ー奇談ー學校へ行こう7
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「自分に子供ができたときの事って想像したことあるか?」
神姫「……んー、ないわね」
摩耶「悠君は既に二人……三人?いるよね」
悠「ゆうなとゆえと……誰だよ」
摩耶「白巳ちゃん」
悠「あぁ……あれは娘というかスタンドだからな」
亘理『なんで急にそんな話を?』
悠「いや、なんとなく」
【ラ・ヴォワザン】
英字表記:LaVoisin
出身地:フランス
別名:カトリーヌ・モンヴォワザン(本名)
千世子「じゅぎょーしまーすなのだ。ラ・ヴォワザンが魔女として告発された1679年は、冒険小説「三銃士」の舞台から約50年後、フランス革命の110年前に当たるのだ。この時代のフランス貴族社会は倫理的、宗教的に悪に染まりきっていたのだ。貴族たちはもつれた恋愛関係や相続問題を解決するために魔女の毒物に頼り、あるいは邪悪な「黒ミサ」で悪魔に生贄を捧げて、その独善的な願いを叶えようとしていたのだ。」
摩耶「なんとなくってことはないでしょー」
悠「ホントを言うと」
神姫「速いわね」
雨「本当は聞いて欲しかったんでしょ」
悠「でへっ♪」
神姫「……」
スパァンっ!
千世子「ラ・ヴォワザンは、フランスの王都パリに店を持つ占い師で、表向きは手相と人相を見ることを専門としていたのだ。だが彼女の実態は、毒薬を調合し、貴族や、貴族の愛人などに売る毒薬ブローカーだったのだ。」
悠「……」
摩耶「わー、ほっぺたがあかーい」
亘理『超痛そう』
雨「いや、痛いでしょ」
神姫「三日三晩腫れが引かない程度に加減したわよ」
悠「え、それで加減……?」
千世子「ヴォワザンの毒薬は、ヒ素という毒物にコウモリや蛙の干物、女性の月経の血や男性の精液を混ぜた呪術的な品で、適切に使えば狙った相手を自然に殺すことができるのだ。まず、相手に毒薬をしみこませた下着を着せる。こうすると相手の皮膚が毒で炎症を起こすので、治療薬と称して毎日毒の軟膏を塗るのだ。犠牲者の体には2~3ヶ月で毒が回って死に至り「皮膚の病気で亡くなった」ことになるのだ。」
摩耶「っで、結局なんだったの?」
悠「あー、そうそう。小鳥遊家はおれの代でジジイ直結の血は潰す気だったんだけど……ゆえ達を見てたらやっぱり自分の子供が欲しいなって思ってな」
神姫「ってか、いるじゃない。ゆうなと白巳はともかく、ゆえは悠の血が混じってるわけでしょ」
悠「いや、そうなんだけどな」
千世子「毒薬を販売する以外にも、ヴォワザンはカトリック教会が禁止している妊娠中絶や、悪魔に生贄を捧げる呪術「黒ミサ」などを行ったとされているのだ。だがヴォワザンは、両足を徐々に砕かれる残酷な拷問をされながらも、あらゆる容疑を否認し続けたのだ。彼女は鎖で縛られ、生きたままの火あぶりで処刑されているのだ。」
摩耶「っていうか、そんな心配しなくても悠君て最終的に寿命が来たら朽ち果てて再構築されるんでしょ?」
悠「おれは蓬莱の薬でも飲んでるのか。それともフェニックスの血が混じってるのか」
雨「ってか、たかだか18のガキがなにいってるんだか。せめてあと半世紀生きてからほざきなさい」
悠「ロリっ子にガキとか言われた」
雨「ロリっ子いうな!」
亘理『私は全然待つよ!半世紀!』
悠「何を待つんだよ」
摩耶「それが分からないからアウトなんだね」
千世子「「全知全能で慈愛に満ちた神が、人間を苦しめるのはなぜか?」キリスト教の神学は「神の計画の一環である」と結論づけているが、これは一般人には理解されにくいのだ。そのためキリスト教への反動として「神が頼りにならないのなら、悪魔に頼ればいい」という考えが生まれるのだ。神の恵みを信じられなかった貴族たちは、その知識と財力と人脈を使って、悪魔への対価を支払う黒ミサを作り上げたのだ。以上、ラ・ヴォワザンのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「自分に子供ができたときの事って想像したことあるか?」
神姫「……んー、ないわね」
摩耶「悠君は既に二人……三人?いるよね」
悠「ゆうなとゆえと……誰だよ」
摩耶「白巳ちゃん」
悠「あぁ……あれは娘というかスタンドだからな」
亘理『なんで急にそんな話を?』
悠「いや、なんとなく」
【ラ・ヴォワザン】
英字表記:LaVoisin
出身地:フランス
別名:カトリーヌ・モンヴォワザン(本名)
千世子「じゅぎょーしまーすなのだ。ラ・ヴォワザンが魔女として告発された1679年は、冒険小説「三銃士」の舞台から約50年後、フランス革命の110年前に当たるのだ。この時代のフランス貴族社会は倫理的、宗教的に悪に染まりきっていたのだ。貴族たちはもつれた恋愛関係や相続問題を解決するために魔女の毒物に頼り、あるいは邪悪な「黒ミサ」で悪魔に生贄を捧げて、その独善的な願いを叶えようとしていたのだ。」
摩耶「なんとなくってことはないでしょー」
悠「ホントを言うと」
神姫「速いわね」
雨「本当は聞いて欲しかったんでしょ」
悠「でへっ♪」
神姫「……」
スパァンっ!
