ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「ふー、ここでの授業が終わると一日が終わるなーって感じがするよ」

千世子「しっかりじゅぎょー受けていると実感出来ていいことなのだ!」

神姫「ふふっ」

亘理『わっ、神姫さんが微笑んでる!』

神姫「何か……文句でも?」

亘理『あ、いえ、そういうことでは……ゆ、悠ちゃん』

悠「神姫の笑顔だけでご飯三杯はイケるって言いたかったんだよ。亘理は」

神姫「なら食べ終わるまで見届けるわよ」

亘理『えぇっ!?』

悠「……頑張れ!」

摩耶「現状を悪化させただけだね」

雨「アホだわね。」

Q子『私だったらお尻の形だけで全然ご飯食べられるけどね』

悠「本物はこうだからな」

千世子「何の本物か分からないのだ…」

メフィスト「みっなさーん、お揃いデースね」

摩耶「お揃いですよ」

メフィスト「それはちょうど良かった。ちょっと紹介したい子がいるのデスヨ」

悠「紹介したい子?」

メフィスト「ハイ、ほら、ご挨拶なさい」

青いドレスの少女『ふふっ。』

悠「あっ!さっきの!」

亘理『本当に居たんだ……』

摩耶「まぁ僕も見えてたしね」

アリス『ふふっ、あたしアリス。ねぇ、お兄さん』

悠「あ?」

アリス『あたしと一緒に……』

死んでくれる?

バリンッ!

悠「……えっ?」

メフィスト「こらこら、それはしてはいけないと説明したデしょうが」

アリス『ふふっ、ごめんなさーい』

摩耶「なんか今一瞬、もの凄い殺意の波動が……?」

神姫「それも気になるけど、私としてはメフィスト教諭が持っていた石みたいなものが粉々に砕け散ったのが気になるわ」

千世子「な、なんか……怖いのだ」

亘理『チヨちゃん。大丈夫、大丈夫……』

悠「今気がついたが……青いワンピースで金髪色白少女で、そのセリフ……ペルソナのアリス、か?」

メフィスト「ザッツライト!さすが小鳥遊さんデース。ちょっと魔界からやってきたのデスよ。」

悠「いやいやいやいや、えっ、なにそれじゃあ、ネビロスとベリアルもいるの?っか、ペルソナってゲームなんじゃ……」

メフィスト「世界は少しずつ混ざり合っているのデース」

悠「えぇ……。まぁでも、納得せざる得ないけど……っか、ちょっと待て!「死んでくれる?」は全体に高確率の即死効果だろ!!」

メフィスト「HAHAHA～。そのためにほら身代り岩が砕け散ったデしょう?」

悠「それがなかったら死んでたってことだろ!」

アリス『お兄さん、ごめんなさーい』

悠「うっ……」

摩耶「上目づかいでポーズを決めていうところがあざといね～。」

亘理『うーっ!』

メフィスト「ということデ、小鳥遊さん、アリスの事をよろしくお願いシまス。」

悠「……あぁん?!」

アリス『ふふっ、よろしくお願いしまーす。お兄さん♪』