ー奇談ー學校へ行こう7

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「うむむっ」

亘理『チヨちゃんどーしたの難しい顔して』

悠(女)「しかめっ面してると縦じわが出来て取れなくなるぞうりうり~」

むにむに
千世子「う~ほっぺぐにぐにしないでなのだ!」

悠(女)「ぐにぐにじゃなくてむにむにだ」

千世子「同じなのだ!」

悠(女)「だいぶ違うんだけどな……」

後楽「どれどれ、むにむにってのはこんな感じか?」

むにむにむにむにむにむに!
悠(女)「うなーーー!ひとの胸を揉みしだいてんじゃねー!地獄で焼かれ死ねッ!」

ドッグワシャーーン!
後楽「ぐはぁっっ……!」

亘理『……それでどーしたの?』

千世子「あ、うん。あのねー、なんだかクリスマスイヴは有ったのにクリスマスは飛ばされた気がするのだ」

悠(女)「それは……気のせいだろ」

亘理『プレゼントもらえなかったの?』

千世子「貰ったのだ」

亘理『今日は27日だよ』

千世子「そうなのだ」

亘理『……クリスマスはしたんじゃない?』

千世子「そのはずなんだけど……なんか飛ばされた気がするのだ」

悠(女)「あんまりメタいこといってても仕方ないぞ」

千世子「メタ?」

神姫「貰えたのなら良いじゃない」

悠(女)「あれ、神姫はもらえてない口か?」

神姫「もらえてない口って……誰にもらうって言うのよ」

悠(女)「サンタ」

神姫「本気でいってるなら引くし、冗談ならつまらないわね」

悠(女)「どっちもどっちだなー」

亘理『ゆーちゃんは貰えたの?』

悠(女)「いい日本酒をな」

千世子「それプレゼントなのだー?」

神姫「自分で買っただけでしょ」

悠(女)「違う違う。プレゼントプレゼント」

亘理『そこまでプレゼントって言い張る必要あるの?自分へのご褒美とかでいいんじゃない?』

悠(女)「あーしは処女だからプレゼント貰えるの」

神姫「意味が分からない理由ね。」

悠(女)「つまりプレゼントを貰えない神姫は……」

神姫「……」

ドスっ!
悠(女)「の゛どっ?!」

神姫「いろいろとふざけたことを言うわね。レベルでいえば投げ捨てた狸と同レベルよ」

悠(女)「あ゛……ょ……」

亘理『え?なに?』

千世子「アレと一緒にされたら困るっていってるのだ」

亘理『分かるの?!』

千世子「通信教育で読唇術をならってるのだ」

神姫「妙なものをならってるわね」

摩耶「ばんわー。あれ、ゆうちゃんなにのたばってるの?」

悠(女)「の……れ……」

摩耶「へー、喉突かれたんだ」

亘理『わかるの?!』

摩耶「通信教育で読唇術ならってるから」

亘理『まーやくんも!?』

神姫「流行ってるの……それ?」
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