千世子「ラ・ヴォワザンは、フランスの王都パリに店を持つ占い師で、表向きは手相と人相を見ることを専門としていたのだ。だが彼女の実態は、毒薬を調合し、貴族や、貴族の愛人などに売る毒薬ブローカーだったのだ。」
悠「……」
摩耶「わー、ほっぺたがあかーい」
亘理『超痛そう』
雨「いや、痛いでしょ」
神姫「三日三晩腫れが引かない程度に加減したわよ」
悠「え、それで加減……?」
千世子「ヴォワザンの毒薬は、ヒ素という毒物にコウモリや蛙の干物、女性の月経の血や男性の精液を混ぜた呪術的な品で、適切に使えば狙った相手を自然に殺すことができるのだ。まず、相手に毒薬をしみこませた下着を着せる。こうすると相手の皮膚が毒で炎症を起こすので、治療薬と称して毎日毒の軟膏を塗るのだ。犠牲者の体には2~3ヶ月で毒が回って死に至り「皮膚の病気で亡くなった」ことになるのだ。」
摩耶「っで、結局なんだったの?」
悠「あー、そうそう。小鳥遊家はおれの代でジジイ直結の血は潰す気だったんだけど……ゆえ達を見てたらやっぱり自分の子供が欲しいなって思ってな」
神姫「ってか、いるじゃない。ゆうなと白巳はともかく、ゆえは悠の血が混じってるわけでしょ」
悠「いや、そうなんだけどな」
千世子「毒薬を販売する以外にも、ヴォワザンはカトリック教会が禁止している妊娠中絶や、悪魔に生贄を捧げる呪術「黒ミサ」などを行ったとされているのだ。だがヴォワザンは、両足を徐々に砕かれる残酷な拷問をされながらも、あらゆる容疑を否認し続けたのだ。彼女は鎖で縛られ、生きたままの火あぶりで処刑されているのだ。」
摩耶「っていうか、そんな心配しなくても悠君て最終的に寿命が来たら朽ち果てて再構築されるんでしょ?」
悠「おれは蓬莱の薬でも飲んでるのか。それともフェニックスの血が混じってるのか」
雨「ってか、たかだか18のガキがなにいってるんだか。せめてあと半世紀生きてからほざきなさい」
悠「ロリっ子にガキとか言われた」
雨「ロリっ子いうな!」
亘理『私は全然待つよ!半世紀!』
悠「何を待つんだよ」
摩耶「それが分からないからアウトなんだね」
千世子「「全知全能で慈愛に満ちた神が、人間を苦しめるのはなぜか?」キリスト教の神学は「神の計画の一環である」と結論づけているが、これは一般人には理解されにくいのだ。そのためキリスト教への反動として「神が頼りにならないのなら、悪魔に頼ればいい」という考えが生まれるのだ。神の恵みを信じられなかった貴族たちは、その知識と財力と人脈を使って、悪魔への対価を支払う黒ミサを作り上げたのだ。以上、ラ・ヴォワザンのじゅぎょーだったのだ。」