ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「昨日スプラッターハウスしてたんだけどさ」
摩耶「また古いのやってるね」
悠「普通にノーコンでクリアできた。おれの腕は落ちることを知らないらしい」
摩耶「でも、なんでまたスプラッタハウス?」
悠「……ヒマすぎて」
摩耶「ある意味……辛いね」
千世子「だったらもっと生産的なことをして時間を潰せばいいのだ」
悠「生産的なこと……子作り、もっこり一発、ベッドの中で裸でプロレス」
神姫「一度座禅でも組んで煩悩を出しきってきなさい」
悠「欲望がおれの機動エネルギーなの~」
神姫「チッ」
悠「舌打ち入りました」
千世子「孫策の跡を継いだ孫権は、当時わずか19歳の若さだったのだ。曹操より27年、劉備より21年年少の君主であり、目立った実績もないのだ。しかも孫権は、兄の死を悲しむあまり、いつまでも喪に服して政治を行おうとしなかったのだ。これでは孫策を慕って集まってきた部下たちが離反し、孫策が作った呉は滅びてしまうのだ。」
亘理『ヒマなら遊びに来たらいいのに』
悠「遊びにって……ここで何して遊ぶんだよ」
神姫「墓場で運動会」
悠「おいキタローぅぃ!」
摩耶「なんで、ルパン風?」
悠「とぉっあ~ん」
神姫「酷いくらい似てないわね」
悠「…………にゃん♪」
パァン!
千世子「張昭や周瑜といった孫策の側近たちは、後継ぎである孫権を叱咤激励し、なんとか立ち直らされたのだ。孫権ははじめ、孫策が獲得した江東の領土をがっちりと固めることに専念したのだ。そして、反乱を計画する者を軍事力で抑え込むことも忘れなかったのだ。」
摩耶「いま、なんか破裂した?」
亘理『渾身のビンタが振るわれたのは見えた』
悠「……横に曲がった首が戻らないくらい痛い」
神姫「叩くしかなかったのよ。今のは」
摩耶「そういうときもあるよね」
千世子「孫権が兄の跡を継いでから8年後、北方から押し寄せた曹操軍を撃退した「赤壁の戦い」で、孫堅の名君としての評価は決定的になるのだ。もう孫権のことを、世間知らずの三代目という者は居なくなったのだ。」
悠「さすがに手が出るの早すぎないか?」
神姫「っていうか、今のは出さざる得なかったのよ」
亘理『そこまで怒りに触れたんだ……』
悠「おかしくね?おれはにゃんって言っただけなのに」
摩耶「多分、犬だったらセーフだったはずだよ」
悠「なるほど……わふっ!」
ドゴッ!!
千世子「蜀の軍師、諸葛亮の策略「天下三分の計」によって、中国は魏、呉、蜀の三つに分割されたのだ。最強国である魏は漢王朝の皇帝を手元に置き、他国の挑戦を受ける立場なのだ。蜀は漢王朝の血を引く国家であり、魏を倒すことが国の存在意義なのだ。」
摩耶「今何か落ちてきた?」
亘理『拳が打ちあがっていったのは見えた』
悠「……痛すぎて今度は頭が戻って来ない……」
神姫「犬に対する冒涜だったわよ」
悠「おかしいな……すっげぇ愛らしい仕草だったのに」
神姫「無理よ」
悠「あれ、ひと言にすっごい重い威力を込められてる気がする」
千世子「ところが孫権の率いる呉には、そのようなしがらみが一切ないのだ。呉という国の絶対譲れない目的は、中国の南側を東西に流れる「長江」の領域を支配し、繁栄することなのだ。そのためには魏と手を組んででも、蜀と手を組んででもかまわないのだ。孫権は呉の立場を最大利用し、外交で二国を手玉に取ったのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「昨日スプラッターハウスしてたんだけどさ」
摩耶「また古いのやってるね」
悠「普通にノーコンでクリアできた。おれの腕は落ちることを知らないらしい」
摩耶「でも、なんでまたスプラッタハウス?」
悠「……ヒマすぎて」
摩耶「ある意味……辛いね」
千世子「だったらもっと生産的なことをして時間を潰せばいいのだ」
悠「生産的なこと……子作り、もっこり一発、ベッドの中で裸でプロレス」
神姫「一度座禅でも組んで煩悩を出しきってきなさい」
悠「欲望がおれの機動エネルギーなの~」
神姫「チッ」
悠「舌打ち入りました」
千世子「孫策の跡を継いだ孫権は、当時わずか19歳の若さだったのだ。曹操より27年、劉備より21年年少の君主であり、目立った実績もないのだ。しかも孫権は、兄の死を悲しむあまり、いつまでも喪に服して政治を行おうとしなかったのだ。これでは孫策を慕って集まってきた部下たちが離反し、孫策が作った呉は滅びてしまうのだ。」
亘理『ヒマなら遊びに来たらいいのに』
悠「遊びにって……ここで何して遊ぶんだよ」
神姫「墓場で運動会」
悠「おいキタローぅぃ!」
摩耶「なんで、ルパン風?」
悠「とぉっあ~ん」
神姫「酷いくらい似てないわね」
悠「…………にゃん♪」
パァン!
千世子「張昭や周瑜といった孫策の側近たちは、後継ぎである孫権を叱咤激励し、なんとか立ち直らされたのだ。孫権ははじめ、孫策が獲得した江東の領土をがっちりと固めることに専念したのだ。そして、反乱を計画する者を軍事力で抑え込むことも忘れなかったのだ。」
摩耶「いま、なんか破裂した?」
亘理『渾身のビンタが振るわれたのは見えた』
悠「……横に曲がった首が戻らないくらい痛い」
神姫「叩くしかなかったのよ。今のは」
摩耶「そういうときもあるよね」
千世子「孫権が兄の跡を継いでから8年後、北方から押し寄せた曹操軍を撃退した「赤壁の戦い」で、孫堅の名君としての評価は決定的になるのだ。もう孫権のことを、世間知らずの三代目という者は居なくなったのだ。」
悠「さすがに手が出るの早すぎないか?」
神姫「っていうか、今のは出さざる得なかったのよ」
亘理『そこまで怒りに触れたんだ……』
悠「おかしくね?おれはにゃんって言っただけなのに」
摩耶「多分、犬だったらセーフだったはずだよ」
悠「なるほど……わふっ!」
ドゴッ!!
千世子「蜀の軍師、諸葛亮の策略「天下三分の計」によって、中国は魏、呉、蜀の三つに分割されたのだ。最強国である魏は漢王朝の皇帝を手元に置き、他国の挑戦を受ける立場なのだ。蜀は漢王朝の血を引く国家であり、魏を倒すことが国の存在意義なのだ。」
摩耶「今何か落ちてきた?」
亘理『拳が打ちあがっていったのは見えた』
悠「……痛すぎて今度は頭が戻って来ない……」
神姫「犬に対する冒涜だったわよ」
悠「おかしいな……すっげぇ愛らしい仕草だったのに」
神姫「無理よ」
悠「あれ、ひと言にすっごい重い威力を込められてる気がする」
千世子「ところが孫権の率いる呉には、そのようなしがらみが一切ないのだ。呉という国の絶対譲れない目的は、中国の南側を東西に流れる「長江」の領域を支配し、繁栄することなのだ。そのためには魏と手を組んででも、蜀と手を組んででもかまわないのだ。孫権は呉の立場を最大利用し、外交で二国を手玉に取ったのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」