ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
神姫「悠はなかなか威勢は良いわよね」
悠「えっ、いきなりなんすか。まだ、粗相はしてないはずですけど」
摩耶「まだ、ってことはこれから行う気満々なんだね」
雨「つまり叩かれるの分かっててボケてんのね。完璧マゾだわ」
亘理『悠ちゃん……』
悠「そういう意味じゃねーよ!深読みすんな!」
神姫「カウンターしたいのよね」
悠「すげぇ……何がすげぇって普通の会話の中にカウンターをしたいなんてことをいってくるところがすげぇ」
千世子「させてあげたらいいのだ。」
悠「いや、どう考えてもおれが何らかの形で傷つくぢゃん」
摩耶「膝の傷は勲章」
悠「傷はのあとに「やんちゃ坊主」が抜けてる」
【馬超】
本名:馬・超・猛起
生没年:176~222
千世子「まぁ、それはおいといてじゅぎょーなのだ。馬超は『演義』において五虎将軍に数えられる蜀の武将だが、むしろ劉備の配下となる以前、中国西北で魏に対抗し、曹操と戦った大将として有名なのだ。」
悠「大体カウンターしたい理由は?」
神姫「危機反射能力の鍛錬」
悠「必要ないだろ」
神姫「どうして?」
悠「その迫力だけで相手がビビるから」
千世子「馬超は漢王朝の名将の末裔で、異民族「羌族」の母を持つ馬騰の息子であり、その血より異民族からの信頼があつい武将だったのだ。その人となりを関羽に問われた諸葛亮は、馬超を「文武両道に秀で、人並み外れた武勇の持ち主であり、その武勇は張飛に比べられる」と評しているのだ。敵の矢で足を負傷して流血したとき、その足を袋で包んで戦い続けたという逸話もあり、勇気と忍耐力を備えた名将だったことが想像できるのだ。」
神姫「……」
悠「その射殺しそうな視線をぶつけるのはやめて」
亘理『ちなみに具体的にどういうカウンターしたいんですか?』
神姫「そうね……殴る、または蹴りに合わせて抱きこんでひっくり返したい」
悠「それ、場合によったら死ぬよね」
神姫「どんなことも場合によったら死ぬわよ。」
悠「ですよね!」
雨「いや、納得しちゃダメだろ」
千世子「父、馬騰の軍を引き継ぐと、馬超は間もなく曹操に反旗を翻す。211年、父の義兄弟であり敵でもあった韓遂らと同盟をむすび、大軍をあげて黄河流域の潼関へ攻めはいった。つづく212年も、羌族の兵を集めて再び曹操軍を攻め、援軍としてやってきた夏候淵も撃退し、馬超は涼州の一帯を手に入れたのだ。」
摩耶「カウンターすらも投げに徹することに感銘を受けるね」
悠「同時に恐怖の念を抱くけどな」
神姫「まぁ、無理にとはいわないけど」
悠「そもそもやるともいってませんけどね!」
神姫「でも、カウンターするより早く出だせば私を殴れるわよ?」
悠「乳揉みたいとはいったことあるが、いつ神姫を殴りたい言った。」
雨「どっちにしろ頭おかしいだろ」
千世子「この二度の戦いで曹操を攻め立てながら、馬超は曹操の計略によって韓遂と仲たがいしてしまい、最終的には敗れているのだ。涼州のすぐ南にある漢中地方の有力者「張魯」を頼って落ち延びた馬超は、張魯の兵を借りて再び起つが失敗。張魯の陣営も追われたのだ。」
神姫「じゃあ、胸狙って手を出す?」
悠「おれはおふざけにセクハラするのは好きだけど命かける勇気はない!」
雨「やっぱり間違ってるわよね?」
摩耶「何が正しいか考え出したら気持ち悪くなるから気をつけるといいよ」
雨「そこまでここは狂気が充満してるの?!」
千世子「そして214年、馬超は益州の劉璋を攻めていた劉備のもとに下るのだ。結果的には曹操に敗れた馬超であったが、その勇名は広く轟いていたのだ。劉備は馬超の降伏を喜んで歓待し、一方の劉璋は馬超の名を恐れて降伏してしまうのだ。劉備は結果的に「馬超」というブランドによって、最低限の犠牲で益州を手に入れたと言えるのだ。」
神姫「狂ってるのは悠だけよ」
悠「狂ってねぇよ。あばばばぁー!」
摩耶「……うん、大丈夫っぽい」
雨「手遅れも甚だしいわ!」
千世子「『演義』における馬超は、、戦場での雄姿を「錦馬超」と称えられ伊達男なのだ。白い肌に唇は赤く、腰は細いが肩幅の広い、迫力のある姿であったと描かれているのだ。なにより有名なのは、獅子頭をかたどった兜なのだ。以上、馬超のじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
