ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「明太子食いたい……。」
摩耶「藪から棒だね」
悠「いいえ、壁から釘です」
摩耶「気済んだ?」
悠「おふぅ……冷たい対応」
神姫「当然の対応ともいえると思うけど」
【董卓】
本名:董・卓・仲穎
生没年:?~192
千世子「『三国志演義』に登場する「悪役」の代表と言えば、曹操や、今回じゅぎょーする董卓があげられるのだ。彼らは異民族の反乱や内部光線などで、混乱していた朝廷を武力で支配し、悪逆非道の限りをつくしたのだ。」
亘理『董卓は悪い奴、っていうのはなんとなく知ってた。』
悠「恋姫の董卓は悪くないけどな」
摩耶「酒池肉林を掲げた第一人者」
雨「お前と同じか」
悠「誰が董卓だ」
千世子「『正史』によると、董卓は男気溢れた青年で、「羌族」という異民族と親交が深かったというのだ。彼は巨漢で人並み外れた腕力があり、馬に乗った状態で、右手と左手のどちらからでも弓を引くことが出来たのだ。」
悠「神姫できるか?」
神姫「出来なくはないけど、安定はしないと思うは……悠は?」
悠「左だとまず無理だと思う」
千世子「董卓は朝廷に仕えるようになると、おもに辺境の地での異民族討伐で活躍するのだ。このとき董卓は朝廷から褒美としてもらったものを、部下達に分け与えているのだ。」
亘理『いいひとぢゃん』
神姫「上に立つものとしては当然とも思うけどね」
悠「無償でやればいいんだよ」
摩耶「悠君だったらそうだろうけどね」
神姫「損ばかりかぶって楽しいの?」
悠「……」
摩耶「あ、微妙にへこんだ」
千世子「若いころの董卓には、残虐で横柄な側面はほとんどなかったのだ。董卓の性格が豹変したのは、皇帝の住む都へ呼び出されてからなのだ。このときの朝廷は「宦官」という役人と、皇后の一族なのだ。「外威」とで内部抗争が起こっていたのだ。外威のひとりである何進は、武力で宦官を脅かすために、董卓を都に呼んだのだ。」
悠「悪いことばかりじゃない、たまにはいい女とも知り合える」
亘理『むっ』
神姫「知り合える「だけ」でしょ?」
悠「……」
摩耶「自分で傷口に塩塗ってない?」
悠「……ハバネロかな」
千世子「しかし董卓が都についたころには、何進は宦官に殺され、朝廷は混乱していたのだ。ここぞとばかりに董卓は皇帝を保護し、武力によって混乱を静めたのだ。」
悠「THE・問答無用の力技!!」
亘理『変なテンションで復活したよ』
雨「なんか哀れだな」
悠「やめろ、そんな目でおれをみるんじゃねー!」
千世子「武力を背景に都を牛耳った董卓は、漢王朝の権威を完全に無視して、まるで自分が全中国の支配者のようにふるまい始めるのだ。董卓は総理大臣に当たる「祖国」になると、即位して五カ月の少年皇帝を皇位から引きずりおろし、その弟を皇帝にしたのだ。これで漢王朝の実質的な支配者となった董卓は、宮廷でのタブーを片っ端から無視し、国の宝を全て我がものにし、何百人もの女性を侍らせたのだ。董卓の部下も気まぐれに略奪や殺戮を行い、民衆を恐怖で支配したのだ。」
摩耶「落ちついた?」
悠「あぁ、素数を数えて落ちついたよ」
摩耶「悠君は将来何百人侍らせる予定?」
悠「あー……可能な限りいっぱい?」
神姫「刺されるわね、きっと」
悠「実際にはそんなにモテないから平気だよ」
雨「現実見てんのか見てないのかわからないわよ、アンタって」
千世子「董卓の専横は役三年つづいたが、その幕切れはあっけないものだったのだ。彼は些細なことから不仲になった義理の息子「呂布」に殺されたのだ。『演義』では、「貂蝉」という女性を巡って董卓と呂布は不仲になり、呂布に殺されたことになっているのだ。董卓の支配によって後漢王朝は事実上崩壊し、彼が死んだことによって中国は群雄割拠の戦乱の時代へと突入していくのだ。董卓は、三国時代への口火を切った人物であると言えるのだ。以上、董卓のじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「明太子食いたい……。」
