ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
摩耶「悠君。散弾速射だからってバラまき過ぎてウザいから土下座して」
悠「執行猶予なしに土下座勧告?!」
雨「ほとほと容赦なくなってるわね」
摩耶「悠君って……狩りに全力なのはいいけど全力過ぎて他のひとのこと余裕でおいてくからねー」
悠「全力少年といってくれ」
神姫「とめどない血と涙を流したいの?」
悠「渇いた喉も潤せない!?」
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ」
悠「えっ、何の?」
千世子「ふふん、いっぱい考えて今日からは魔女のじゅぎょーをするのだ。」
摩耶「前に魔法はしたよね」
千世子「今回からは魔女なのだ!」
悠「魔女っ娘萌えか」
神姫「魔女狩り?」
悠「それは魔女燃え、火あぶりの計だな」
千世子「ということでじゅぎょーするので席についてくださいのだ。」
「「「うぃーす(はーい)」」」
【キルケー】
英字表記:Circe
出身地:アイアイ島(イタリア)
出典:オデュッセア
千世子「イタリア半島の西に浮かぶという架空の島、アエアエア島。この島では、長い金髪を編み上げた美女が、立派な宮殿で暮らしているのだ。彼女はこの島に「島に近づく者は動物に変わる」という魔法をかけ、望まぬ訪問者に悩まされない悠々自適の生活を送っているのだ。彼女こそギリシャ神話に登場する神にして魔女、キルケーなのだ。」
亘理『神なのに魔女なの?』
悠「わりと何でもできるメフィストが悪魔だが教師してるようなもんだろ」
摩耶「その例えはなんか違くない?」
悠「そうかな」
神姫「悠が人間てのと同じよ」
亘理『あぁ!』
悠「なんで納得した!」
千世子「キルケーは魔女の神であると同時に、人を堕落させる愛の女神でもあるのだ。絵画などに描かれている長い髪は、彼女の持つ運命と想像力、破壊の力をあらわしたものなのだ。」
亘理『ってことは悠ちゃんも……』
悠「おれの髪の迫力より神姫の髪のがド迫力だろ」
神姫「……九つの龍を体現してるのよ」
亘理『すごっ?!』
摩耶「珍しく神姫さんがボケた」
悠「そして亘理は乗りやすいな」
千世子「ギリシャ神話には「スキュラ」という、下半身が魚になった人間女性の腹部から、6頭の犬の下半身が生えた姿の有名な怪物が登場するが、この怪物はキルケーの魔法によって創造されたものなのだ。」
悠「義鷹ならそういう怪物形態にもなれそうだよな」
亘理『この怪物を全然想像できないししたくない』
悠「下半身がタコ、上半身が女性とかならおれは全然平気だな」
摩耶「悠君の髪の長さは妄想力の表れだね」
神姫「ド変態なだけでしょ」
悠「美人なら多少難ありでも平気なだけだ」
摩耶「義足とか」
悠「……」
雨「目に見えて落ち込んだわよコイツ」
千世子「古代ローマの詩人、オウィディウスの書いた神話「変身物語」の一編「スキュラと魔女キルケー」において、グラウコスはスキュラという美女の心を射止める方法を相談するためにキルケーのもとに訪れるのだ。逆にグラウコスを気にいってしまったキルケーは、グラウコスに求愛を拒否されると、嫉妬のあまり、魔法の毒薬に流した川にスキュラを誘い込み、獣と融合させて怪物に変えてしまったというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
摩耶「悠君。散弾速射だからってバラまき過ぎてウザいから土下座して」
悠「執行猶予なしに土下座勧告?!」
雨「ほとほと容赦なくなってるわね」
摩耶「悠君って……狩りに全力なのはいいけど全力過ぎて他のひとのこと余裕でおいてくからねー」
悠「全力少年といってくれ」
神姫「とめどない血と涙を流したいの?」
悠「渇いた喉も潤せない!?」
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ」
悠「えっ、何の?」
千世子「ふふん、いっぱい考えて今日からは魔女のじゅぎょーをするのだ。」
摩耶「前に魔法はしたよね」
千世子「今回からは魔女なのだ!」
悠「魔女っ娘萌えか」
神姫「魔女狩り?」
悠「それは魔女燃え、火あぶりの計だな」
千世子「ということでじゅぎょーするので席についてくださいのだ。」
「「「うぃーす(はーい)」」」
【キルケー】
英字表記:Circe
出身地:アイアイ島(イタリア)
出典:オデュッセア
千世子「イタリア半島の西に浮かぶという架空の島、アエアエア島。この島では、長い金髪を編み上げた美女が、立派な宮殿で暮らしているのだ。彼女はこの島に「島に近づく者は動物に変わる」という魔法をかけ、望まぬ訪問者に悩まされない悠々自適の生活を送っているのだ。彼女こそギリシャ神話に登場する神にして魔女、キルケーなのだ。」
亘理『神なのに魔女なの?』
悠「わりと何でもできるメフィストが悪魔だが教師してるようなもんだろ」
摩耶「その例えはなんか違くない?」
悠「そうかな」
神姫「悠が人間てのと同じよ」
亘理『あぁ!』
悠「なんで納得した!」
千世子「キルケーは魔女の神であると同時に、人を堕落させる愛の女神でもあるのだ。絵画などに描かれている長い髪は、彼女の持つ運命と想像力、破壊の力をあらわしたものなのだ。」
亘理『ってことは悠ちゃんも……』
悠「おれの髪の迫力より神姫の髪のがド迫力だろ」
神姫「……九つの龍を体現してるのよ」
亘理『すごっ?!』
摩耶「珍しく神姫さんがボケた」
悠「そして亘理は乗りやすいな」
千世子「ギリシャ神話には「スキュラ」という、下半身が魚になった人間女性の腹部から、6頭の犬の下半身が生えた姿の有名な怪物が登場するが、この怪物はキルケーの魔法によって創造されたものなのだ。」
悠「義鷹ならそういう怪物形態にもなれそうだよな」
亘理『この怪物を全然想像できないししたくない』
悠「下半身がタコ、上半身が女性とかならおれは全然平気だな」
摩耶「悠君の髪の長さは妄想力の表れだね」
神姫「ド変態なだけでしょ」
悠「美人なら多少難ありでも平気なだけだ」
摩耶「義足とか」
悠「……」
雨「目に見えて落ち込んだわよコイツ」
千世子「古代ローマの詩人、オウィディウスの書いた神話「変身物語」の一編「スキュラと魔女キルケー」において、グラウコスはスキュラという美女の心を射止める方法を相談するためにキルケーのもとに訪れるのだ。逆にグラウコスを気にいってしまったキルケーは、グラウコスに求愛を拒否されると、嫉妬のあまり、魔法の毒薬に流した川にスキュラを誘い込み、獣と融合させて怪物に変えてしまったというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」