ー奇談ー學校へ行こう7

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠(女)「ふぃー寒い」

亘理『あれ、ゆうちゃんだ。どしたの?』

悠(女)「んっ、ちょっと選手交代だ。それにしても相変わらず鈴猫に負けないいい乳してるな」

亘理『誰と比較してるか分かんないんだけど』

悠(女)「性格が良くていい乳してて可愛い女」

亘理『なにそれ天使?』

悠(女)「あながち間違いではない気がする」

摩耶「確かにねぇ。」

悠(女)「まー、あーしも同じくらい天使だが」

神姫「「堕」天使でしょ」

千世子「じゅぎょーしますなのだ。あっ、ゆうねぇなのだ。」

悠(女)「おう、ちょっと選手交代だ」

千世子「よく分からないけどじゅぎょーしますなのだ。王位を手に入れたマクベスだが、彼には子供が生まれず、このままでは将来別の有力者に王位を奪われてしまうことは確実だったのだ。不安に駆られたマクベスは、あの予言を授かった魔女に会いに行くことを決めるのだ。」

悠(女)「魔女って聞くとメタリカが思い浮かぶのはあーしだけかな」

摩耶「多分、それは誰も分からないと思う」

悠(女)「魔理沙とかベアトリーチェのが一般か……」

神姫「一般的な魔女っていえばディズニーじゃない?」

悠(女)「マフィなんたらさんな」

千世子「マクベスが彼女たちのもとに到着したとき、魔女たちは洞窟の中で魔女の大釜を火にくべ呪文を唱えながら様々な材料を煮込んで、魔女の神ヘカテを召喚したところだったのだる魔女たちはマクベスの不安を聞き、新しい儀式を始めるのだ。彼女たちはマクベスの未来から霊魂を呼び寄せ、彼の将来についての予言を行わせたのだ。霊魂からはいくつかの予言がもたらさしたのだ。」

・マクダフには用心しろ(マクダフは、殺された先王の遺体を発見した貴族)
・おまえは女から産み落とされた者に打ち負かされることはない。
・バーナムの森が動きださない限り、マクベスは決して敗れることはない

悠(女)「魔女と言えばプリキュア無双なるものが出るかもしれないぞ」

亘理『プリ……ぇっ?』

摩耶「ゆうちゃん買うでしょ」

悠(女)「もし、マジでプリキュア無双で出るなら二本買ってもいい」

神姫「なんでも無双ってつけたらいいと思って……」

千世子「最初の予言が気になるものの、女から産み落とされていない人間などいるはずがないし、森がひとりでに動き出すこともあり得ないと安心したマクベスは、部下たちが次々と離反していくなかで虚勢を張り続けていたのだ。しかし反旗を翻した軍勢が、バーナムの森の中で姿を隠すために木の枝を身につけ、それが「バーナムの森が動いている」と報告されたためマクベスは慌てるのだ。」

悠(女)「ゼルタ無双よりはましだと思う」

摩耶「恋姫ってついたら?」

悠(女)「かなり素晴らしい作品だろうな」

亘理『かなりひいき入ってるね』

悠(女)「当然!」

神姫「威張っていうことじゃないわよ」

悠(女)「胸を張ってると言ってくれ」
ぽよん、ぽよん

神姫「潰す?」

悠(女)「やめてくださいっ?!」

千世子「さらに先方として乗り込んできた注意すべき男マクダフが帝王切開で生まれてきた子供であり、女性に「産み落とされてはいない」ことを知ったマクベスはすべての自信と勇気を失いあっけなくマクダフに倒されてしまったのだる「スコットランドの王様」という魔女の呼びかけは、野心に駆られたマクベスを破滅に導く片道切符だったのだ。以上、マクベスの三人の魔女のじゅぎょーだったのだ」
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