ー奇談ー學校へ行こう7

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「ポケット中には~」

【ジンギスカンキャラメル】
【マヨネーズドロップ】
【ちゃんぽんドロップ】

千世子「何一つ食べたくないおかしのラインナップなのだ」

悠「食べて見てもいいぞ。ただし……味と健康は保証しない、キリッ」

神姫「キリッじゃないでしょ。キリッじゃ」

亘理『悠ちゃん、こんなの何処で買うの?』

悠「ヴィレッジヴァンガードとかアンテナショップとか物産展とか怪しい店とか」

摩耶「結構色んなところで売ってるんだね。」

千世子「例え売ってたとしても実際に買うのはどうなのだ」

悠「負けられないんだよ…。」

神姫「なにによ」

悠「笑いに……かな」

神姫「……」
ズバッ!
ビッ!
悠「ぐおぉ!!」

亘理『避けたのに頬が切れた!』

摩耶「武闘気(オーラ)だね」

千世子「そうなのだ?!」

摩耶「本当は真空波だけどね」

千世子「なんだそっかなのだ」

雨「いや、真空波なら納得していいってもんでもないけどね」

悠「はぁはぁ……当たったら一体どうなってた事やら」

神姫「チッ」

アリス『真っ赤な花が咲くのね。綺麗な綺麗な真っ赤な花が。ふふっふふふっ。』

悠「いぃーやぁーー」

神姫「……」
ギギギッ

悠「やめてやめて、なんかアーカードの旦那が吸血鬼を屠る時みたいな力の込め方して手刀をおれに向けるのはやめて!!」

亘理『状況がまったくピンとこない例のあげ方』

摩耶「運が良くて腕一本、もしくは心臓を粉砕になる状況」

千世子「瀕死か即死な二択ってことなのだ」

アリス『ねぇねぇ』

悠「ん?」

アリス『どんなに壊れてもちゃんと連れてってあげるから安心してね。』

悠「死神にそんなこと言われたら安心できる要素がない」

神姫「完全に呪われてる系よね。」

摩耶「死の宣告かもしれないよ」

千世子「頭上にカウンターが見えだしたら要注意なのだ」

悠「うぉぉぉ、キアリー!ザメハ!サイレナ!ウチケシの実!リパトラ!キュア!ど根性!!」

摩耶「古今東西の体力と状態異常回復を使ったけど……なにひとつ呪い効果をかき消す物がないね」

悠「まぁ、シャナクとかデスペル程度でどうにかできるような気もしないしな」

千世子「呪いというより、まず取り憑かれてる状況をどうにかしないといけないと思うのだ」

悠「取り憑いてる?」

アリス『ふふっふふふっ』

神姫「イエスともノーとも言わないのが……ね?」

亘理『悠ちゃん、気合だよ!』

悠「いや、気合で将門並の怨霊をどうにかできるとは思えない」

アリス『怨霊なんて失礼ね。アリスは淑女(レディ)よ』

千世子「千世子もレディなのだ」

悠「おれは紳士さ」

神姫「……」

ドスッ!
悠「みぞおぢっ!!?」

摩耶「死因はデスじゃなくて即死攻撃だったね。」
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