ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
摩耶「あれ、悠君。スタンド出てるよ」
悠「あぁ、摩耶には見えるか……おれのスタンドほわいとすねいくが」
白巳「うしゃしゃしゃー!」
雨「あぁ、そのこ私にだけ見える水子じゃなかったんだ」
悠「水子じゃない幽波紋(スタンド)だ!」
亘理『いや、人間の女の子でしょ…』
神姫「なんで背中に乗せてるの」
悠「チープトリックなんだ」
摩耶「ホワイトスネイクなのかチープトリックなのかはハッキリさせようよ」
悠「……ほわいとすねいくだな」
白巳「すぅすぅ……」
亘理『この数秒のやりとりの間に寝てる?!』
【趙雲】
本名:趙・雲・子龍
出身:?~229
千世子「じゅぎょーしまーすなのだ。劉備の義兄弟である関羽と張飛はどちらも一騎当千どころか一騎当万の猛将だが、どちらも性格に問題があり、そのせいで命を落としているのだ。」
悠「寝る子は育つっていうだろ」
神姫「育ってるの?」
悠「……」
神姫「なんで、黙るのよ。格子に無理やり押し付けて輪切り寸前にするわよ」
悠「な、なんかすいません」
摩耶「謝っちゃったね」
悠「めちゃ怖かったの」
千世子「いっぽう彼ら二人と並び称される蜀の名将「趙雲」は違うのだ。とくに『演義』において、趙雲は武勇、性格、容姿とも完全無欠の人物として描かれているのだ。強いだけではなく人格も優れた趙雲が、天命をまっとうできたのは偶然ではないだろうなのだ。」
悠「おれみたいだな。」
雨「地獄の逝き決定なのが天命をまっとうできるの?」
悠「決定すんなよ。」
摩耶「じゃあ、天国へ行く可能性があると?」
悠「……」
神姫「だから黙るなってんでしょ。無駄に切れ味のいい雑誌のページで指の腹キカイダーみたくしていくわよ」
悠「ご、ごんなさい……」
亘理『ごんなさい?!』
千世子「趙雲は身の丈八尺(約184センチ)の大男で、際だって立派な容姿をしていたといわれるのだ。猛勇果敢で義に篤く、きわめて真面目な性格だったようなのだ。例えば関羽、張飛に引けを取らないほど強く、策略も使いこなす知恵の持ち主だったのだ。」
摩耶「ふざける余裕は全然あるんだね」
悠「フザケでもしなきゃ足が震える」
神姫「それはアルコールがきれかけてるんじゃない?」
悠「酔ってねーよ!アルチューじゃねーよ!自慢じゃないけどおれは酒関係では記憶をなくしたことがないんだぞ!」
亘理『それ以外であることのほうが危ない気がする』
千世子「曹操軍が蜀に攻めてきたとき、趙雲は城の扉を開けておいたのだ。開けっぱなしの城を見た曹操は、城に入れば伏兵に襲われると警戒して全軍を後退させたのだ。曹操軍が前進から後退に切り替える瞬間、趙雲の伏兵が大量に矢を曹操軍に放ったのだ。このように空っぽの城を見せて相手の疑心を誘い、打ち破る戦法を「空城の計」というのだ。趙雲は中国を代表する兵法家、曹操の裏をかくほどの智将でもあったのだ。」
悠「巨大な破壊神にひと泡吹かせた隙に鋼鉄製の扉にぶつかった時は記憶と一緒になんか色んなものが飛んだ気がする候」
亘理『状況がまるでわからない、あと日本語おかしい』
悠「おおぅ、二重ツッコミ……来たー!」
千世子「あんちんうるさいのだ。」
悠「お口チャックノリス」
雨「チャックノリスってだれ?」
神姫「アメリカ合衆国オクラホマ州出身の空手家、俳優、映画製作者、作家、政治評論家、実業家、社会運動家。本名はカルロス・レイ・ノリスよ」
雨「……」
神姫「なんで、黙るのよ?寝てる間に隙間という隙間を密閉してバルサン投げ込むわよ」
雨「なんでさっきから黙るとキレてるのよ?!」
千世子「趙雲のもっとも華々しい活躍は、張飛が仁王立ちした「長坂の戦い」で、ただひとり曹操軍の中に突っ込み、劉備の息子「阿斗」と、劉備の妻「甘夫人」を救いだした逸話なのだ。趙雲はこの三年後に、呉から嫁入りした劉備の奥方「孫夫人」が阿斗を呉につれ帰ろうとした時、急行して阿斗を取り戻しているのだ。阿斗は後に蜀の二代目皇帝劉禅となるが、彼と趙雲には不思議な縁があるようなのだ。以上、趙雲のじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
