ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「たまーに駄菓子とかって食いたくなるよな」
摩耶「チョコバットとか」
悠「もう、チョコ食べれないのしっててそういうこというんだからっ!」
神姫「キモウザイ」
悠「一度に二度傷つけられた?!」
雨「傷ついたの?」
悠「いや、全然」
亘理『アイアンハート』
【姜維】
本名:姜・維・伯約
生没年:202~264
千世子「じゅぎょーしますなのだ。三国志の物語を時代順に、漢王朝の時代、三国鼎立時代、そして諸葛亮の死後の三つに分けると、姜維は諸葛亮の死後の物語で蜀の重鎮として輝きを放った数少ない人物なのだ。しかし、その輝きはまばゆい黄金というよりは燃え尽きる寸前のろうそくの炎に似て、英雄時代の終わりの寂しさを感じてしまうのだ。」
悠「誰がアイアンマンだ」
摩耶「ウルヴァリン?」
悠「ミュータントじゃないぞ」
神姫「ほんとかしら、とりあえずナイフでも刺してみて、それから判断するから」
悠「嫌だ!」
千世子「姜維の生まれは西暦202年、ちょうど劉備が荊州の劉表のもとに腰を落ち着けたところなのだ。幼少期に異民族との戦いで父を失っていた姜維は、母の細腕で文武両道のりっぱな若者に育ったのだ。その能力が評価され、蜀との国境に近い魏の要所、涼州天水部で軍の参謀に抜擢されるのだ。ところが蜀との戦いで、教委はやむえず蜀に投降。諸葛亮の部下となったのだ。」
亘理『ナチュラルにナイフで刺すことになりそうだったね』
悠「自傷行為な趣味は無いぞ」
摩耶「人にやられるのがいいんだね」
悠「そうそうってちがーう」
神姫「チッ」
悠「その舌打ちはどういう舌打ちかな」
千世子「敵ながら姜維の才能を高く評価していた諸葛亮は「涼州で最高の人物を得た」と喜び、、北伐の戦いに従軍させて自分の後継者として育成を始めたのだ。諸葛亮の死後、姜維は蜀の都に帰り、国政の中心を担うようになったのだ。」
雨「舌打ちにいい意味なんてないわよ」
悠「もしかしたらそういう愛情表現かもしれないだろ」
摩耶「確立があり得ないほど低い愛情表現だね」
神姫「やっぱり舌打ちとかじゃなく痛いことされたいのね」
千世子「姜維は軍事の天才だったのだ。しかし野心家で自分の才能を信じていた姜維は、しだいに蜀の官僚たちと不仲になるのだ。諸葛亮の後継者を自認する姜維には、敵国からの転向者らしく謙虚にふるまうことが出来なかったのだ。」
悠「まてまてなんでそうなった?」
神姫「私に手を出させよう、出させようと発言してるじゃない。ほぼ喧嘩売ってるように」
摩耶「まさか、新手の挑戦状だったとは……」
悠「違うし、そんな自殺紛いの行為は挑戦とは違うから」
亘理『スキル発動で攻撃力アップ!』
悠「スキル云々じゃなく無理」
千世子「魏の大攻勢を主張する姜維を、はじめは慎重派の重鎮が上手く抑えてたのだ。しかし彼が死ぬと誰も姜維の戦意を止められなくなるのだ。姜維は大軍を率いて北伐を再開し、魏に勝利。しかし翌年の北伐では魏の名将鄧艾が現れて敗北するのだ。姜維はこの二回を含めると五年間で五回も出兵し、蜀の財政に大きな負担をかけたのだ。」
神姫「ほんと、好きかって言うわよね」
雨「いわさせてるんじゃないの?」
神姫「そんなことするわけ無いでしょ。知り合いでなかったらとおに手が出てるもの」
雨「遅かれ早かれ出す癖に……」
千世子「姜維が都を留守にしているあいだに、蜀の国内では政治が腐敗し、黄皓に逆らう者は次々と追放されていたのだ。黄皓と仲が悪かった姜維は、これで蜀の都に帰ることが出来なくなってしまったのだ。」
神姫「まぁね」
悠「あっさり認めちゃったよ」
神姫「悠だけにしかしないわ」
摩耶「特別扱いされてるよ!よかったね♪」
悠「チョコボイーターの次はお前だ……を喰らった気分だよ」
千世子「姜維の北伐から十年後、魏は軍を二手に分けて蜀を侵略したのだ。片方の軍は脅威が防いだが、もう片方は蜀の都「成都」を直撃。皇帝が降伏した蜀は滅亡したのだ。諦めきれない姜維は魏の将軍と結託して反乱をおこすが失敗し、姜維は処刑されたのだ。諸葛亮の跡を継いで魏を滅ぼすという驚異の野望は、此処に終わったのだ。以上、姜維のじゅぎょーだったのだ」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「たまーに駄菓子とかって食いたくなるよな」
