ー奇談ー學校へ行こう6

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「ちぇきーっす。」

冥「月見うどんと月見そば。お待たせしましたなのナ。」

千世子「わぁ……美味しそうなのだ!」

悠「おれからは月見団子と月見饅頭だ。こっちは皆、土産用に持って帰って家族でくってくれ」

神姫「妙な感じね」

悠「なにが?」

神姫「夜の学校でお月見会なんて」

悠「そうかな?」

摩耶「まぁ、微妙なラインかな。あ、僕お蕎麦の方で」

悠「おれはざるうどんと目玉焼き」

亘理『なんで!?』

悠「冷たいのが好きなんだ」

摩耶「冷たくされるのが好きと」

悠「違う違う。それは好きくない」

美兎「義鷹ーアンタはどっちがいいの」

義鷹「うどん」

美兎「ほれ」

後楽「おじさんは蕎麦にしとくかな」

悠「土でも食ってろ」

後楽「やたら厳しいな……あっ、大丈夫。大丈夫」

悠「あー?」

後楽「おいちゃんは、甘いのでも酒が飲める!」

悠「イラっとするわぁ」

神姫「ひとをイラつかせるのなら悠も負けてないわよ。んっ…いい出汁の味」

悠「今のは冷たくされたのかな?」

摩耶「ノーコメント」

悠「……すまん、判断がつかないから暴言か嫌味か冷たくしただけか答えてくれ」

神姫「全部」

悠「おふぅ……。」

千世子「あんちん、ドンマイなのだ」

亘理『そ、それより。悠、この和菓子美味しいよ!!』

悠「精いっぱいの慰めをありがとよ」

冥「私ももらっていいのかナ?」

悠「むしろ、影ながらいろいろと世話になっている管理人ちゃんにもらってもらえないと辛いですナ」

美兎「美味しいけど餅に関してはあたしのが美味いかもね」

摩耶「兎がついた餅なんて超レアだね」

悠「そりゃ絶品だろうな」

美兎「どういう判断してんのよ」

悠「っか、美兎は普通に料理できるんだろ?」

美兎「簡単なものくらいは一通りできるわ。」

亘理『ぐぬぬっ』

美兎「料理しないとコイツが生肉しかくわないし」

義鷹「生が一番いいんだよ」

摩耶「アンド肉食」

悠「雨はどうなんだよ?」

雨「ちゅるるっ……なにが?」

悠「料理とか」

雨「チャーシューとか包み料理は得意よ」

亘理『なんですと?!』

悠「……蜘蛛っ娘のおまえがいうととても恐ろしいこと想像しちゃったんだが」

雨「そういうのも出来なくはないわよ」

悠「……神姫は」

神姫「料理何て出来ない方がおかしいのよ」

亘理『がーん……』

摩耶「バッサリいっちゃった」

悠「おかしくは無いけどな」
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