ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

メフィスト「小鳥遊さーん」

悠「なんじゃらほい」

メフィスト「少女は好きデスか?」

悠「好きです」

亘理『……』
ズルルッ

摩耶｢悠君、悠君、上見み」

悠「見ない。すっげー髪が垂れ下がってきてるけど怖いから絶対に上を見ないぞ、おれは!!」

メフィスト「続けていいデスか?」

悠「アンタ……冷静だな」

メフィスト「大人デスから」

悠「……」

摩耶「これ、笑うところかな?」

千世子「愛想笑いを浮かべとくといいと思うのだ」

悠「子供に気を使わせるなよ」

メフィスト「はて、なんのことやら」

悠「イイ性格してるわ、アンタ」

メフィスト「褒め言葉として受け取ってお気マス。まぁ、そんなことは置いといて……実は最近ガキンチョ二匹を預かりマしてね」

悠「待て待て、なんかさらっととんでもないこと言わなかったか?それともおれの聞き間違いか?」

亘理『ガキンチョ……って、子供の事だよね?メフィ先生が?預かったって……誘拐?!』

悠「己!この悪魔!」

摩耶「悪魔でしょ?」

悠「そうだ……悪魔じゃないか!」

メフィスト「ノンノン、誘拐なんてしマせんよ。そんなめんどくさいこと……そうデはなくてデスね。ちょっとした知り合いから預かっているのデス。頼まれて」

悠「青天の霹靂とはこのことだな」

摩耶「それでどんな子供?下半身が蛇とか馬?」

メフィスト「ノンノン、ふつーのガキンチョデスよ。千世子さんより少しだけ上デしょうか」

亘理『チヨちゃんと同じくらいなら小学生?』

メフィスト「YES」

悠「ふーん……こういうと失礼かもしれないがメフィのおっちゃんが子供を育ててるとか全然想像出来ん」

メフィスト「私が教師だということを忘れていませんか?」

千世子「それで預かった子がどうかしたのだ?」

メフィスト「どうもこうも……ワンパクというかこまっしゃくれているというかマセテいるというか……」

摩耶「相当ストレス溜まってる感じだね。」

悠「そもそも子供好きじゃないしなこのおっさん」

メフィスト「私だって千世子さんのように素直な子供なら好意をもてマスよー!でも、あのガキンチョどもは……」
メギッゴキグギゴ!

悠「落ち着け。おっさん、形態がおぞましくなってってるぞ」

メフィスト「ワッツ!クール、ウィズクール……」

千世子「何か見ちゃいけない系の者になりかけてたのだ」

悠「完全に変異したあと見たらSAN値ダダ下がりになるかもな」

摩耶「黄金の蜂蜜酒飲んどかなきゃね。」

亘理『それでメフィ先生。なんで、そんな話しを?』

メフィスト「よかったら、悠さんに差し上げようかと」

悠「ネグレイトとかいう生易しいレベルに思えてくる非常識発言だな」

摩耶「悠君に常識とわれるってよっぽどだね。」

悠「なんでそういうこというのぉぉ!」

メフィスト「残念デース。＃＃NAME1＃＃さんなら喜んで迎えてくれると思ったのデスが」

悠「アンタもおれを何だと思ってる……」

亘理『悠ちゃん、ロリコンはダメだよ!』

悠「ロリコンも大丈夫だよ!」
ビシッ!

亘理『ガブリっ!』

悠「ぎゃあぁぁ!指は噛まれたら痛い!!」

千世子「メフィストさん。」

メフィスト「はい?」

千世子「困ってるならここに連れてきたらいいのだ。きっと、みんなが相手してくれるのだ」

メフィスト「なーるほど、流石千世子さんデスネ」

千世子「えっへんなのだ!」