ー奇談ー學校へ行こう6

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

摩耶「なのはちゃん達がしてるゲームのカードってこれ?」

なのは「あっ、そうですそうです。」

フェイト「摩耶さんもやってるんですか?」

摩耶「んーん、今日ちょっと知り合いに貰っただけ。」

なのは「今度良かったら対戦してください」

摩耶「うん、いいよ」

悠「ちぇきーす。摩耶、ひと狩りいこうぜ」

摩耶「いいよ。何狩るの?」

悠「餓えキレジョー様、今日からイベクエ解禁だから」

亘理『私も参加する』

摩耶「じゃあ、悠君はガンナーとハンマー以外ね」

悠「まさかの武器制限!?」

千世子「じゅぎょーしますよなのだ」

悠「仕方ない大剣使うか……。」

【ロウヒ】
英字表記:Louhi
出身地:ポホヨラ(現在のフィンランド北部?)
出典:フィンランドの伝承「カレワラ」

千世子「ヨーロッパの北端、スカンジナヴィぁ半島の東に位置する国フィンランドは、一般的に「北欧」と呼ばれる地域に属するが、他の北欧地域とは全く違う神話が語り継がれているのだ。それがフィンランド神話物語「カレワラ」なのだ。ロウヒはこのカレワラに登場する、強大な力を持つ魔女なのだ。」

悠「最初は眠り生肉で爆殺、次は麻痺生肉でボッコボコ、最後は毒生肉でじわじわいくべ」

摩耶「ゲスイねぇ」

亘理『悠ちゃん顔が悪人になってる』

神姫「元から善人じゃないわよ」

悠「ガンジー並の非暴力主義だべ」

神姫「……」

カッ!
悠「無言で蹴られた?!!」

千世子「ロウヒはカレワラの世界の北の果てにある「ポホヨラ」という国を支配する老婆で、物語中ではよく「ポホヨラの女主人」と表現されているのだ。。その魔力のの強大さは、海を凍らせるほどの冷気を呼び出したり、国中に疫病をばらまくほどなのだ。もちろん世界の魔女の十八番である、動物への変身などもお手の物なのだ。」

悠「冷気を操れるとか最強だな」

摩耶「悠君はきっとハンターになってもランク上げられないんだろうね。雪山とかにいけなくて」

亘理『装備も縛りになるね。氷属性まず作れない』

悠「寒さ無効つけてホットドリンクと強走剤グレートのんだら多分いけるさ」

摩耶「でも、氷ブレスとかで即死じゃない?」

悠「ウルクの雪玉に怯えると思う」

千世子「ロウヒは「カレワラ」の主人公たちが越えるべき障害という立ち位置を与えられ、実際に他人に害を与える魔法を使うことが出来るが、けっして悪の魔女というわけではないのだ。ロウヒがその力を振るうのは、たいてい、ロウヒ自身やポホヨラが攻撃されたときなのだ。つまり彼女は自衛のために魔術を使っているのであるのだ。」

神姫「そこまで寒さに弱くてよく冷やしうどんとか食べられるわね」

悠「外的刺激と食物的な刺激は違うから」

亘理『そういえば普通にアイスとか食べてるよね』

悠「寒いのが苦手なだけだからな」

摩耶「真冬に水風呂はいって特訓したらいいかもね」

悠「風邪ひいて熱が出るってか」

千世子「例えばある物語では、ポホヨラでの宴会に若者が乱入し、あまつさえポホヨラの主人を殺してしまったのだ。このときロウヒは報復のために軍団を差し向けたのだ。若者たちが兵隊を率いてポホヨラにて攻め来たときは、霜を降らせて海を凍りつかせ、軍団の乗る船が動かないようにしているのだ。以上、ロウヒのじゅぎょーだったのだ。」
92/100ページ
スキ