ー奇談ー學校へ行こう6

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「ついにジンオウガ亜種もSランクとれた……」

摩耶「十回はいったね」

悠「三回くらいDSをバキリそうになったわ」

摩耶「でも、鬼門の蒼桜火竜が残ってるけどね」

悠「これに至ってはマジでA超えれる気がしない」

亘理『私はひとりでゴアを倒せる気がしない……』

神姫「村クエで練習してなさい村クエで」

【メデイア】
英字表記:Medea
出身地:コルキス
出典:オデュッセイア

千世子「じゅぎょーしますなのだ。ギリシャ神話は、魔法を使う女性が非常に多く登場する神話なのだ。その中でも特に有名なのが、メデイアという魔女なのだ。賢明な者というふたつ名を持つ彼女は、祖父に太陽神ヘリオス、叔母に魔術の女神キルケーを持つ魔女のサラブレットで、死者の復活、生者の不死化、若返りなど、きわめて強力な力を持っていたのだ。」

亘理『悠ちゃん不死化されたの?』

悠「してないから」

摩耶「本体が下半身なだけだよ」

悠「それも違うよ」

なのは「どういう意味ですか?」

摩耶「本体を潰さない限りそこから自己再生するんだよ」

フェイト「怖い……」

悠「おれも怖いわ」

千世子「また、女神と美を競えるほどの美女でもあったというのだ。古代ローマの学者「大プリニウス」は、彼女を「太陽、月、そして星をも支配した」と評しているのだ。」

悠「大剣、ハンマー、そしてガンランスを支配したおれだ」

摩耶「武器の使用率をみるとほぼハンマー」

悠「それはいわんといてーな」

亘理『私片手剣オンリー……』

なのは「レイジングハートってなんだろう」

神姫「鈍器でしょ」

千世子「メデイアは、地中海の北東にある内海「黒海」の東岸にあった「コルキス王国」の王女であり、魔術の女神でもあるヘカテの司祭でもあったのだ。」

なのは「琨でもなかった……」

フェイト「バルディシュは……?」

悠「太刀」

摩耶「大剣」

神姫「鈍器」

悠「鈍器です」

フェイト「鈍器なんだ……」

千世子「メデイアは、ギリシャ神話の物語『アルゴー号の探検』のヒロインなのだ。主人公イソアが率いる探検船アルゴー号は、コルキス王国の宝「金の羊毛」を手に入れるためにコルキス王国にやってくるのだ。メデイアの父であるコルキス王は、羊毛を手に入れるための知れんとしてイアソンに無理難題を言って諦めさせようとするが、主人公イソアンにひと目ぼれしたメデイアは、一日だけ不死身になる軟膏を与えて彼らの試練を成功させたのだ。」

亘理『えっ、決定権は神姫さん持ち?』

悠「逆らって投げられたくない」

神姫「悠しか投げないわよ」

悠「それは全然安心できないぞぉー」

摩耶「悠君は常時「我が身を盾に」発動だから」

悠「千五百ポイント誰が払うんだ……」

千世子「その後も、羊毛を守る竜を魔法で眠らせたり、コルキス王国から去ろうとするイアソンを捕えにきた王子(メデイアの弟)をばらばらに引き裂くなどして全面協力。メデイアは母国の宝や肉親の命と引き換えに、愛する男を手に入れたのだ。」

亘理『魔女って怖いね』

悠「女が怖い」

摩耶「周りに女の子しかいないけど?」

悠「この二人の可愛さが怖い」

なのは「そんな///」

フェイト「///」

亘理『悠ちゃん……バラバラになる?』

悠「なんでやねん!」

千世子「その後もメデイアは、魔術を惜しみなく使って愛するイアソンに尽くし続けていが、イアソンは他国の王女と恋に落ちて結婚しようと考えたのだ。怒ったメデイアは、その王女に毒をしみこませた花嫁衣装を送り、その服を着た王女は焼け死んでしまったというのだ。以上、メデイアのじゅぎょーだったのだ。」
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