ー奇談ー學校へ行こう7

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「蒸し暑いなぁ」

亘理『ほんとにぃそれぇ』

悠「言葉の端々が溶けてるぞ」

摩耶「悠君の家では?」

悠「幼女が溶けてる」

亘理『ナニそれ怖い』

悠「怖くはない。なにせピクリともしないから」

亘理『怖いよ!!』

摩耶「でも、今年は早いね」

悠「年々熱に対する耐性が低下してる気がする」

神姫「そうじゃなくて年々暑さが増してるだけじゃないの?」

悠「なるほど」

摩耶「夏は暑く、冬は寒くだね」

悠「後半はいらない。ん?」

青いドレスの女の子『ふふっ』

悠「……」

摩耶「どうかした?」

悠「今そこに金髪で肌の白い青いドレスの女の子がいた」

摩耶「どこ?」

悠「窓の外」

亘理『悠ちゃん、此処に二階だよ?』

悠「……それが?」

亘理『えぇ?!』

摩耶「まぁ、二階なら登るのは問題ないね。」

神姫「三階位も平気でしょ」

悠「雨なんて壁とかに這いあがるのは得意だろ。壁と壁の角に巣をつくったり」

雨「吊るしあげてあげようか?」

悠「んー、人外春漫っていう完全に人外娘とぬちょぬちょする同人誌があってだな」

雨「ひぃっ!」

摩耶「ついに人外にも食指を……ああ、大分前からだった」

悠「そんなことないお。僕はノーマルだお」

神姫「……」
グッ……ブンッ!

悠「へっ?あぎゃばぁぁぁっ!」
ドガゴゴゴコッ!!

神姫「暑いから龍剄つかうのもだるいのよねぇ」

摩耶「頭ひっつかんでブン投げるなんて所業はバイオのタイラントの特権かと思ってたけど違うんだね」

悠「っ…」

亘理『悠ちゃんが……栽培マンに自爆されたあとのヤムチャみたいなポーズで動いてないんだけど』

摩耶「大丈夫。悠君は「私は自らの力でよみがえるのでな」っていって復活するから」

神姫「ここは悪魔城じゃないわよ。けど、ヴァンパイアハンターは呼んどいてもいいかもね。」

悠「殺す気まんまんじゃないですか」

摩耶「バイクに乗って城の柱登る人がいい?」

悠「ダンテは好き」

亘理『本当に回復早い』

悠「最高にハイってやつだっ!!」

摩耶「頭掴まれて投げられて?」

悠「流石に勘弁してもらいたい」

千世子「みんな、揃ってるのだ?」

青いドレスの少女『ふふっ』

悠「ぴよこ後ろ」

千世子「ん?何もないのだ。」

悠「うーん、アレかなおれにしか見えない系の金髪ロリなのかな」

摩耶「それってかなりの病気だよね。」

神姫「性犯罪者ってこうやって製造されていくのね。」

悠「失礼な!おれはギリギリ犯罪者じゃない!」

亘理『ギリギリなんだ……』
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