ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「三連休も最終日か」
摩耶「何かした?」
悠「してねーなぁ」
亘理『もっとエンジョイしないと』
神姫「エンジョイしてたらここに来なくなるんじゃない?」
亘理『あ、それダメ。何もしないで』
悠「なんでやねん」
【モルガン・ル・フェ】
英字表記:Morganlefay
出身地:アヴァロン島
出典:マーリンの生涯
千世子「じゅぎょーしますなのだ。中世ヨーロッパの物語には魔女が重要な役割を果たすものが多いのだ。今回のじゅぎょーする魔女モルガン・ル・フェは、イングランドの国王アーサーの活躍を描いた「アーサー王伝説」の物語を大きく動かした重要人物なのだ。ただしその血縁関係や特徴は「アーサー王伝説」に含まれる物語ごとに大きく違っているのだ。」
悠「そこの二人はどうだったよ?」
なのは「そういえば……近くの山にいったんですけど紅葉してて綺麗でしたよ」
フェイト「そうだったよね。」
悠「紅葉か……。」
摩耶「木枯らし吹きそうだね」
悠「うぅ……いっきに寒くなった気がする」
千世子「アーサー王伝説の物語群でも初期の作品でもある「マーリンの生涯」(12世紀)では、モルガンは「林檎の島」という異世界の島を統治する9人姉妹の筆頭で、美貌と美声、そして多彩な知識を医療の技を身につけているほか、変身能力を持ち、翼を生やして空を飛ぶことが出来ると描写されているのだ。彼女の名前の「フェ」とは妖精を意味する言葉であり、彼女が異世界から来た妖精であることを示しているのだ。」
亘理『悠ちゃんがついには単語で寒がり出した』
悠「寒いの怖い、寒いの怖い」
神姫「寒さと言えば、野菜が高くなってるわね今って」
摩耶「例年と比べてキャベツが三倍とか」
悠「果物も高くて困る」
雨「何か所帯じみてるかいわね」
千世子「14世紀に成立した「ガウェイン鄕と碧の騎士」においては、モルガンの役どころが「黒魔術を使う邪悪な魔女」に変更されているのだ。モルガン・ル・フェは妖術使いの醜い老婆として登場し「女神モルガン」とも呼ばれているのだ。」
悠「うちには育ち盛りの娘がいるからな」
亘理『そのセリフ聞くたびにドキッとする』
悠「なんで?」
亘理『娘!?って思っちゃうの分かっててもね』
悠「意味が分からん」
摩耶「悠君は分からないでいいことと、分かるべきことのバランスが歪んでるからね」
千世子「アーサー王伝説の集大成と言われる15世紀の作品「アーサー王の死」でも「悪の魔女」という役どころが継承されているのだ。この作品ではモルガンはアーサー王の異父姉で、アーサー王の部下である「円卓の騎士」の一員、イエリン王の妻なのだ。」
悠「ドキッとすると言えばおれも「冬」って単語にびくびくする」
摩耶「ドキッとじゃなくビクっになってるけどね」
神姫「冬冬冬冬冬」
悠「えっ?」
神姫「……」
ゴッ!
悠「ぶべらっ!!」
摩耶「今のは仕方ないね」
千世子「モルガンは魔法の薬草治療術と呪術、魅了の魔術を身につけているが、これは修道院での堕落した教育で身につけた魔術を土台に、アーサー王の相談役として知られる魔術師マーリンを誘惑して指導を受け、磨き上げたものなのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「三連休も最終日か」
摩耶「何かした?」
悠「してねーなぁ」
亘理『もっとエンジョイしないと』
神姫「エンジョイしてたらここに来なくなるんじゃない?」
亘理『あ、それダメ。何もしないで』
悠「なんでやねん」
【モルガン・ル・フェ】
英字表記:Morganlefay
出身地:アヴァロン島
出典:マーリンの生涯
千世子「じゅぎょーしますなのだ。中世ヨーロッパの物語には魔女が重要な役割を果たすものが多いのだ。今回のじゅぎょーする魔女モルガン・ル・フェは、イングランドの国王アーサーの活躍を描いた「アーサー王伝説」の物語を大きく動かした重要人物なのだ。ただしその血縁関係や特徴は「アーサー王伝説」に含まれる物語ごとに大きく違っているのだ。」
悠「そこの二人はどうだったよ?」
なのは「そういえば……近くの山にいったんですけど紅葉してて綺麗でしたよ」
フェイト「そうだったよね。」
悠「紅葉か……。」
摩耶「木枯らし吹きそうだね」
悠「うぅ……いっきに寒くなった気がする」
千世子「アーサー王伝説の物語群でも初期の作品でもある「マーリンの生涯」(12世紀)では、モルガンは「林檎の島」という異世界の島を統治する9人姉妹の筆頭で、美貌と美声、そして多彩な知識を医療の技を身につけているほか、変身能力を持ち、翼を生やして空を飛ぶことが出来ると描写されているのだ。彼女の名前の「フェ」とは妖精を意味する言葉であり、彼女が異世界から来た妖精であることを示しているのだ。」
亘理『悠ちゃんがついには単語で寒がり出した』
悠「寒いの怖い、寒いの怖い」
神姫「寒さと言えば、野菜が高くなってるわね今って」
摩耶「例年と比べてキャベツが三倍とか」
悠「果物も高くて困る」
雨「何か所帯じみてるかいわね」
千世子「14世紀に成立した「ガウェイン鄕と碧の騎士」においては、モルガンの役どころが「黒魔術を使う邪悪な魔女」に変更されているのだ。モルガン・ル・フェは妖術使いの醜い老婆として登場し「女神モルガン」とも呼ばれているのだ。」
悠「うちには育ち盛りの娘がいるからな」
亘理『そのセリフ聞くたびにドキッとする』
悠「なんで?」
亘理『娘!?って思っちゃうの分かっててもね』
悠「意味が分からん」
摩耶「悠君は分からないでいいことと、分かるべきことのバランスが歪んでるからね」
千世子「アーサー王伝説の集大成と言われる15世紀の作品「アーサー王の死」でも「悪の魔女」という役どころが継承されているのだ。この作品ではモルガンはアーサー王の異父姉で、アーサー王の部下である「円卓の騎士」の一員、イエリン王の妻なのだ。」
悠「ドキッとすると言えばおれも「冬」って単語にびくびくする」
摩耶「ドキッとじゃなくビクっになってるけどね」
神姫「冬冬冬冬冬」
悠「えっ?」
神姫「……」
ゴッ!
悠「ぶべらっ!!」
摩耶「今のは仕方ないね」
千世子「モルガンは魔法の薬草治療術と呪術、魅了の魔術を身につけているが、これは修道院での堕落した教育で身につけた魔術を土台に、アーサー王の相談役として知られる魔術師マーリンを誘惑して指導を受け、磨き上げたものなのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」