ー奇談ー學校へ行こう7

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「なんか久々の気がするのだ」

悠「毎日あってて何いってる」

千世子「何かそんな気がしただけなのだ」

亘理『私も不思議とそんな気がする』

摩耶「宇宙の法則が乱れたのかな」

悠「うちゅうのほうそくがみだれる」

千世子「あんちんはなにいってるのだ。じゅぎょーしますなのだ。」

悠「なんかおれには厳しくね?」

摩耶「ツン期なんじゃない?」

千世子「ガブリエルのじゅぎょーのつづきなのだ。ガブリエルによるイエスの受胎告知は、イエスキリストの生涯を描き、新約聖書に収録された「ルカによる福音書」などに記されているのだ。」

悠「ツン期かならしかたない。」

摩耶「信じるんだ」

神姫「頭おめでたいわね」

悠「あっぱれあっぱれ」

神姫「……」

グサッ!
悠「ボールペンっ!?」

亘理『わちゃ……痛そう』

千世子「ガブリエルは、カナン地方のナザレという町に住む女性「マリア」の前にあらわれると、マリアが処女でありながら子供を身ごもったと伝えたのだ。このときガブリエルは、生まれてくる子供が神の子であり、イエスと名付けなければならないことも告げているのだ。」

悠「ふ、太ももにボールペン刺しちゃダメだろ」

神姫「先っぽだけだったのに感謝なさい」

Q子『先っぽ挿入っていやらしい単語を聞きつけて床下から参上!Q子ですっ!』

亘理『きゃああっ///どこに頭つっこんでるんですか!』

Q子『もちろん、亘理ちゃんのスカートの中だけど?』

千世子「このときガブリエルがマリアに挨拶したときの言葉「おめでとう、めぐまれた方。主があなたと共におられる。女たちの中の祝福された者よ」は、聖母となったマリアを称える祈祷文「アヴェ・マリア」でも繰り返され、多くのキリスト教徒が知る重要な言葉となっているのだ。」

悠「すげぇな。当然のようにいったぞ」

摩耶「山があるから登るみたいなもんだね」

神姫「それと一緒にしたら登山家にピッケル叩きつけられそうね」

悠「刺すとかじゃなく叩きつけるなんだな……」

摩耶「向きとかによったらとてつもない大惨事だよね」

千世子「ガブリエルは天使のなかでもとくに優しい性格で知られる天使なのだ彼女はその優しさのために、神の命令に反発してしまったことがあるのだ。」

Q子『それで先っぽを挿入って?なになになに?』

悠「いってねーよ」

摩耶「どこまでも喰いついてくるんだね」

亘理『変態だぁ』

Q子『え、そうよ?』

千世子「イスラエル人の契約違反に怒った神は、燃える石炭でイスラエルを焼き尽くすようにとガブリエルに命令したのだ。だが彼女は人間を殺したくないので、燃える石炭を運ぶ馬車の運転手にのろまな天使を選び、石炭が届かないようにしたのだ。これが神の怒りに触れ、ガブリエルは「イスラエルの守護天使」の役割から追放されたというのだ。」

神姫「さも当然で今さらみたいな顔してるわね」

悠「友利とQ子は筋金入りだからな」

摩耶「悠君、自分のことを忘れてるよ」

悠「いやいや、おれはノーマルだから。レベルカンストの」

神姫「変態よ」

千世子「ガブリエルはイスラム教でも重要な天使として扱われるのだ。イスラム教では彼女は「ジブリール」あるいは「ジャブライール」と呼ばれ、四人の偉大な天使「四大天使」に含められているのだ。」

悠「ハッキリと宣言された」

摩耶「まぁ、今さらだよね。」

悠「ですよねー」

亘理『普通に納得しないでよぉ…』

悠「どうでもいいがさっきからQ子がずっと下からスカートの中を覗いてるぞ」

Q子『超絶あんぐるっ!』

亘理『きゃあああっ///』

千世子「イスラム教の教義では、ジブリールはイスラム教の預言者ムハンマドに、聖典「コーラン」の内容を伝え聞かせた天使なのだ。つまりイスラム教においても、ジブリールはガブリエル同様、伝令の天使という役割を持たされているのだ。以上、ガブリエルのじゅぎょーだったのだ。」
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