ー奇談ー學校へ行こう

ー教室(1/22/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「お前らなぁ…」

摩耶「ごめんね。まさか外れなくなるとは思わなかったんだよ」

花描「いいじゃん。最後には外れたし」

悠「外れたんじゃなくて、ベルトの部分を切ったんだよ!」

摩耶「まぁ、呪われた首輪じゃなくてよかったよね。」

悠「万が一にも呪われた可能性が有るものを人の首に装備するな!」

神姫「はぁ…」

悠「神姫も冷たくため息つくなよ…」

千世子「みんな毎日げんきだなー。じゃあ、今日は竜人についての特徴からじゅぎょーをしていくのだ。竜人とは、基本的には人間の骨格を持ちながらドラゴンの特徴を持っている、竜と人間の中間の存在、竜人なのだ。」

神姫「詳しくは?」

千世子「以下の条件を満たすドラゴンなのだ」

・直立二足歩行、またはそれに準じる骨格である

・爪や角など、ドラゴンの外見的特徴を複数持っている

・単なる蛇と人間の合体した姿のものはなし

悠「神姫は…」

神姫「……なに?」

悠「いや、なんでもないです」

千世子「他にも竜人にはこういう特徴があるのだ」

・二足歩行
竜人の骨格はほぼ人間と同じように描かれる事が多い。ほとんどの竜人は人間と同じように、二本の足で歩くことができる。

・器用な手
竜人は、人間と同じように器用な手を持っており、戦いでは剣や槍をたくみに操る。ただしもともと爪を持っている竜人は、爪を使って戦うことも多い。

・ドラゴンの外見特徴
それぞれ程度は違うが、竜人は爪、牙、爬虫類のような頭部、固い鱗など、一般的なドラゴンが持っている外見的特徴を複数備えている

・集団で行動?
ドラゴンの多くはひとり、夫婦、親子などの小さな単位で暮らしているが、竜人の場合は共同体を作ることが多い。なかには竜人だけで王国を作っている集団もある。

悠「へぇ」

花描「ピエロくんはいい加減落ち着く場所を決めるべきかもな。」

悠「国をつくれと?」

摩耶「じゃあ僕は軍師でいいよ。」

花描「武将じゃね?」

神姫「なんの話よ…。」

千世子「また地域別の竜人の特徴はこうなのだ」

・西ヨーロッパの竜人
ヨーロッパの竜人の特徴は東西で大きく異なる。
西ヨーロッパには上半身が人間で下半身がドラゴン的な竜人や、人間がドラゴンに変身させられた者が多い。

・東ヨーロッパの竜人
東ヨーロッパの竜人は、ルーマニアに集中している。ルーマニアの竜人「ズメウ」には男らしい性格の者が多く、特に素手での格闘戦を得意としている。

悠「神姫は東ヨーロッパの…がふっ!?」

神姫のラリアットが悠の喉にクリティカルヒットした。

神姫「テンドンは嫌いよ」

千世子「じゃ、じゅぎょーはここまでなのだ。」
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