ー奇談ー學校へ行こう7
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「おっぱいに挟まれて眠りたい」
神姫「ホルスタインでも飼えば?」
悠「ホルスタインはいいや……」
亘理『いっしょに寝る?』
悠「そんな誘惑で騙されんぞ!」
亘理『なんでそこに騙しがあると思うの!』
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。ラファエルの活躍は聖書の偽典や外典、それ以外の宗教文書などで無数にみることができるが、その中で特にラファエルが「出ずっぱり」で活躍している文章があるのだ。それは、キリスト教の過半数が旧約聖書の正典に入れている「トビト記」なのだ。」
摩耶「甘い誘惑に乗って騙された経験がブレーキをかけてるんだね」
神姫「欲望はぶちまけるのに餌をちらつかされたら無視する。おかしな話ね」
悠「なんの利益も無しにおっぱいに触れるなんてありえない!」
亘理『いや、お金払って触られるのも嫌なんだけど…』
悠「払う金もないけどな!」
千世子「「トビト記」は、ユダヤ人の男性トビトの苦難と、その息子トビアの旅を描いた物語なのだ。この物語でラファエルは人間の青年の姿であらわれ、トビアの旅の道づれとして様々な助言をするのだ。トビアはラファエルの正体にまったく気がつかなかったが、ラファエルに守られて旅を無事に終えたのだ。」
Q子『私は有無を言わさず触るわよ』
亘理『それは自重してください!』
雨「変態の巣窟かここは」
摩耶「え、今さら?」
神姫「私以外皆とち狂ってるわよ」
千世子「このためラファエルは、旅をする者、とくに巡礼者の守護天使と考えられるようになったのだ。さらにトビトの教師役として助言を続けたことから、彼は科学と知識の天使、若者の保護者という役目も持つことになっていたのだ。」
悠「おいおい、全員を敵にまわす発言だな」
神姫「ふんっ」
摩耶「まぁ、人間どこかは狂ってるって言うしね」
亘理『まーや君寛大すぎ』
摩耶「そうかな。僕も結構アレな部分はあると思ってるし仕方ないなーって」
千世子「なお、ラファエルが人間の姿をとり、杖と魚を持った姿で描かれるのは、この「トビト記」でのラファエルの姿が元になっているのだ。彼は魚の内臓を使って、悪魔を追い払ったり、父トビトの病気を治すという奇跡を起こしているのだ。」
悠「そんなことないぞ。摩耶はいい子だよ」
摩耶「悠君は確実にとち狂ってるよ」
悠「おおっと、まさかフォローもなかった」
神姫「ありのままの事実だからねぇ」
Q子『ありのままの自分で居ることは大事よ?』
悠「分かったから服着ろよお前は……」
千世子「また、ラファエルは神に直接会うことを許された「御前の七天使」のひとりだと考えられているが、その根拠も「トビト記」に書かれているのだ。何を隠そう、ラファエル本人がトビアに向かって「自分は御膳の七天使だ」と告げているのだ。天使本人が言ったのだから、これ以上確実なことは無いだろうなのだ。」
亘理『悠ちゃんは狂っては無いよね。』
悠「いや、狂ってるだろ」
亘理『フォローしたのにこれだよ!』
摩耶「よくある、よくある」
神姫「適当にあわせときゃいいのよ悠は」
千世子「癒しの天使にして子供たちの教師ということで、ラファエルに学校の保健の先生をイメージする人もいるかもしれないのだ。実はラファエルは実際に「保健体育」の先生のような仕事までさせられているのだ。」
Q子『保健体育っていいわよね。保健体育っていいわよね。』
悠「大事なことだから二回言ったのか」
Q子『何回でも言うわよ!乳房!乳房!乳房ーーー!』
亘理『関係ないこと言いだした!』
神姫「二次性徴というカテゴリーとしては含まれているけどね」
摩耶「なるほど」
千世子「17世紀後半、イギリスの詩人ジョンミルトンが描いた作品「失楽園」でラファエルは最初の人間であるアダムとエヴァ(イヴ)の教師役を務めているのだ。ふたりがラファエルと一緒に夕食をとっているとき、アダムはとんでもない質問をする。なんと彼は、天使が男性だらけであることを指摘し、どうやってセックスするのかとラファエルを問い詰めたのだ。あまりの恥ずかしさに、ラファエルは顔を真っ赤にしてしまったというのだ。つまるところ、アダムは、純情なラファエル先生に向かって「性教育」をするように頼みこんだのだ。以上、ラファエルのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「おっぱいに挟まれて眠りたい」