摩耶「藪から棒だね」
悠「いいえ、壁から釘です」
摩耶「気済んだ?」
悠「おふぅ……冷たい対応」
神姫「当然の対応ともいえると思うけど」
【董卓】
本名:董・卓・仲穎
生没年:?~192
千世子「『三国志演義』に登場する「悪役」の代表と言えば、曹操や、今回じゅぎょーする董卓があげられるのだ。彼らは異民族の反乱や内部光線などで、混乱していた朝廷を武力で支配し、悪逆非道の限りをつくしたのだ。」
亘理『董卓は悪い奴、っていうのはなんとなく知ってた。』
悠「恋姫の董卓は悪くないけどな」
摩耶「酒池肉林を掲げた第一人者」
雨「お前と同じか」
悠「誰が董卓だ」
千世子「『正史』によると、董卓は男気溢れた青年で、「羌族」という異民族と親交が深かったというのだ。彼は巨漢で人並み外れた腕力があり、馬に乗った状態で、右手と左手のどちらからでも弓を引くことが出来たのだ。」
悠「神姫できるか?」
神姫「出来なくはないけど、安定はしないと思うは……悠は?」
悠「左だとまず無理だと思う」
千世子「董卓は朝廷に仕えるようになると、おもに辺境の地での異民族討伐で活躍するのだ。このとき董卓は朝廷から褒美としてもらったものを、部下達に分け与えているのだ。」
亘理『いいひとぢゃん』
神姫「上に立つものとしては当然とも思うけどね」
悠「無償でやればいいんだよ」
摩耶「悠君だったらそうだろうけどね」
神姫「損ばかりかぶって楽しいの?」
悠「……」
摩耶「あ、微妙にへこんだ」
千世子「若いころの董卓には、残虐で横柄な側面はほとんどなかったのだ。董卓の性格が豹変したのは、皇帝の住む都へ呼び出されてからなのだ。このときの朝廷は「宦官」という役人と、皇后の一族なのだ。「外威」とで内部抗争が起こっていたのだ。外威のひとりである何進は、武力で宦官を脅かすために、董卓を都に呼んだのだ。」
悠「悪いことばかりじゃない、たまにはいい女とも知り合える」
亘理『むっ』
神姫「知り合える「だけ」でしょ?」
悠「……」
摩耶「自分で傷口に塩塗ってない?」
悠「……ハバネロかな」
千世子「しかし董卓が都についたころには、何進は宦官に殺され、朝廷は混乱していたのだ。ここぞとばかりに董卓は皇帝を保護し、武力によって混乱を静めたのだ。」
悠「THE・問答無用の力技!!」
亘理『変なテンションで復活したよ』
雨「なんか哀れだな」
悠「やめろ、そんな目でおれをみるんじゃねー!」
千世子「武力を背景に都を牛耳った董卓は、漢王朝の権威を完全に無視して、まるで自分が全中国の支配者のようにふるまい始めるのだ。董卓は総理大臣に当たる「祖国」になると、即位して五カ月の少年皇帝を皇位から引きずりおろし、その弟を皇帝にしたのだ。これで漢王朝の実質的な支配者となった董卓は、宮廷でのタブーを片っ端から無視し、国の宝を全て我がものにし、何百人もの女性を侍らせたのだ。董卓の部下も気まぐれに略奪や殺戮を行い、民衆を恐怖で支配したのだ。」
摩耶「落ちついた?」
悠「あぁ、素数を数えて落ちついたよ」
摩耶「悠君は将来何百人侍らせる予定?」
悠「あー……可能な限りいっぱい?」
神姫「刺されるわね、きっと」
悠「実際にはそんなにモテないから平気だよ」
雨「現実見てんのか見てないのかわからないわよ、アンタって」
千世子「董卓の専横は役三年つづいたが、その幕切れはあっけないものだったのだ。彼は些細なことから不仲になった義理の息子「呂布」に殺されたのだ。『演義』では、「貂蝉」という女性を巡って董卓と呂布は不仲になり、呂布に殺されたことになっているのだ。董卓の支配によって後漢王朝は事実上崩壊し、彼が死んだことによって中国は群雄割拠の戦乱の時代へと突入していくのだ。董卓は、三国時代への口火を切った人物であると言えるのだ。以上、董卓のじゅぎょーだったのだ。」