ー奇談ー學校へ行こう6

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

摩耶「悠君、眠り状態のとき起こすためだからって理由でハンマーでどついたら次は爪二枚ね」

悠「摩耶にヤクザみたいな事いわれた!!」

亘理『仲良くしようよ~』

悠「仲良しだが?」

摩耶「ねー」

亘理『未だにこの二人がときどきわからない……』

神姫「理解しようとするだけ無駄よ」

千世子「んー、次はなんのじゅぎょーにしようかーなのだ」

悠「保健体育」

千世子「あんちんそればっかりなのだ」

神姫「ついでにそればっかりなダメージじゃなく今日は物理的に肘で剃るってあげるわ」

悠「やめろよ!昨日結局みんなの前でマーライオンしたんだぞ!」

摩耶「派手にぶちまけたよね」

千世子「千世子は見てないのだ」

雨「私が咄嗟に糸で目を覆ったからね」

摩耶「ちなみに吐しゃ物のないようは魚介だったから最悪な絵面だったよね。とくにエビ」

神姫「解説しなくていいわ」

悠「寿司だったよ。夕飯」

神姫「言わなくていいっていってるでしょ」

パァン!
悠「ひらてっ?!」

摩耶「いい音」

千世子「ドラマでもあんなおと聞いたことないのだ」

悠「……」

亘理『悠ちゃん?』

悠「んっぐっ……んんっ!はぁ、軽く顎ずれてた」

摩耶「平手で鼓膜が破けるって言うのは聞くけど顎が外れるのは新しいね」

悠「そんな新しさを求めてない」

摩耶「痛みの先に快楽の扉が開くんだよね」

悠「開きません……多分」

亘理『悠ちゃん?』

悠「噛みつくなよ。お前に噛まれるたびに円形脱毛症にならないか心配になってるんだから」

摩耶「円形っていうか歯型脱毛?」

亘理『そ、そんな強く噛んでないもん!』

悠「……」

神姫「なかなか強く噛んでるみたいね」

摩耶「まぁ、あれだけしっかりかぶりついてたらね。美味しいの?」

亘理『不味くはない、かな///』

悠「やめれ」

神姫「こんなの煮ても焼いてもくえないでしょ」

悠「生が一番」

神姫「ふっ……」

パァンパッン!!

摩耶「わぁ、両頬がトマトみたい」

悠「……これ、絶対に明日あざになる」

千世子「あんちん、なんのじゅぎょーがいいと思うなのだ?」

悠「保健体育っていったら叩かれるんだから何をいったらいいんだ」

摩耶「それ以外のこと」

悠「……千世子の好きなことをしたらいいんじゃないかな。」

千世子「あんちん……」

摩耶「つまり何でもいいよって意味だよね」

亘理『悠ちゃん、口先三寸』

悠「手八丁口八丁といえ」

神姫「五十歩百歩ね」
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