ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠(女)「今年も間もなく終わるよな」

千世子「まだ数日あるのだ」

悠(女)「あーしの命はどんどん終わっていく」

千世子「末期癌なのだ?」

悠(女)「お前さらっと酷いこというなよな。子供だからって容赦しねぇーぞ。揉むぞ」

神姫「……」
スパンっ!

悠(女)「ぶぁっ?!」

千世子「すごい首がぐりんってなってたのだ」

悠(女)「なにすんじゃい!」

神姫「……蚊がいたのよ」

悠(女)「時期はずれの上にこれまで何度となくいって来たけどoverkillすぎるんだよ!」

亘理『よっと、なんの騒ぎ?』

千世子「ねーちんがパァンってされたのだ」

亘理『なんだいつもの事か』

悠(女)「こんなけた違いの痛みを日常の行いにcountされたらたまらないんだけど」

摩耶「発音がネイティブだからムカつかれたの?」

悠(女)「それもときどきツッコミが入るけど別にいいだろっ!」

義鷹「うるせぇな。なんの騒ぎだ」

悠(女)「あ、義鷹なんか久々」

義鷹「俺は別に久々でもないけどな」

摩耶「普通に居たよね。」

悠(女)「あれ、あーしだけあえてない系?」

亘理『っていうか、ゆうちゃんは何でパァンされたの?』

神姫「……蚊がいたのよ」

悠(女)「今理由すら忘れてたよな」

千世子「ゆうちゃんが千世子を泣かそうとしてたところを助けてくれたのだ」

悠(女)「おいおい、泣かすわけ無いだろ揉むだけだ」

摩耶「あぁ、そりゃ叩かれるね」

亘理『確かに』

神姫「でしょ?」

悠(女)「ただの女同士のスキンシップだよ」

摩耶「それ、友利ちゃんがいったら?」

悠(女)「肘鉄」

神姫「あの娘とゆうがやってることって一緒よね?」

摩耶「そうだね。ゆうちゃんの代わりに神姫さんが殴る側になっただけ」

悠(女)「全然ちげーよ。あーしは寸前で止めるけど友利は止めなきゃマジでやるヤツだぞ」

千世子「千世子はいったいどこを揉まれるのだ?」

悠(女)「腹」

亘理『なんでお腹?』

悠(女)「幼女のぽてっとしたくびれのないイカっ腹ほど面白い物もない」

神姫「なかなか気持ち悪い発言ね」

摩耶「幼女じゃないけどボクもイカっ腹になるのかな」

亘理『えっ、いや……まーや君は……え、どうなの?』

悠(女)「摩耶の腹は撫でたことないしな。」

摩耶「殴った事は有るでしょ?」

悠(女)「それはあーしじゃないだろ。片割れだ」

千世子「千世子も殴られるのだ?!」

悠(女)「殴らないっての揉むけど」

亘理『それはするんだ……。』