ー奇談ー學校へ行こう7
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「魚食いたい」
義鷹「くうか?」
魚『ぎぇぇぇ』
悠「それ、魚が発する音じゃねーよ。普通、魚なかねぇもん」
義鷹「味はいけるんだけどなバリボリッ!」
悠「オサカナマルカジリ……」
亘理『火通そうよ……。』
義鷹「生が美味いんだよ」
【イレアナ】
英字表記:lleana
別名:イレアナ・シムジアナ
出典:ルーマニアの民話
千世子「じゅぎょーしますなのだ。ヨーロッパの東の果てにあるルーマニアの民話には「イレアナ・シムジアナ」または「イレアナ・コスンツァーナ」と呼ばれる神秘的な女性が登場する者が多いのだ。それぞれの民話に登場するイレアナは別人で、持っている能力や住む場所などもまったく違うのだが、絶対的に変わらないのが彼女の賢さと美しさなのだ」
摩耶「魚って寿司?」
悠「寿司いいな」
神姫「天ぷら」
悠「いいなぁ」
雨「煮魚」
悠「いいねぇ」
亘理『なんでもいいんだ…』
千世子「特にその美貌は「太陽は直視できても、彼女を直視することはかなわない」「髪にさす花が歌えば、九つの国が聞き惚れる」など、しつこいくらい強調されているのだ。」
悠「この口説き文句いいな太陽は直視できても貴女は直視できない」
神姫「じゃあ、見なきゃいい」
ヒュッ!
悠「ぴいっ!!」
摩耶「突くじゃなく払うタイプの眼つぶし……ほんきだね♪」
神姫「失明しないしね」
悠「神姫の指先がかすったら眼球ぱっくり裂けるよ!!デコピンで額裂けるんだから!!」
千世子「イレアナが登場する物語の多くで、イレアナは主人公との恋愛のすえに結ばれるというヒロインとなっているのだ。だが彼女は英雄の助けを待つだけの無力な女性ではなく、さまざまな方法で悪を出し抜く知恵と勇気を持ち合わせているのだ。」
亘理『神姫姐も知恵と勇気も持ち合わせてる』
神姫「待ってるのは性に遭わないけどヒロインなんてのは興味ないわね」
悠「ヒロインは眼突き、いや、眼刈してこねぇよ」
摩耶「最近のヒロインはありありじゃない?」
悠「確かに、男は雑魚しか出てきませんってのもあるくらいだしな……」
千世子「なかには魔法の力で主人公を直接助けるイレアナの物語も少なくないのだ。またイレアナの美しさは、物語の悪役である竜人や悪の王にとっても魔性の魅力として機能し、イレアナの頼みとあれば猫なで声で受け答えし、彼女に危害を加えることはない。ある意味、彼女の美貌こそが魔法ともいえるほどなのだ。」
悠「わからんなぁ」
摩耶「なにが?」
悠「おれの美貌で街の女たちが落ちない理由」
摩耶「そーだねー」
悠「あら、棒読み」
神姫「殺意なら沸くからトントンでしょ」
悠「全然トントンになってないし殺意が沸くって何さ!!」
千世子「イレアナが魔術めいた力を存分に発揮している物語は複数あるのだ。『勇士ペトレア』という民話では、イレアナは館の女主人であり、主人公のペトレアの冒険を豊富な知識でサポートするのだ。ペトレアの母親は、龍人の恋人との新婚生活の邪魔になるペトレアを始末するべく、「自分の病気を治すために特殊な薬が必要だ」とペトレアをだまして、彼を何度も危険な場所へ送り込むのだが、イレアナの助言によって冒険に成功したペトレアは、そのたびに薬の材料をもちかえってくるのだ。以上、イレアナのじゅぎょーだったのだ」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「魚食いたい」
義鷹「くうか?」
魚『ぎぇぇぇ』
悠「それ、魚が発する音じゃねーよ。普通、魚なかねぇもん」
義鷹「味はいけるんだけどなバリボリッ!」
悠「オサカナマルカジリ……」
亘理『火通そうよ……。』
義鷹「生が美味いんだよ」
【イレアナ】
英字表記:lleana
別名:イレアナ・シムジアナ
出典:ルーマニアの民話
千世子「じゅぎょーしますなのだ。ヨーロッパの東の果てにあるルーマニアの民話には「イレアナ・シムジアナ」または「イレアナ・コスンツァーナ」と呼ばれる神秘的な女性が登場する者が多いのだ。それぞれの民話に登場するイレアナは別人で、持っている能力や住む場所などもまったく違うのだが、絶対的に変わらないのが彼女の賢さと美しさなのだ」
摩耶「魚って寿司?」
悠「寿司いいな」
神姫「天ぷら」
悠「いいなぁ」
雨「煮魚」
悠「いいねぇ」
亘理『なんでもいいんだ…』
千世子「特にその美貌は「太陽は直視できても、彼女を直視することはかなわない」「髪にさす花が歌えば、九つの国が聞き惚れる」など、しつこいくらい強調されているのだ。」
悠「この口説き文句いいな太陽は直視できても貴女は直視できない」
神姫「じゃあ、見なきゃいい」
ヒュッ!
悠「ぴいっ!!」
摩耶「突くじゃなく払うタイプの眼つぶし……ほんきだね♪」
神姫「失明しないしね」
悠「神姫の指先がかすったら眼球ぱっくり裂けるよ!!デコピンで額裂けるんだから!!」
千世子「イレアナが登場する物語の多くで、イレアナは主人公との恋愛のすえに結ばれるというヒロインとなっているのだ。だが彼女は英雄の助けを待つだけの無力な女性ではなく、さまざまな方法で悪を出し抜く知恵と勇気を持ち合わせているのだ。」
亘理『神姫姐も知恵と勇気も持ち合わせてる』
神姫「待ってるのは性に遭わないけどヒロインなんてのは興味ないわね」
悠「ヒロインは眼突き、いや、眼刈してこねぇよ」
摩耶「最近のヒロインはありありじゃない?」
悠「確かに、男は雑魚しか出てきませんってのもあるくらいだしな……」
千世子「なかには魔法の力で主人公を直接助けるイレアナの物語も少なくないのだ。またイレアナの美しさは、物語の悪役である竜人や悪の王にとっても魔性の魅力として機能し、イレアナの頼みとあれば猫なで声で受け答えし、彼女に危害を加えることはない。ある意味、彼女の美貌こそが魔法ともいえるほどなのだ。」
悠「わからんなぁ」
摩耶「なにが?」
悠「おれの美貌で街の女たちが落ちない理由」
摩耶「そーだねー」
悠「あら、棒読み」
神姫「殺意なら沸くからトントンでしょ」
悠「全然トントンになってないし殺意が沸くって何さ!!」
千世子「イレアナが魔術めいた力を存分に発揮している物語は複数あるのだ。『勇士ペトレア』という民話では、イレアナは館の女主人であり、主人公のペトレアの冒険を豊富な知識でサポートするのだ。ペトレアの母親は、龍人の恋人との新婚生活の邪魔になるペトレアを始末するべく、「自分の病気を治すために特殊な薬が必要だ」とペトレアをだまして、彼を何度も危険な場所へ送り込むのだが、イレアナの助言によって冒険に成功したペトレアは、そのたびに薬の材料をもちかえってくるのだ。以上、イレアナのじゅぎょーだったのだ」