ー奇談ー學校へ行こう

ー教室(1/8/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「今日から新しい授業だったけ?」

摩耶「らしいね。」

花描「飛竜か…」

悠「リオレウス、レイアを思い浮かべるのは俺だけかな」

神姫「……私も思ったわ。」

各々が話していると、千世子が教室入ってきた。

千世子「みんな、揃ってるな~。昨日までにべんきょーしてきたドラゴン20体はお疲れさまなのだ。今日からはワイヴァーンのじゅぎょーにはいるけどまずは「飛竜」についての基礎知識からべんきょーするのだ」

悠「20体もじゅぎょー受けたのか…」

花描「ピエロくん、授業の言い方が移ってるぞ」

悠「おっと…」

千世子「ヨーロッパの伝承やファンタジー作品で一般的に飛竜と呼ばれる竜たち。この飛竜は以下の条件を満たすドラゴンの事なのだ。」

・は虫類をベースにした外見を持つ
・手足が二本以下
・翼を持ち、空を飛ぶ

摩耶「こうやって見るとやっぱりドラゴンとワイヴァーンは違うね」

千世子「さらに外見的特徴も違いが出てくるのだ。まず大きな翼なのだ。飛竜はたいてい大きな翼をもっていて、この翼で空を飛ぶことができるのだ。翼は背中から生えているか、腕の代わりに生えているものがほとんどなのだ」

悠「コウモリみたいな感じか」

摩耶「鉤爪ってやつだね。」

千世子「次に細長い頭部。口元の長い飛竜や翼龍のように、前方に長く伸びた頭部を持つとされる飛竜が多いのだ。ただし蛇に翼が生えたタイプのドラゴンは蛇そのものの頭部を持つのだ」

神姫「ケツァルコアトルみたいなやつね」

千世子「ケツァルコアトルもちゃんとじゅぎょーに出るのだ。それで足、足の本数は2本または0本の場合が多いのだ。足をもつ飛竜の脚部は強力で、多くの場合人間をつかんで飛行することが可能なのだ。」

花描「掴まれた時点で終わりな気がするけどな」

悠「こやし玉投げればいけるさ」

千世子「最後に尻尾。尻尾の形はとくに決まりはなく、矢尻型、二股など、飛竜の特徴となる個性的なデザインのものが多く見られるのだ。」

悠「テールスイングはドラゴンの武器だよな。鋼の鞭って感じで」

摩耶「しばかれたらただじゃすまないよね。」

悠「あれ、じゃあディアボロスは飛竜なのか?」

神姫「あれは角竜でしょ」

千世子「ワイヴァーンはドラゴンよりも数は少ないけど、有名なのが多いのだ。。明日からそれをしっかりとべんきょーするのだ」

悠「へいへい」

千世子「悠のあんちんはやる気があるのか無いのかわからないのだ」

悠「はは、やる気が無い生徒はダメか?」

千世子「千世子の…じゅぎょーつまらない?」

悠「いや、学校の授業よりは楽しいかな」

神姫「それはそれで問題発言よね」
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