぶっ」

亘理『倒れた?!』

摩耶「やせ我慢だけは一人前だけどしっかりとダメージは通ってたみたいだね。」

神姫「なら、あと一撃ね。」

悠「やめて、ライフはもうゼロよ!」

アリス『ふふっ、ふふふっ』

悠「死神も微笑んでるし!」

摩耶「でも逆にアリスちゃんが命を持っていかない限り……悠君は死なないってことじゃないの?」

神姫「死んだら持っていくんじゃないの?」

千世子「どうなのだ?」

アリス『アリスは優しいから寿命まで待ってあげる。だけど……そのときは絶対に……ふふっ、ふふふっ、ふふふふふふっ!』

悠「あ、ヤバい。死んだら地獄よりヤバい目にあうの確定だコレ」

摩耶「つまり……寿命以外では死ななくなったってことかな」

神姫「試してみる?」

悠「死ななくても、生きてる方が辛い状態ってのがあるからやめてください。お願いします、ごめんなさい」

千世子「生きるも修羅道、死ぬも地獄ってやつなのだ」

摩耶「笑えるね」
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