神姫「ホルスタインでも飼えば?」
悠「ホルスタインはいいや……」
亘理『いっしょに寝る?』
悠「そんな誘惑で騙されんぞ!」
亘理『なんでそこに騙しがあると思うの!』
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。ラファエルの活躍は聖書の偽典や外典、それ以外の宗教文書などで無数にみることができるが、その中で特にラファエルが「出ずっぱり」で活躍している文章があるのだ。それは、キリスト教の過半数が旧約聖書の正典に入れている「トビト記」なのだ。」
摩耶「甘い誘惑に乗って騙された経験がブレーキをかけてるんだね」
神姫「欲望はぶちまけるのに餌をちらつかされたら無視する。おかしな話ね」
悠「なんの利益も無しにおっぱいに触れるなんてありえない!」
亘理『いや、お金払って触られるのも嫌なんだけど…』
悠「払う金もないけどな!」
千世子「「トビト記」は、ユダヤ人の男性トビトの苦難と、その息子トビアの旅を描いた物語なのだ。この物語でラファエルは人間の青年の姿であらわれ、トビアの旅の道づれとして様々な助言をするのだ。トビアはラファエルの正体にまったく気がつかなかったが、ラファエルに守られて旅を無事に終えたのだ。」
Q子『私は有無を言わさず触るわよ』
亘理『それは自重してください!』
雨「変態の巣窟かここは」
摩耶「え、今さら?」
神姫「私以外皆とち狂ってるわよ」
千世子「このためラファエルは、旅をする者、とくに巡礼者の守護天使と考えられるようになったのだ。さらにトビトの教師役として助言を続けたことから、彼は科学と知識の天使、若者の保護者という役目も持つことになっていたのだ。」
悠「おいおい、全員を敵にまわす発言だな」
神姫「ふんっ」
摩耶「まぁ、人間どこかは狂ってるって言うしね」
亘理『まーや君寛大すぎ』
摩耶「そうかな。僕も結構アレな部分はあると思ってるし仕方ないなーって」
千世子「なお、ラファエルが人間の姿をとり、杖と魚を持った姿で描かれるのは、この「トビト記」でのラファエルの姿が元になっているのだ。彼は魚の内臓を使って、悪魔を追い払ったり、父トビトの病気を治すという奇跡を起こしているのだ。」
悠「そんなことないぞ。摩耶はいい子だよ」
摩耶「悠君は確実にとち狂ってるよ」
悠「おおっと、まさかフォローもなかった」
神姫「ありのままの事実だからねぇ」
Q子『ありのままの自分で居ることは大事よ?』
悠「分かったから服着ろよお前は……」
千世子「また、ラファエルは神に直接会うことを許された「御前の七天使」のひとりだと考えられているが、その根拠も「トビト記」に書かれているのだ。何を隠そう、ラファエル本人がトビアに向かって「自分は御膳の七天使だ」と告げているのだ。天使本人が言ったのだから、これ以上確実なことは無いだろうなのだ。」
亘理『悠ちゃんは狂っては無いよね。』
悠「いや、狂ってるだろ」
亘理『フォローしたのにこれだよ!』
摩耶「よくある、よくある」
神姫「適当にあわせときゃいいのよ悠は」
千世子「癒しの天使にして子供たちの教師ということで、ラファエルに学校の保健の先生をイメージする人もいるかもしれないのだ。実はラファエルは実際に「保健体育」の先生のような仕事までさせられているのだ。」
Q子『保健体育っていいわよね。保健体育っていいわよね。』
悠「大事なことだから二回言ったのか」
Q子『何回でも言うわよ!乳房!乳房!乳房ーーー!』
亘理『関係ないこと言いだした!』
神姫「二次性徴というカテゴリーとしては含まれているけどね」
摩耶「なるほど」
千世子「17世紀後半、イギリスの詩人ジョンミルトンが描いた作品「失楽園」でラファエルは最初の人間であるアダムとエヴァ(イヴ)の教師役を務めているのだ。ふたりがラファエルと一緒に夕食をとっているとき、アダムはとんでもない質問をする。なんと彼は、天使が男性だらけであることを指摘し、どうやってセックスするのかとラファエルを問い詰めたのだ。あまりの恥ずかしさに、ラファエルは顔を真っ赤にしてしまったというのだ。つまるところ、アダムは、純情なラファエル先生に向かって「性教育」をするように頼みこんだのだ。以上、ラファエルのじゅぎょーだったのだ。」