ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「九月ラストスペルだな」
千世子「秋晴れが続くって言ってたのだ」
悠「あったかいなら何でもいい」
摩耶「暑いくらいのがいいでしょ?」
悠「どちらかと言えばな」
亘理『夏っ子なんだね。悠ちゃんは』
神姫「「子」?」
悠「子でもおかしくないだろ」
「「「……」」」
悠「なにその目?!」
【劉表】
本名:劉・表・景升
生没年:142?~208
千世子「じゅぎょーしますなのだ。乱世の世だった三国志の時代では、他者の領土を攻め取るのはごく当然の行為だったのだ。だが劉表は、諸侯からひと目置かれる実力者でありながら、他者との争い好まなかったのだ。」
亘理『ごめんね、「子」は無理があったね』
悠「無理ないよ。「子」でも問題ないよ」
神姫「クソガキとかいうものね。」
悠「いやいや違うよ。それはただの悪口」
神姫「そうね」
悠「えぇ……」
千世子「劉表は漢王朝の血を引く、劉備以上に由緒正しき家計の生まれなのだ。若いころから「儒学」という学問を勉強し、長身で体格が良かったため、中国を代表する八人の名士「八俊」のひとりに数えられたのだ。」
摩耶「素直に認めらたね」
悠「なぜか負けた気がする」
神姫「勝ち負けの話しじゃないでしょ」
悠「ですよね」
亘理『結局「子」でなくていいよね』
悠「なんでもいいよ」
千世子「だがその才能はあくまで平和な世の中で発揮されるものだったようなのだ。劉表は政治の能力は優れていたが、軍事面で大胆な決断をすることが出来なかったのだ。名士の仮面の奥には優柔不断で疑り深い性格が隠れており、他国攻撃を主張する部下の意見をなかなか聞き入れなかったのだ。」
摩耶「でもいじゃない、僕なんていつも年相応に見られないよ?」
悠「あー……そだな」
亘理『わ、わかく見られるっていいことじゃない?』
神姫「ケースバイケースでしょ」
悠「ロリババァとしてどうよ、その辺り」
雨「再起不能にするぞお前」
悠「お前ストーンフリーが出来るからって調子に乗るなよ」
千世子「劉表はもともと中国南方の土地「荊州」を管理するために朝廷から派遣された役人だったのだ。劉表は農民の反乱や、地方豪族の勢力争いが絶えなかった荊州を平定して平和に保ったのだ。その結果荊州には、北方の戦乱から逃げてきた民衆や学者が多く集まることになったのだ。地方豪族と協力して荊州を統治する劉表は、漢王朝が衰退を深めるにつれて、しだいに独立精力的な性格を強めていくのだ」
摩耶「子供料金で済むのは得だけどね。お酒買う時にいちいち身分証明だして説明するのはめんどくさいよ」
悠「あと職質?」
摩耶「それもめんどくさい」
悠「おれもよく職質されるんだよな」
神姫「それは仕方ない」
悠「なんでやねん」
雨「存在が妖しすぎるし」
悠「そんなに魅惑的かな」
神姫「言葉には責任持ちなさいよ?」
悠「サーセン」
千世子「劉表が客人として流浪の劉備を受け入れたのちのこと。曹操が北方の異民族を征伐するため本拠地を離れた時、劉表は劉備に曹操攻撃を提案されたが、これを却下。曹操を倒して中国を制覇する最大のチャンスを逃がした劉表はその、曹操軍の荊州侵攻の報告を聞き、失意のうちに病死したのだ。以上、劉表のじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「九月ラストスペルだな」
千世子「秋晴れが続くって言ってたのだ」
悠「あったかいなら何でもいい」
摩耶「暑いくらいのがいいでしょ?」
悠「どちらかと言えばな」
亘理『夏っ子なんだね。悠ちゃんは』
神姫「「子」?」
悠「子でもおかしくないだろ」
「「「……」」」
悠「なにその目?!」
【劉表】
本名:劉・表・景升
生没年:142?~208
千世子「じゅぎょーしますなのだ。乱世の世だった三国志の時代では、他者の領土を攻め取るのはごく当然の行為だったのだ。だが劉表は、諸侯からひと目置かれる実力者でありながら、他者との争い好まなかったのだ。」
亘理『ごめんね、「子」は無理があったね』
悠「無理ないよ。「子」でも問題ないよ」
神姫「クソガキとかいうものね。」
悠「いやいや違うよ。それはただの悪口」
神姫「そうね」
悠「えぇ……」
千世子「劉表は漢王朝の血を引く、劉備以上に由緒正しき家計の生まれなのだ。若いころから「儒学」という学問を勉強し、長身で体格が良かったため、中国を代表する八人の名士「八俊」のひとりに数えられたのだ。」
摩耶「素直に認めらたね」
悠「なぜか負けた気がする」
神姫「勝ち負けの話しじゃないでしょ」
悠「ですよね」
亘理『結局「子」でなくていいよね』
悠「なんでもいいよ」
千世子「だがその才能はあくまで平和な世の中で発揮されるものだったようなのだ。劉表は政治の能力は優れていたが、軍事面で大胆な決断をすることが出来なかったのだ。名士の仮面の奥には優柔不断で疑り深い性格が隠れており、他国攻撃を主張する部下の意見をなかなか聞き入れなかったのだ。」
摩耶「でもいじゃない、僕なんていつも年相応に見られないよ?」
悠「あー……そだな」
亘理『わ、わかく見られるっていいことじゃない?』
神姫「ケースバイケースでしょ」
悠「ロリババァとしてどうよ、その辺り」
雨「再起不能にするぞお前」
悠「お前ストーンフリーが出来るからって調子に乗るなよ」
千世子「劉表はもともと中国南方の土地「荊州」を管理するために朝廷から派遣された役人だったのだ。劉表は農民の反乱や、地方豪族の勢力争いが絶えなかった荊州を平定して平和に保ったのだ。その結果荊州には、北方の戦乱から逃げてきた民衆や学者が多く集まることになったのだ。地方豪族と協力して荊州を統治する劉表は、漢王朝が衰退を深めるにつれて、しだいに独立精力的な性格を強めていくのだ」
摩耶「子供料金で済むのは得だけどね。お酒買う時にいちいち身分証明だして説明するのはめんどくさいよ」
悠「あと職質?」
摩耶「それもめんどくさい」
悠「おれもよく職質されるんだよな」
神姫「それは仕方ない」
悠「なんでやねん」
雨「存在が妖しすぎるし」
悠「そんなに魅惑的かな」
神姫「言葉には責任持ちなさいよ?」
悠「サーセン」
千世子「劉表が客人として流浪の劉備を受け入れたのちのこと。曹操が北方の異民族を征伐するため本拠地を離れた時、劉表は劉備に曹操攻撃を提案されたが、これを却下。曹操を倒して中国を制覇する最大のチャンスを逃がした劉表はその、曹操軍の荊州侵攻の報告を聞き、失意のうちに病死したのだ。以上、劉表のじゅぎょーだったのだ。」