ー奇談ー學校へ行こう
ー教室(1/21/夜)ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「すぅすぅ…」
神姫「今日にいたってははじめから寝てるわね」
摩耶「寝顔可愛いから許してあげて」
花描「前髪で顔見えてないけどな」
千世子「ほーい、みんなー、じゅぎょーをはじめるのだ」
悠「すぅすぅ…」
摩耶「はーい(悠ボイス)」
花描「まるで似てないな」
千世子「悠のあんちん風邪か?体調管理には気を配るのだ。今日は飛竜のじゅぎょーの最後なのだ」
【ワイヴァーン】
生息地域:イギリス
出典:イギリスの紋章
摩耶「案外バレないね」
花描「バレないな」
神姫「はぁ…」
千世子「日本の家に家紋があるように、ヨーロッパの王家や貴族、騎士は自分の家の紋章をもっているのだ。ドラゴンはこういった紋章のモチーフとして非常によく見られるものなのだ、けど、ときどき足が二本しかないドラゴンが描かれていることがあるのだ。これはワイヴァーンといって、一般的なドラゴンっは別の生き物と考えられているのだ。」
摩耶「今日は30センチ定規持ってきたからこれ背中に入れて首を固定しとこう」
花描「さすが摩耶くん準備がいいな。」
千世子「ワイヴァーン(Wyyern)は日本語では「飛竜」と訳されることが多いのだ。その名が示すとおり、ワイヴァーンは大きな翼で空を飛ぶ。鳥のような足が二本あり、尻尾の先端は矢のように尖っているのだ。二枚の翼は一般的なドラゴンのような背中ではなく、前足にあたる部分から生えていることもあるのだ。」
摩耶「うーん、首固定でくきないね」
花描「あ、おれ首輪もってるからこれで絞めるか」
摩耶「悠君に首輪とかかなりいいね。」
カチャカチャ
花描「摩耶くんてSだな」
千世子「ちなみにワイヴァーンという名前は、フランスのヴィーヴルがイギリスに伝わり、変化したとも言われているのだ。もともとワイヴァーンは、紋章のモチーフとしてつくられたドラゴンなのだ。」
神姫「どういう意味なの?」
千世子「「強い意思」「嫉妬」「戦争」などをあらわしてるのだ。おもに戦場におもむく兵士の紋章として使われることが多かったのだ。ワイヴァーンは紋章のために創作されたドラゴンどあり、紋章のワイヴァーンのもとになった民話や神話などはないのだ。」
摩耶「あれ、この首輪外れない?」
花描「はて、呪われてたかな。」
千世子「しかし紋章のワイヴァーンが有名になってから生まれた民話や、ワイヴァーンによく似たドラゴンが登場する民話ならあるのだ。イギリス西武のモーディフォード地方には、少女が森で小さな飛竜を拾って育てるという民話があるのだ」
ガチャガチャ
花描「はて…マジで外れないな」
摩耶「黙ってればバレないかな」
花描「ピエロくんなら鈍感だから大丈夫かな」
千世子「このワイヴァーン型のドラゴンは二本足で翼があり、緑色のウロコで覆われていたのだ。このワイヴァーンは、成長すると人間襲う習性があったが、育ての親である少女だけになついて、愛情のようなものも生まれていたのだ。しかしワイヴァーンは少女が止めるのも聞かずに人間を襲ったため、騎士によって退治されたというのだ。はい、これでワイヴァーンのじゅぎょーは終わりなのだ」
神姫「お疲れさま」
千世子「次回からは「竜人」のじゅぎょーにはいるのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「すぅすぅ…」
神姫「今日にいたってははじめから寝てるわね」
摩耶「寝顔可愛いから許してあげて」
花描「前髪で顔見えてないけどな」
千世子「ほーい、みんなー、じゅぎょーをはじめるのだ」
悠「すぅすぅ…」
摩耶「はーい(悠ボイス)」
花描「まるで似てないな」
千世子「悠のあんちん風邪か?体調管理には気を配るのだ。今日は飛竜のじゅぎょーの最後なのだ」
【ワイヴァーン】
生息地域:イギリス
出典:イギリスの紋章
摩耶「案外バレないね」
花描「バレないな」
神姫「はぁ…」
千世子「日本の家に家紋があるように、ヨーロッパの王家や貴族、騎士は自分の家の紋章をもっているのだ。ドラゴンはこういった紋章のモチーフとして非常によく見られるものなのだ、けど、ときどき足が二本しかないドラゴンが描かれていることがあるのだ。これはワイヴァーンといって、一般的なドラゴンっは別の生き物と考えられているのだ。」
摩耶「今日は30センチ定規持ってきたからこれ背中に入れて首を固定しとこう」
花描「さすが摩耶くん準備がいいな。」
千世子「ワイヴァーン(Wyyern)は日本語では「飛竜」と訳されることが多いのだ。その名が示すとおり、ワイヴァーンは大きな翼で空を飛ぶ。鳥のような足が二本あり、尻尾の先端は矢のように尖っているのだ。二枚の翼は一般的なドラゴンのような背中ではなく、前足にあたる部分から生えていることもあるのだ。」
摩耶「うーん、首固定でくきないね」
花描「あ、おれ首輪もってるからこれで絞めるか」
摩耶「悠君に首輪とかかなりいいね。」
カチャカチャ
花描「摩耶くんてSだな」
千世子「ちなみにワイヴァーンという名前は、フランスのヴィーヴルがイギリスに伝わり、変化したとも言われているのだ。もともとワイヴァーンは、紋章のモチーフとしてつくられたドラゴンなのだ。」
神姫「どういう意味なの?」
千世子「「強い意思」「嫉妬」「戦争」などをあらわしてるのだ。おもに戦場におもむく兵士の紋章として使われることが多かったのだ。ワイヴァーンは紋章のために創作されたドラゴンどあり、紋章のワイヴァーンのもとになった民話や神話などはないのだ。」
摩耶「あれ、この首輪外れない?」
花描「はて、呪われてたかな。」
千世子「しかし紋章のワイヴァーンが有名になってから生まれた民話や、ワイヴァーンによく似たドラゴンが登場する民話ならあるのだ。イギリス西武のモーディフォード地方には、少女が森で小さな飛竜を拾って育てるという民話があるのだ」
ガチャガチャ
花描「はて…マジで外れないな」
摩耶「黙ってればバレないかな」
花描「ピエロくんなら鈍感だから大丈夫かな」
千世子「このワイヴァーン型のドラゴンは二本足で翼があり、緑色のウロコで覆われていたのだ。このワイヴァーンは、成長すると人間襲う習性があったが、育ての親である少女だけになついて、愛情のようなものも生まれていたのだ。しかしワイヴァーンは少女が止めるのも聞かずに人間を襲ったため、騎士によって退治されたというのだ。はい、これでワイヴァーンのじゅぎょーは終わりなのだ」
神姫「お疲れさま」
千世子「次回からは「竜人」のじゅぎょーにはいるのだ。」