ー奇談ー學校へ行こう7

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

メフィスト「どうか頼みマスよー」

悠「嫌ですYO!」

メフィスト「チッ」

悠「このガイゼル髭、舌打ちしやがった」

メフィスト「仕方ないデースねぇ…。小鳥遊さんのケチんぼ」

悠「いうに事欠いて、この悪魔!」

メフィスト「悪魔デスが?」

悠「きぃーー!」

摩耶「るーるるるー」

雨「そこはせめてどうどうでしょ。キタギツネ呼んでるんじゃないんだから」

悠「ちなみに実際にキタギツネにあったら絶対に触れちゃ駄目なんだぞ。寄生虫がうつって最悪死ぬから」

メフィスト「じゃあ、小鳥遊さん。代わりにと言ってはアレですが明日試運転を手伝ってくださいデス」

悠「本当になんの代わりだよ…。第一試運転って嫌な予感しか……」

メフィスト「デは、決まりデス!」

悠「話し聞きやがれ!」

千世子「勝手に決めちゃ駄目なのだ!じゅぎょーあるのだ」

メフィスト「……チヨコさん、いえ、チヨコ「先生」、たまにはいいじゃないデスか。運動も立派な授業デスよ?」

千世子「ならいいのだ!」

悠「単純かっ!」

メフィスト「決まりデース。それではまた明日!」
ポンッ!

悠「いいたいこと言って消えやがった……おれ、明日来なくていいかな」

摩耶「多分、ちゃんとこないと強制的に連れてこさされるよ」

悠「だよなぁ……」






ー校舎前:出入り口付近ー

翌日……

メフィスト「おっ、来ましたね」

悠「なんでここなんだ?どうせなんかするなら運動場まで出たらいいのに」

メフィスト「亘理サンが来れないじゃないデースか」

亘理『そこまで考えてくれてるんですね!』

悠「そこを配慮できてなんでおれへの配慮はないんだろうか」

摩耶「悠くんだからじゃない?」

神姫「悠だからでしょ」

悠「……」

メフィスト「デはお披露目デース。ほぃっ!」

ポンッ!
人(?)「……」

メフィストが胡散臭いドクロのステッキを振ると同時に現れた(召喚?)のは見た目は人っぽい者だった。ただし、人間ではないのは気配的に分かる。

メフィスト「色々と仕掛けを施してあるのでどうぞ小鳥遊さん、壊してみてくださいデス」

悠「壊してみてって……壊す?」

メフィスト「大丈夫デス。ベースは死体なんデ、いくら壊れてもノープログレム。」

悠「いやいや、そうじゃなくて」

メフィスト「GO、デモン・ゲイズ初号機!」

デモン「……」
ズイッ!

ひょい
悠「うぉっ……あれ?」

摩耶「遅っ…」

神姫「遅い、わね」

デモン「……」
ブンッ!ブンッ!
ひょい、ひょい
悠「しかも……雑だな。腕振りまわしてるだけだし……おっらぁっ!」

ガグシャ!

摩耶「ハイキック一発」

神姫「弱すぎでしょ」
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