摩耶「あれ、悠君。スタンド出てるよ」
悠「あぁ、摩耶には見えるか……おれのスタンドほわいとすねいくが」
白巳「うしゃしゃしゃー!」
雨「あぁ、そのこ私にだけ見える水子じゃなかったんだ」
悠「水子じゃない幽波紋(スタンド)だ!」
亘理『いや、人間の女の子でしょ…』
神姫「なんで背中に乗せてるの」
悠「チープトリックなんだ」
摩耶「ホワイトスネイクなのかチープトリックなのかはハッキリさせようよ」
悠「……ほわいとすねいくだな」
白巳「すぅすぅ……」
亘理『この数秒のやりとりの間に寝てる?!』
【趙雲】
本名:趙・雲・子龍
出身:?~229
千世子「じゅぎょーしまーすなのだ。劉備の義兄弟である関羽と張飛はどちらも一騎当千どころか一騎当万の猛将だが、どちらも性格に問題があり、そのせいで命を落としているのだ。」
悠「寝る子は育つっていうだろ」
神姫「育ってるの?」
悠「……」
神姫「なんで、黙るのよ。格子に無理やり押し付けて輪切り寸前にするわよ」
悠「な、なんかすいません」
摩耶「謝っちゃったね」
悠「めちゃ怖かったの」
千世子「いっぽう彼ら二人と並び称される蜀の名将「趙雲」は違うのだ。とくに『演義』において、趙雲は武勇、性格、容姿とも完全無欠の人物として描かれているのだ。強いだけではなく人格も優れた趙雲が、天命をまっとうできたのは偶然ではないだろうなのだ。」
悠「おれみたいだな。」
雨「地獄の逝き決定なのが天命をまっとうできるの?」
悠「決定すんなよ。」
摩耶「じゃあ、天国へ行く可能性があると?」
悠「……」
神姫「だから黙るなってんでしょ。無駄に切れ味のいい雑誌のページで指の腹キカイダーみたくしていくわよ」
悠「ご、ごんなさい……」
亘理『ごんなさい?!』
千世子「趙雲は身の丈八尺(約184センチ)の大男で、際だって立派な容姿をしていたといわれるのだ。猛勇果敢で義に篤く、きわめて真面目な性格だったようなのだ。例えば関羽、張飛に引けを取らないほど強く、策略も使いこなす知恵の持ち主だったのだ。」
摩耶「ふざける余裕は全然あるんだね」
悠「フザケでもしなきゃ足が震える」
神姫「それはアルコールがきれかけてるんじゃない?」
悠「酔ってねーよ!アルチューじゃねーよ!自慢じゃないけどおれは酒関係では記憶をなくしたことがないんだぞ!」
亘理『それ以外であることのほうが危ない気がする』
千世子「曹操軍が蜀に攻めてきたとき、趙雲は城の扉を開けておいたのだ。開けっぱなしの城を見た曹操は、城に入れば伏兵に襲われると警戒して全軍を後退させたのだ。曹操軍が前進から後退に切り替える瞬間、趙雲の伏兵が大量に矢を曹操軍に放ったのだ。このように空っぽの城を見せて相手の疑心を誘い、打ち破る戦法を「空城の計」というのだ。趙雲は中国を代表する兵法家、曹操の裏をかくほどの智将でもあったのだ。」
悠「巨大な破壊神にひと泡吹かせた隙に鋼鉄製の扉にぶつかった時は記憶と一緒になんか色んなものが飛んだ気がする候」
亘理『状況がまるでわからない、あと日本語おかしい』
悠「おおぅ、二重ツッコミ……来たー!」
千世子「あんちんうるさいのだ。」
悠「お口チャックノリス」
雨「チャックノリスってだれ?」
神姫「アメリカ合衆国オクラホマ州出身の空手家、俳優、映画製作者、作家、政治評論家、実業家、社会運動家。本名はカルロス・レイ・ノリスよ」
雨「……」
神姫「なんで、黙るのよ?寝てる間に隙間という隙間を密閉してバルサン投げ込むわよ」
雨「なんでさっきから黙るとキレてるのよ?!」
千世子「趙雲のもっとも華々しい活躍は、張飛が仁王立ちした「長坂の戦い」で、ただひとり曹操軍の中に突っ込み、劉備の息子「阿斗」と、劉備の妻「甘夫人」を救いだした逸話なのだ。趙雲はこの三年後に、呉から嫁入りした劉備の奥方「孫夫人」が阿斗を呉につれ帰ろうとした時、急行して阿斗を取り戻しているのだ。阿斗は後に蜀の二代目皇帝劉禅となるが、彼と趙雲には不思議な縁があるようなのだ。以上、趙雲のじゅぎょーだったのだ。」