摩耶「チョコバットとか」
悠「もう、チョコ食べれないのしっててそういうこというんだからっ!」
神姫「キモウザイ」
悠「一度に二度傷つけられた?!」
雨「傷ついたの?」
悠「いや、全然」
亘理『アイアンハート』
【姜維】
本名:姜・維・伯約
生没年:202~264
千世子「じゅぎょーしますなのだ。三国志の物語を時代順に、漢王朝の時代、三国鼎立時代、そして諸葛亮の死後の三つに分けると、姜維は諸葛亮の死後の物語で蜀の重鎮として輝きを放った数少ない人物なのだ。しかし、その輝きはまばゆい黄金というよりは燃え尽きる寸前のろうそくの炎に似て、英雄時代の終わりの寂しさを感じてしまうのだ。」
悠「誰がアイアンマンだ」
摩耶「ウルヴァリン?」
悠「ミュータントじゃないぞ」
神姫「ほんとかしら、とりあえずナイフでも刺してみて、それから判断するから」
悠「嫌だ!」
千世子「姜維の生まれは西暦202年、ちょうど劉備が荊州の劉表のもとに腰を落ち着けたところなのだ。幼少期に異民族との戦いで父を失っていた姜維は、母の細腕で文武両道のりっぱな若者に育ったのだ。その能力が評価され、蜀との国境に近い魏の要所、涼州天水部で軍の参謀に抜擢されるのだ。ところが蜀との戦いで、教委はやむえず蜀に投降。諸葛亮の部下となったのだ。」
亘理『ナチュラルにナイフで刺すことになりそうだったね』
悠「自傷行為な趣味は無いぞ」
摩耶「人にやられるのがいいんだね」
悠「そうそうってちがーう」
神姫「チッ」
悠「その舌打ちはどういう舌打ちかな」
千世子「敵ながら姜維の才能を高く評価していた諸葛亮は「涼州で最高の人物を得た」と喜び、、北伐の戦いに従軍させて自分の後継者として育成を始めたのだ。諸葛亮の死後、姜維は蜀の都に帰り、国政の中心を担うようになったのだ。」
雨「舌打ちにいい意味なんてないわよ」
悠「もしかしたらそういう愛情表現かもしれないだろ」
摩耶「確立があり得ないほど低い愛情表現だね」
神姫「やっぱり舌打ちとかじゃなく痛いことされたいのね」
千世子「姜維は軍事の天才だったのだ。しかし野心家で自分の才能を信じていた姜維は、しだいに蜀の官僚たちと不仲になるのだ。諸葛亮の後継者を自認する姜維には、敵国からの転向者らしく謙虚にふるまうことが出来なかったのだ。」
悠「まてまてなんでそうなった?」
神姫「私に手を出させよう、出させようと発言してるじゃない。ほぼ喧嘩売ってるように」
摩耶「まさか、新手の挑戦状だったとは……」
悠「違うし、そんな自殺紛いの行為は挑戦とは違うから」
亘理『スキル発動で攻撃力アップ!』
悠「スキル云々じゃなく無理」
千世子「魏の大攻勢を主張する姜維を、はじめは慎重派の重鎮が上手く抑えてたのだ。しかし彼が死ぬと誰も姜維の戦意を止められなくなるのだ。姜維は大軍を率いて北伐を再開し、魏に勝利。しかし翌年の北伐では魏の名将鄧艾が現れて敗北するのだ。姜維はこの二回を含めると五年間で五回も出兵し、蜀の財政に大きな負担をかけたのだ。」
神姫「ほんと、好きかって言うわよね」
雨「いわさせてるんじゃないの?」
神姫「そんなことするわけ無いでしょ。知り合いでなかったらとおに手が出てるもの」
雨「遅かれ早かれ出す癖に……」
千世子「姜維が都を留守にしているあいだに、蜀の国内では政治が腐敗し、黄皓に逆らう者は次々と追放されていたのだ。黄皓と仲が悪かった姜維は、これで蜀の都に帰ることが出来なくなってしまったのだ。」
神姫「まぁね」
悠「あっさり認めちゃったよ」
神姫「悠だけにしかしないわ」
摩耶「特別扱いされてるよ!よかったね♪」
悠「チョコボイーターの次はお前だ……を喰らった気分だよ」
千世子「姜維の北伐から十年後、魏は軍を二手に分けて蜀を侵略したのだ。片方の軍は脅威が防いだが、もう片方は蜀の都「成都」を直撃。皇帝が降伏した蜀は滅亡したのだ。諦めきれない姜維は魏の将軍と結託して反乱をおこすが失敗し、姜維は処刑されたのだ。諸葛亮の跡を継いで魏を滅ぼすという驚異の野望は、此処に終わったのだ。以上、姜維のじゅぎょーだったのだ」