神姫「悠はなかなか威勢は良いわよね」
悠「えっ、いきなりなんすか。まだ、粗相はしてないはずですけど」
摩耶「まだ、ってことはこれから行う気満々なんだね」
雨「つまり叩かれるの分かっててボケてんのね。完璧マゾだわ」
亘理『悠ちゃん……』
悠「そういう意味じゃねーよ!深読みすんな!」
神姫「カウンターしたいのよね」
悠「すげぇ……何がすげぇって普通の会話の中にカウンターをしたいなんてことをいってくるところがすげぇ」
千世子「させてあげたらいいのだ。」
悠「いや、どう考えてもおれが何らかの形で傷つくぢゃん」
摩耶「膝の傷は勲章」
悠「傷はのあとに「やんちゃ坊主」が抜けてる」
【馬超】
本名:馬・超・猛起
生没年:176~222
千世子「まぁ、それはおいといてじゅぎょーなのだ。馬超は『演義』において五虎将軍に数えられる蜀の武将だが、むしろ劉備の配下となる以前、中国西北で魏に対抗し、曹操と戦った大将として有名なのだ。」
悠「大体カウンターしたい理由は?」
神姫「危機反射能力の鍛錬」
悠「必要ないだろ」
神姫「どうして?」
悠「その迫力だけで相手がビビるから」
千世子「馬超は漢王朝の名将の末裔で、異民族「羌族」の母を持つ馬騰の息子であり、その血より異民族からの信頼があつい武将だったのだ。その人となりを関羽に問われた諸葛亮は、馬超を「文武両道に秀で、人並み外れた武勇の持ち主であり、その武勇は張飛に比べられる」と評しているのだ。敵の矢で足を負傷して流血したとき、その足を袋で包んで戦い続けたという逸話もあり、勇気と忍耐力を備えた名将だったことが想像できるのだ。」
神姫「……」
悠「その射殺しそうな視線をぶつけるのはやめて」
亘理『ちなみに具体的にどういうカウンターしたいんですか?』
神姫「そうね……殴る、または蹴りに合わせて抱きこんでひっくり返したい」
悠「それ、場合によったら死ぬよね」
神姫「どんなことも場合によったら死ぬわよ。」
悠「ですよね!」
雨「いや、納得しちゃダメだろ」
千世子「父、馬騰の軍を引き継ぐと、馬超は間もなく曹操に反旗を翻す。211年、父の義兄弟であり敵でもあった韓遂らと同盟をむすび、大軍をあげて黄河流域の潼関へ攻めはいった。つづく212年も、羌族の兵を集めて再び曹操軍を攻め、援軍としてやってきた夏候淵も撃退し、馬超は涼州の一帯を手に入れたのだ。」
摩耶「カウンターすらも投げに徹することに感銘を受けるね」
悠「同時に恐怖の念を抱くけどな」
神姫「まぁ、無理にとはいわないけど」
悠「そもそもやるともいってませんけどね!」
神姫「でも、カウンターするより早く出だせば私を殴れるわよ?」
悠「乳揉みたいとはいったことあるが、いつ神姫を殴りたい言った。」
雨「どっちにしろ頭おかしいだろ」
千世子「この二度の戦いで曹操を攻め立てながら、馬超は曹操の計略によって韓遂と仲たがいしてしまい、最終的には敗れているのだ。涼州のすぐ南にある漢中地方の有力者「張魯」を頼って落ち延びた馬超は、張魯の兵を借りて再び起つが失敗。張魯の陣営も追われたのだ。」
神姫「じゃあ、胸狙って手を出す?」
悠「おれはおふざけにセクハラするのは好きだけど命かける勇気はない!」
雨「やっぱり間違ってるわよね?」
摩耶「何が正しいか考え出したら気持ち悪くなるから気をつけるといいよ」
雨「そこまでここは狂気が充満してるの?!」
千世子「そして214年、馬超は益州の劉璋を攻めていた劉備のもとに下るのだ。結果的には曹操に敗れた馬超であったが、その勇名は広く轟いていたのだ。劉備は馬超の降伏を喜んで歓待し、一方の劉璋は馬超の名を恐れて降伏してしまうのだ。劉備は結果的に「馬超」というブランドによって、最低限の犠牲で益州を手に入れたと言えるのだ。」
神姫「狂ってるのは悠だけよ」
悠「狂ってねぇよ。あばばばぁー!」
摩耶「……うん、大丈夫っぽい」
雨「手遅れも甚だしいわ!」
千世子「『演義』における馬超は、、戦場での雄姿を「錦馬超」と称えられ伊達男なのだ。白い肌に唇は赤く、腰は細いが肩幅の広い、迫力のある姿であったと描かれているのだ。なにより有名なのは、獅子頭をかたどった兜なのだ。以上、馬超のじゅぎょーだったのだ。」