ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
神姫「うっとうしい」
悠「……ごめんなさい」
神姫「何謝ってんの?」
悠「へ?」
神姫「雨の話しよ」
悠「雨……?」
雨「こっちみるな」
神姫「降ってる雨よめんどくさいわね…」
摩耶「ひっさびさの大雨だよね」
千世子「じゅぎょーして雨を忘れるのだ」
悠「忘れれるか?」
千世子「赤壁の戦い以降、呉は後に蜀を建国する劉備とゆるやかな協力関係にあったのだ。だが孫権は、赤壁の戦いのあとに劉備と分け合った「荊州」という地域を全て手に入れようと考えたのだ。そのため孫権は曹操の跡を継いで皇帝になった曹丕に使者を送り「呉の国は魏の臣下になります」といって魏と同盟したのだ。荊州を守る蜀の将軍、関羽を挟み撃ちにして殺し、荊州全土を手に入れたのだ。」
亘理『卑怯だね』
悠「蝙蝠戦術だ」
亘理『そういう名前なの?』
悠「今適当に考えた」
亘理『……』
悠「そんな睨まんでも……」
千世子「義兄弟を殺された劉備による復習を撃退し、荊州を呉の領土として固めた孫権は、もう蜀と敵対する意味がなくなったのだ。孫権は蜀と和解し、自国の主君だと宣言したばかりの魏と敵対。その7年後にはみずから呉の皇帝と名乗り、蜀との連携で魏との敵対関係を続けることとなるのだ。」
神姫「順番を上手いことやったって感じよね。いずれ関羽とやりあうとしたら難敵過ぎるし」
悠「惇ちゃんだって強いもん!」
摩耶「絶対にいうと思った」
雨「馬鹿のひとつ覚えね」
悠「時にそれが勝利のカギとなる」
亘理『ホントに?』
悠「……たぶん」
亘理『……』
千世子「若くして命を落とした父や兄の分も生きようとするかのように、孫権は71歳まで生き、長寿の皇帝として呉を支え続けたのだ。だが孫権の晩年は、これまで曹操や劉備と渡り合ってきた英雄皇帝とは思えないほどさえないものだったのだ。」
悠「こほん、まあほら、ゲームでも最後に使うコマンドは「たたかう」だろ」
摩耶「そうかな「特技」とかじゃない?」
神姫「バイキルトと気合溜めからの正拳突きか魔神斬りでしょ」
悠「確かにそだな……」
摩耶「ぶち込み、ぶち込み、補助、回復の役割だよね普通に」
千世子「発端は、才能も人望もあった長男、孫登が33歳の若さで病死したことなのだ。次男の孫和と三男の孫覇が後継車となったが、孫権は二人をほぼ同格に扱ったため後継者争いは激化。臣下は二派に分かれ、国内の結束はバラバラになってしまったのだ。この後継者争いの過程で、孫権は軍の最高司令官である陸遜を殺しているのだ。」
悠「跡目争いはいやだねぇ。おれみたいに自分から放棄したらいいのに」
摩耶「悠君の場合は放棄って言うかやるだけやって投げ捨てたって感じだけどね」
神姫「親不孝」
悠「子心親知らずだよ」
亘理『なんか、歯が痛そう』
千世子「呉にとって不幸だったのは、初代皇帝孫権があまりに長生きし過ぎた事だったのだ。孫権の晩年には、かつて第一線で活躍していた武将や軍師はみな寿命で死んでいたのだ。そのため孫権よりも豊富な経験を持ち、孫権の間違った判断に意見できる、家臣が居なかったのだ。これは優秀な部下をうまく使って大国を築き上げた孫権にとって、手足をもがれたにひとしい状況だったのだ。以上、孫権のじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
神姫「うっとうしい」
悠「……ごめんなさい」
神姫「何謝ってんの?」
悠「へ?」
神姫「雨の話しよ」
悠「雨……?」
雨「こっちみるな」
神姫「降ってる雨よめんどくさいわね…」
摩耶「ひっさびさの大雨だよね」
千世子「じゅぎょーして雨を忘れるのだ」
悠「忘れれるか?」
千世子「赤壁の戦い以降、呉は後に蜀を建国する劉備とゆるやかな協力関係にあったのだ。だが孫権は、赤壁の戦いのあとに劉備と分け合った「荊州」という地域を全て手に入れようと考えたのだ。そのため孫権は曹操の跡を継いで皇帝になった曹丕に使者を送り「呉の国は魏の臣下になります」といって魏と同盟したのだ。荊州を守る蜀の将軍、関羽を挟み撃ちにして殺し、荊州全土を手に入れたのだ。」
亘理『卑怯だね』
悠「蝙蝠戦術だ」
亘理『そういう名前なの?』
悠「今適当に考えた」
亘理『……』
悠「そんな睨まんでも……」
千世子「義兄弟を殺された劉備による復習を撃退し、荊州を呉の領土として固めた孫権は、もう蜀と敵対する意味がなくなったのだ。孫権は蜀と和解し、自国の主君だと宣言したばかりの魏と敵対。その7年後にはみずから呉の皇帝と名乗り、蜀との連携で魏との敵対関係を続けることとなるのだ。」
神姫「順番を上手いことやったって感じよね。いずれ関羽とやりあうとしたら難敵過ぎるし」
悠「惇ちゃんだって強いもん!」
摩耶「絶対にいうと思った」
雨「馬鹿のひとつ覚えね」
悠「時にそれが勝利のカギとなる」
亘理『ホントに?』
悠「……たぶん」
亘理『……』
千世子「若くして命を落とした父や兄の分も生きようとするかのように、孫権は71歳まで生き、長寿の皇帝として呉を支え続けたのだ。だが孫権の晩年は、これまで曹操や劉備と渡り合ってきた英雄皇帝とは思えないほどさえないものだったのだ。」
悠「こほん、まあほら、ゲームでも最後に使うコマンドは「たたかう」だろ」
摩耶「そうかな「特技」とかじゃない?」
神姫「バイキルトと気合溜めからの正拳突きか魔神斬りでしょ」
悠「確かにそだな……」
摩耶「ぶち込み、ぶち込み、補助、回復の役割だよね普通に」
千世子「発端は、才能も人望もあった長男、孫登が33歳の若さで病死したことなのだ。次男の孫和と三男の孫覇が後継車となったが、孫権は二人をほぼ同格に扱ったため後継者争いは激化。臣下は二派に分かれ、国内の結束はバラバラになってしまったのだ。この後継者争いの過程で、孫権は軍の最高司令官である陸遜を殺しているのだ。」
悠「跡目争いはいやだねぇ。おれみたいに自分から放棄したらいいのに」
摩耶「悠君の場合は放棄って言うかやるだけやって投げ捨てたって感じだけどね」
神姫「親不孝」
悠「子心親知らずだよ」
亘理『なんか、歯が痛そう』
千世子「呉にとって不幸だったのは、初代皇帝孫権があまりに長生きし過ぎた事だったのだ。孫権の晩年には、かつて第一線で活躍していた武将や軍師はみな寿命で死んでいたのだ。そのため孫権よりも豊富な経験を持ち、孫権の間違った判断に意見できる、家臣が居なかったのだ。これは優秀な部下をうまく使って大国を築き上げた孫権にとって、手足をもがれたにひとしい状況だったのだ。以上、孫権のじゅぎょーだったのだ。」