ー奇談ー學校へ行こう7

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「かゆ……。」

摩耶「おかゆ?」

悠「いや、なんか背中がかゆい」

摩耶「叩こうか?」

悠「よし来い!じゃなくて……はっ!」

神姫「……なによ」

悠「いや、しばく準備に入ってるかと思って」

神姫「私をなんだとおもってるのかしら」

【グリンダとオズの魔法使いの魔女】
英字表記:Glinda(南の魔女)
出身地:オズの国
出典:童話「オズの魔法使い」

千世子「じゅぎょーしますなのだ。19世紀最後の年である1990年に発表されたアメリカの創作童話「オズの魔法使い」は、竜巻によって不思議な国「オズの国」に飛ばされてしまった少女ドロシーが、元の国に戻るために、飼い犬のトト、わらのカカシ、ブリキのかかし、臆病なライオンと一緒に「魔法使いオズの住むエメラルドの都」を目指す物語なのだ。」

亘理『ブリキのロボットじゃなかったっけ?』

悠「原版はブリキのかかしだ。ブリキの人形とかのパターンも有るけど」

摩耶「ぶっちゃけ脳のないかかしも喋れてる時点で無問題だよね」

神姫「心が無いっていうブリキとかかしが合体したらちょうど良いんじゃない?」

悠「それだ!」

千世子「タイトルのとおり「オズの魔法使い」には、「オズの国」に住む強大な魔法使いが登場するが、その他にもオズの国の四方にある「東の国」「西の国」「南の国」「北の国」をそれぞれ支配する、四人の魔女が登場するのだ。」

悠「っか、一番の間違いは竜巻が起こってるさなかに避難してない小娘が間違ってるよな」

摩耶「物語の根本を否定しだしたね」

雨「こういう奴が桃太郎とかかぐや姫は真っ二つになるだろっていいだすのよね」

悠「あれはいんじゃね?」

雨「なんでそこには喰いつかない!」

千世子「「オズの国」の四方にある各国を統治する魔女は、作中で名前が明らかになっていないのだ。ただひとりの例外が、南の国カドリングを統治する魔女グリンダなのだ。彼女は白いドレスを身にまとい、赤い巻き毛を肩まで垂らした美女と描写されているのだ。瞳は青く優しい目つきをしている。本来はかなりの高齢であるはずなのだが、若々しく美しい姿を保っているのだ。」

悠「っか、背中かゆいんだけど」

摩耶「まだかゆかったんだ」

悠「だれも掻いてくれないから」

亘理『かこうか?』

悠「おお、頼む」
脱ぎッ

亘理『なんで脱ぐの///』

悠「いや、背中かゆいって言ったじゃん」

千世子「グリンダは北の魔女と同じく良き魔女であり、四方の魔女の中で最も強大な魔力を持つというのだ。また主人公ドロシーに、オズも教えることができなかった「故郷へ帰る方法」を教えたのはこのグリンダなのだ。」

亘理『うー///』

悠「いや、唸ってないで掻いて欲しいんだけど寒いし」

摩耶「叩こうか?」

悠「だから叩くのはいい!」

神姫「あーもー、うっとおしいわね」

がりがり
悠「おっ、おぉ……いい感じ。」

亘理『あぁっ……』

摩耶「でおくれたねー。」

千世子「グリンダは「オズの魔法使い」シリーズ2作目以降にもしばしば登場し、印象的な活躍を見せているのだ。2作目「オズの虹の国」では、オズの国の正当な王位継承者であるオズマ姫を探し出すことに尽力。第14作目は彼女の名前がタイトルになっている「オズのグリンダ」で、悪い女王に捕まったドロシーとオズマ姫を、ドロシーの仲間たちと一緒に助けに行くという主役級の活躍を見せているのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
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